みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。
著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃(きくちあやの)さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。
文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。
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皆さん、こんにちは☺今年もよろしくお願い申し上げます。2月になり、寒さを感じる時期なのに、もう立春を迎えます。こんなに寒いのにもう春が来るなんて、といつも不思議に思うのですが、私は夜が明けていく時のふんわりしている光に春を感じます。「枕草子」に「春はあけぼの…」とあるように、清少納言も光に春を感じていたようです。そう思うと、寒い朝もなんとなく気持ちが穏やかに過ごせそうな今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
2024年初めてのコラムとなります。今年も皆様にとって少しでも気持ちが楽になるような、穏やかなコラムをお届けしたいと思っております。中国の『漢書 律暦志』では、今年の干支「辰」は「ふるう、ととのう」を意味する「振」で、陽気が動いて万物が振動し、草木もよく成長して形がととのった状態を表すとされています。中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表しているので、十二支の5番目に、草木の形がととのった様子を表す「辰」がくるといわれています。そちらにあやかって自分も自分の周りもととのっていく年になるといいなあ…と思ったり(笑)。
寒さで縮こまっていた植物が春の光で体を伸ばしていくように、皆さんの心が少しでも伸びやかになるようなコラムをお届けしたいと思っております。最後までどうぞお付き合いくださいませ。
もちろん、少しでもヒントとなるように全力で努めますが、コーチングの性質(相互にコミュニケーションをとりながらゴールや問題解決に向かう)上、私の回答がお悩みの正解という訳ではありません。違った方向からお悩みを見つめる一つの参考になれば幸いです。
ご興味を持たれた方は、最後までどうぞお付き合いくださいませ。
スカビオサ
花言葉「謙虚・謙虚な恋」
さて、今回のお悩み…
50代になり、最近、体と気持ちのバランスが取れにくくなってきていることに不安を覚えます。
世間では、更年期と言われている世代なので、心当たりのある方はいると思います。体の衰えは感じていても、気持ちは大丈夫!と思えば、何とかなってましたが、最近、これが何とかならず、気持ちが不安定になっています。
現実をなかなか受け止めてられないこともあります。
「大丈夫!」の言葉以外に、気持ちがUPする言葉ってありますか?
(宮城県 なーごろうさん 50代女性)
心身のバランスを常に整えることは、心掛けていても意外と難しいものだと思います。
そんな時に私は自分なりに「できる日もできない日もある、今の私に無いものではなくて、あるものってなに?」と考えてみると、ダメな日でも「まずは自分にできること、やりたいことをしてみよう」と思えるようになりました。それでもその気持ちをすっかり忘れて、ダメダメな一日を過ごす日もありますが、そんな自分もありのままの自分の一部だと受け入れたいと思っています。
さて、今回のお悩みは、なーごろうさんご自身が、気持ちが不安定になった時に大丈夫!と思えば何とかなっていたところから「大丈夫!」という言葉を見つけたように感じました。「それ以外に気持ちがUPする言葉は?」というご質問に着目し、お答えしたいと思います。
気持ちがUPする言葉って、「相手から掛けられたい言葉」と、「相手に掛けたい言葉」と、「自分自身に掛けたい言葉」の3つのパターンがあると思いました。この違いって何でしょう?
