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2023年12月12日
対話を重ねて幸せ探し きくちあやののいつも心に花束を。Vol.14「人の陰口を言う同僚とどう付き合う?」

いつも心に花束を。Vol.14

いつも心に花束を。Vol.14

みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。

著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃(きくちあやの)さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。

文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。

 

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皆さん、こんにちは☺11月もあっという間に過ぎ、2023年も残りわずかとなった今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今回のコラムが2023年最後になるかなぁと思うのですが、今年は例年に比べて季節感があまりなかったせいか、師走の実感がありません。四季がある国に生まれたありがたみを感じ、私にとってなくてはならないものだと改めて気づきました。この日本ならではの移ろいを未来につなげていけたらいいなと思っています。

 

冬はゆっくりと夜が明けていく幻想的な景色を、温かなコーヒーを飲みながら見ているのが好きです。また、秋以上に空気が澄んでいて、ピリリと背筋が伸びる感じと、おうちに帰った時のゆるんと緩むそのギャップが冬ならではだなと感じますが、皆さんはいかがでしょうか。

寒さに向かう季節に、皆さんの心が少しでもあたたかくなれるようお悩みにおこたえしたいと思っております。

 

もちろん、少しでもヒントとなるように全力で努めますが、コーチングの性質(相互にコミュニケーションをとりながらゴールや問題解決に向かう)上、私の回答がお悩みの正解という訳ではありません。違った方向からお悩みを見つめる一つの参考になれば幸いです。

ご興味を持たれた方は、最後までどうぞお付き合いくださいませ。

 

ネリネ
ネリネ
花言葉「華やか・幸せな思い出・輝き・また会う日を楽しみに」

 

陰口ばかり言う同僚とどう付き合えば…

さて、今回のお悩み…


時代のせいなのか、利己的な人が多いなぁとストレスに感じます。人を思いやる気持ちが欠けていたり、人の悪いところにばかり目がいき、陰口を言う同僚を見るととても嫌な気持ちになります。
仕事柄付き合わないわけには行かないのでどう対処したら良いか、嫌な気持ちをどう消化したら良いか悩んでいます。

(宮城県 ミカンヌさん 30代女性)


 

このお悩みは私にとっても、とても身近なテーマになります。また、そんな風に感じている人も多いのではないでしょうか。私自身も同じようなことで悩み、心身ともに疲れてしまった経験があります。

人の悪いところや陰口を見聞きするのはいい気持ちはしませんよね。

今回は、お悩みを寄せてくださったミカンヌさんに寄り添いながら、私なりの対処方法と気持ちの消化方法をお伝えしたいと思います。

 

さて、今回もお悩みを少し整理したいと思います。

時代のせいなのか、利己的な人が多いなぁとストレス。
人を思いやる気持ちが欠けている。
人の悪いところにばかり目がいき、陰口を言う同僚を見るととても嫌な気持ちになる。
仕事柄付き合わないわけには行かないので、対処方法がわからない。
嫌な気持ちをどう消化したら良いか悩んでいる。

 

お悩みを拝読し、まず感じたのは、ミカンヌさんがとても思いやり深く、誠実なお人柄であることです。自分に当てはめて想像することができる方なのだと感じました。「共感力」が強いのかもしれません。もしかしたら、その場の雰囲気にのまれてしまい、傷ついたり嫌な感情を抱いたりすることが多いのではないでしょうか。それが仕事場で起きているとしたら、しんどい状況だろうともお察ししました。

 

私もそういった状況になることが多かったので、その時はとにかく無我夢中でその場の空気を良くすることばかり考えていましたが、それでその場の空気が本当に良くなったことはあまりありません。なんとなくうやむやになったり、自分だけが空気を変えようと行動する様が滑稽に思えることの方が多かったです。

最終的には、なぜこんなことをしなければいけないのかと感じてしまい、今振り返ると、あまりやりたいことではなかったのだと思います。

 

そういった経験を踏まえてお伝えできる対処方法としては、「とにかくその場から離れる」こと。物理的な距離を取ることで、まずはミカンヌさんの心を守ることができると思います。もし、自分の意見を言えるような相手であれば、以前のコラムでもお伝えした、ニーズのみを伝えるということも参考になればと思います。

