みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。
著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃(きくちあやの)さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。
文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。
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皆さん、こんにちは☺
お盆も過ぎ、少しずつ夏の終わりを感じる頃になりました。まだまだ暑い日は続いていますが、夕方の風や夜空の月にほんのり秋の気配も混じるようになってきました。 人によっては、久しぶりに家族や親戚と集まってにぎやかに過ごされた方もいれば、帰省やお仕事で少しお疲れ気味…なんて方もいらっしゃるかもしれません。私の家の猫は、娘たちの夏休みのお付き合いで、だいぶお疲れ気味のよう…もちろん私も(笑)。 最近は猫を抱っこして、窓辺で夕暮れを眺める時間が束の間の息抜きとなっています。
この時期は「ちょっと気持ちが重いな」と感じやすい方もいるかもしれませんね。 今月も、ご相談から感じたことをコラムにまとめました。もし読んでくださる中で「なるほど」「少し気が楽になった」と思えることがあれば嬉しいです。
それでは、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
もちろん、少しでもヒントとなるように全力で努めますが、コーチングの性質(相互にコミュニケーションをとりながらゴールや問題解決に向かう)上、私の回答がお悩みの正解という訳ではありません。違った方向からお悩みを見つめる一つの参考になれば幸いです。
あじさい 茜雲
花言葉 「元気な女性」「強い愛情」
さて、今回のお悩みは…
20代女性です。先日、3年半勤めた会社を辞めました。人間関係が辛かったのです。今は新しい職場でいい人たちと仕事ができていると思います。私の悩みは辞めた会社の経験から新しい職場でもちょっとしたことが自分に言われているんじゃないか、あの人の考え方は自分とは違うから何か言ってしまったら嫌われるのではないか、と人間関係に少しおどおどしながら過ごしてしまうことです。
新しい場所で再スタートのつもりでしたが、新卒の頃のような純粋な目で周りを見られません。それも自分の人生経験の一つなのだとは頭では分かっていても、人間関係を必要とする職場が怖いです。仕事だと割り切るのが最適だとは思いますが、割り切ることができませんし、自分が周りにどう思われているのか気にしてしまいます。
また、相手が優しい感じで、「違うじゃーん」と言ってきたことがあり、結局私の言っていたことは間違ってなかったのですが、その言われ方が気になりモヤモヤしています。相手は責めるつもりなんてなかったのは口調から分かるのですが、その後に「私が間違っていたね」とか言ってもらえたら良かったのでしょうが、何もなく、自分が間違っていたことにされているのかなとか考えてしまいます。
人から嫌われるのが怖いんだと思います。だから過ぎたこともぐるぐる考えてしまいます。考えていると涙も出てきます。考え方を変える方がいいのでしょうか。
(宮城県 りりなさん 20代女性)
20代で新しい職場に飛び込むって、とても大きな勇気がいったと思います。
3年半勤めた会社を辞めることも、きっとすごく悩んだ末のことでしょう。人間関係の辛さは、誰にでも耐えられるものではありませんし、「そこから離れる」という決断は簡単ではない選択です。どうかまず、自分を責めないでくださいね。 新しい環境で「いい人たちに恵まれている」と思えるのは本当に幸運なこと。でも同時に、前の職場でのつらい経験が影のようにまとわりついて、「また嫌われるかも」「間違ってるって思われたらどうしよう」って、不安になってしまうんですよね。私もそういう気持ちになることがよくあるので、すごくわかります。
ビバーナム・スノーボール
花言葉「誓い」「約束」「茶目っ気」
一度強く傷ついた経験があると、それが「心のメガネ」みたいになってしまうことがあります。実際には大丈夫な場面でも「また否定されるかも」と不安に見えてしまう。だから、「自分はおどおとしている」とか「人と関わるのが下手だ」と自分をどうぞ責めないであげてください。それはむしろ、自分を守るための自然な反応だと思います。