改めて考えてみると、相手から掛けられたい言葉と相手に掛けたい言葉は、同じことが多いような気がします。例えば、悩みを聞いている時は相手の立場に立って考え、自分だったらこういう言葉を掛けてもらいたいと想像しながら言葉を選びます。もちろん、相手の心の中も頭の中も見ることはできないので、100%当たることはないのですが、それでも精いっぱい想像力を働かせて、自分が同じシチュエーションになったらかけてほしい言葉を探していると思います。
それを考えると、なーごろうさんと同じお悩みを持つお相手に「なんと言葉を掛けたいか」と見つめ直していただくのも良いかもしれません。それは、なーごろうさんが見つけた「大丈夫!」という言葉なのか、それとも違った言葉なのかは、なーごろうさん自身にしかわからないことですが、ご自身のことを深く内省され、「大丈夫!」というとても素敵な言葉を見つけられたなーごろうさんのことですから、きっとお相手に掛ける言葉も温かい言葉なのではないかと私は想像しています。
マーガレット
花言葉「恋占い・心に秘めた愛」
「自分自身に掛けたい言葉」についても考えてみたところ、私は相手から掛けられたい言葉や相手に掛けたい言葉とは全く違っていました。
私は小さい頃から自分のことをダメな子供だと感じていて、日々努力を重ねないと人並みにもなれないと劣等感を抱いていたので、自分のことを必要以上に責めることが良いことだと思っている節があります。
そんな時は、「自分は悪くない、そんなに責める必要はない、やるべきことはちゃんとやっている」と言葉を掛けるようにしています。「UP」というより「安心」の方が近いかもしれません。そういった幼少期が誰にでもあるとは思えませんし、あってほしくないとも思いますが、私自身のことを振り返ってみると、自分の気持ちがUPする言葉って、心のすごく深いところに答えがあるように感じました。
誰もが言われてうれしい言葉ではなく、自分にしか響かない言葉があるのではとも感じました。ずばっと「この言葉だよ!」とお答えできないのがとても心苦しいのですが、「自分が安心すること」に着眼点を向けることも良いのかもしれません。
安心した状態を取り戻せるからこそ、気持ちがUPする言葉を素直に受け入れられる。素直に受け入れられるようになると、見え方が変化して心が楽になり、体調面にも良い影響が出るかもしれません。なーごろうさんは不安定になっていることを自覚していらっしゃるので、自分が安心できる環境に身を置いてみて、改めて自分に掛ける言葉を考えるのも良いかと思います。
エピデンドラム
花言葉「ささやき・清らかな幸福」
今回、なーごろうさんのおかげで、相手から掛けられたい言葉や掛けたい言葉と、自分が自分自身に掛けたい言葉が違うということを私の中でも整理することができました。まさしく、辰年のスタートにぴったりなコラムになりましたことを、なーごろうさんにとても感謝しております。
また、なーごろうさんが、自分ではどうしようもないことが原因で不安定になっていることを受け入れながら、前向きな言葉を探そうとされている気持ちが本当に素晴らしいなと思いました。後ろ向きになりがちな気持ちを自力で前向きに変えるだけでも、大きなパワーが必要なことだと感じています。
それでも、自分の気持ちは自分でしか変えられないものであって、前向きな言葉を探そうというなーごろうさん自身をたくさん褒めて安心させてあげて欲しいと思います。そんななーごろうさんなら、自分だけの特別な「心が安心し、気持ちがUPする言葉」が見つかると信じております。
「掛けたい言葉はもしかしたら掛けられたい言葉?」
「自分の安心する状態を取り戻す」
ことを、ほんの少し心に留めていただけましたら幸いです。
丁寧に自分と向き合っていらっしゃるなーごろうさんの心と体が安心した状態を取り戻しますことを心から願っております。
きくちあやのさんに相談したいお悩みがありましたら、お気軽に下記フォームまでお寄せください。次回以降の連載でひとつずつ回答させていただきます。
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【当選発表】連載への掲載をもって発表にかえさせていただきます。また、マチコイン付与後に編集部からお知らせメールをお送りします。
また、「きくちあやのさんに直接お話を聞いてほしい」「コーチングを受けてみたい」という方は、下記サイトからカウンセリングの申込みも可能です。ぜひ詳細をチェックしてみてください!
結婚相談所「マリアージュ・lily of the valley」
カウンセラー 菊地綾乃
結婚相談所のカウンセラーのほか、コーチングの国際資格である「国際コーチング連盟ACC認定コーチ」としても活動。フラワーアレンジやアロマ、ヨガレッスンなども不定期で開催。プライベートでは、おませな7歳の双子の女の子を育てるママ。
この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。