しかし、仕事相手なのでそういうわけにはいかないこともあるかと思います。同じようなお悩みをいただいた時に、自分の周りに緑色のものを置くこともおすすめだとお答えしたら、持ち物や植物でデスクの周りを全部緑色のものにしたというつわものもいます(笑)。緑色は心と体のバランスを整えたり、人との争いを和解させる働きをすると言われており、これもおすすめです。

 

ストック
ストック
花言葉「永遠の美・愛情の絆・求愛」

 

対処法は一つじゃない

冒頭でも触れましたが、ミカンヌさんは共感力が強い方かもしれないので、「自分は自分、人は人」と割り切ることができないのかもしれません。共感力はとても素晴らしく、私も常に大切にしたいとは思っていますが、自分が疲れるほど共感してしまうのは好ましいことではありません。日々のカウンセリングやコーチングでも、人の考えや行動を変えることはとても難しいことだと感じています。

 

そんな時、私は「安心できる人に自分の気持ちを伝えること」を対処法にしています。内容や状況によって、伝える相手は主人だったりマイコーチだったり友人だったり家族だったりしますが、安心感をもらえることで「自分は自分でいいんだ」という幸せを再認識することができます。その時に大切にしているのは、「事実のみを伝えること」「人の悪口を言わないこと」「相手を嫌な気持ちにさせないこと」を心がけています。

また、私とは違う考えを持つ主人は、自分の好きなことに没頭する時間を作ることで消化しているようです。自分の好きなことに没頭すると嫌な気持ちが一旦リセットされて、もう一度新しい気持ちで向き合うことができるといつも言っています。

このように対処方法を整理してみると、人によって考え方には違いがあるなと改めて感じます。

 

ポインセチア
ポインセチア
花言葉「幸運を祈る」

 

時代のせいなのか、利己的な考え方が多いという見方ももちろんあると思うのですが、一方で、その人たちにはその人たちそれぞれの考えや状況があるので、それが一概に良い・悪いとはいえないとも思っています。事実は誰から見ても変わりませんが、解釈は人それぞれ違うので、そこに相違が出るのは仕方ないことだとも思います。大切なことは、自分がしたいことで周りを笑顔にすることではないでしょうか。

 

「目に見える形で自分の心を守ること」

「自分にあった対処方法を見つけること」

「自分の解釈で自分を苦しめないこと」

 

ミカンヌさんが周りの気持ちを考えて、思いやり深く誠実に向き合われている姿がとても素晴らしいと感じました。そういったミカンヌさんに勇気づけられている方も必ずいらっしゃると思います。

ミカンヌさんの共感力は、ミカンヌさん自身や周りの方が笑顔になるためのものであってほしいと願っています。

 

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きくちあやのさんに相談したいお悩みがありましたら、お気軽に下記フォームまでお寄せください。次回以降の連載でひとつずつ回答させていただきます

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また、「きくちあやのさんに直接お話を聞いてほしい」「コーチングを受けてみたい」という方は、下記サイトからカウンセリングの申込みも可能です。ぜひ詳細をチェックしてみてください!

 

profile | プロフィール

結婚相談所「マリアージュ・lily of the valley
カウンセラー 菊地綾乃

結婚相談所のカウンセラーのほか、コーチングの国際資格である「国際コーチング連盟ACC認定コーチ」としても活動。フラワーアレンジやアロマ、ヨガレッスンなども不定期で開催。プライベートでは、おませな7歳の双子の女の子を育てるママ。

 

 

*バックナンバー*
Vol.1「自分と対話していますか?」
Vol.2「自分の気持ちを気にかけること」
Vol.3「聴いてくれる相手がいないなら、自分が聴いてしまえばいいじゃない!」
Vol.4「まだあわてるような時間じゃない」
Vol.5「自己開示とは心の壁を取り除く魔法」
Vol.6「誰かに話すということ…心の扉をたたいてみよう!ひらいてみよう!」
Vol.7「このモヤモヤどうしたら晴れる?心を整理してみよう」
Vol.8「【こうあるべき】を変えてみよう」
Vol.9「自分ではどうしようもないことに向き合う」
Vol.10「楽しむことは、悪いこと?」
Vol.11「母と娘の関係性」
Vol.12「仲良くなるまでの時間」
Vol.13「自分さえ我慢すればいいって思ってない?」

 

この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。

#Relifeプロジェクト

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