「嫌われたくない」って、誰にでも少なからずある感情だと思います。私自身も長い間、「人に嫌われたら終わりだー!」と、それが人生の全てだと思って生きてきました。
だから、りりなさんにも伝えたいのは、「全員に好かれる必要はない」ということ。大事なのは、自分を理解してくれる人と、心地よい関係を少しずつ育てていくことです。 スヌーピーの言葉に「僕のことを好きじゃない誰かのことでくよくよしている場合じゃないんだ。僕は、僕を大好きでいてくれる人を大好きでいるのに忙しすぎるから。」というのがあって、わたしの今の大切なお守りになっています。
ご相談にあった「違うじゃーん」と言われた出来事。相手は冗談のつもりでも、りりなさんの中では「私が間違ったことにされた?」とモヤモヤが残ってしまったり、「仕事だし、割り切れたらいいのに」と思っても、どうしても気になってしまう。そういう自分を、無理に変える必要はないと思います。割り切れないのは、それだけ周りの方との関係を大事にしているから。 大切なのは、繊細さを否定するのではなく、うまく付き合う方法を見つけること。
私も、同じように些細な言葉に引っかかってしまい、家に帰ってから何度も思い出しては「なんであんなこと言われたんだろう?」とモヤモヤすることがあります。 ただ、感情にフォーカスしすぎると、どんどん悪い方向に引っ張られてしまうんですよね。そういう時は、できるだけ冷静に「事実」だけを拾うようにしています。 今回なら、「相手は軽い口調で“違うじゃーん”と言った。責めてる感じではなかった。実際には私が正しかった」。それ以上でも以下でもない。 「嫌われたかも」と思うのは、事実じゃなくて「私の感情」なんです。感情と事実を切り分けてみると、頭がすっきりして、心が落ち着いてくる。私もいまだに練習中ですが、この切り替えはとても助けになっています。
ジャスミン
花言葉「優美」「愛らしさ」「幸福」
りりなさんが「再スタート」と仰っていましたが、私はそれを「季節がめぐるように次の季節を迎えること」と考えてみてはどうかなと思いました。再スタートだと「また同じ失敗を繰り返すんじゃないか」と不安になってしまうかもしれません。でも、季節は同じようにめぐっても、去年とまったく同じ春や夏は二度と訪れませんよね。過去の経験があるからこそ、次の季節はより深く味わえる。そう思うと「積み重ねて前に進んでいるんだ」と感じられて、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
人からの言葉に敏感であることは、時に自分を苦しめます。でも同時に、それは人を思いやる力にもなります。その繊細さを「強み」として使えるようになったら、人間関係の怖さはきっとやわらいでいきます。人間関係におびえてしまうのは、あなたが人とのつながりを本当に大切に思っているから。だから、「私は弱い」なんて思わなくていいんです。
大切なのは、すべての人に好かれることではなく、「安心できる人」との関係を大事にしていくこと。私自身もまだ揺れることはあります。でも、そのたびに「事実を拾おう」「私は私を大切にしていい」と心の中で唱えています。
過去の経験は「心のメガネ」になる
嫌われたくない気持ちをどう扱い、整理するか
再スタートではなく「次の季節」へ
をほんの少し心に留めていただけましたら幸いです。
どうか焦らず、一歩ずつ。 「ここにいていいんだ」と思える日が、りりなさんに必ず訪れる日を願っています。
きくちあやのさんに相談したいお悩みがありましたら、お気軽に下記フォームまでお寄せください。次回以降の連載でひとつずつ回答させていただきます。
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また、「きくちあやのさんに直接お話を聞いてほしい」「コーチングを受けてみたい」という方は、下記サイトからカウンセリングの申込みも可能です。ぜひ詳細をチェックしてみてください!
結婚相談所「マリアージュ・lily of the valley」
カウンセラー 菊地綾乃
結婚相談所のカウンセラーのほか、コーチングの国際資格である「国際コーチング連盟ACC認定コーチ」としても活動。フラワーアレンジやアロマ、ヨガレッスンなども不定期で開催。プライベートでは、おませな7歳の双子の女の子を育てるママ。
この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。