みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。
著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃(きくちあやの)さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。
文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。
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皆さん、こんにちは☺立春をすぎたとは言えまだまだ寒いこの時期、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は寒暖差にやられてしまったり、娘たちの風邪をもらってしまったりとこの季節にすっかり負けてしまっております(笑)。どうぞ、皆様もお気をつけくださいね。
3月の年度末に向けてお忙しくなるこの季節、皆様にとってほっと一息つけるようなそんな穏やかなコラムになるよう…今月もお伝えしたいと思います。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
さて、先月に引き続き…今月も読者の方のお悩みにお答えしていきたいと思っております。編集部へお悩みを寄せてくださった皆さま本当にありがとうございます。お悩みは全て編集部の方と一緒に大切に読ませていただいており、とても嬉しく、また、心から感謝しております。これからもお気軽にお悩みをお寄せくださいね。
もちろん、少しでもヒントとなるように全力で努めますが、コーチングの性質(相互にコミュニケーションをとりながらゴールや問題解決に向かう)上、私の回答がお悩みの正解という訳ではありません。違った方向からお悩みを見つめる一つの参考になれば幸いです。
ご興味を持たれた方は最後までどうぞお付き合いくださいませ。
桃
花言葉「チャーミング、気立ての良さ、(天下無敵)」
さて、今回のお悩みは…
私達夫婦には子供がいません。家の両隣りにはお子さんがいて、親子で仲良く遊んでいる姿を見かけると少し羨ましい気持ちになります。里親になる事も考えていたのですが数年前から私が原因不明の病気を患ったため里親はあきらめました。子供を育てることは大変で良いことばかりではない事、子供がいない分、自分の時間を持てる喜びもわかってはいるのですが、流産を経験している事もあり「子供が欲しかった」という気持ちが常にあります。
(宮城県 ひらさん 40代女性)
前回同様…私も経験があります。そして、私の周りにも現在悩んでいる方や不妊治療に真摯に取り組んでいる方もいらっしゃいます。また、現在悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
お悩みや不安や悲しみ(ネガティブに捉えがちな感情)はご本人にしか扱えない部分になります。そういったお悩みに対して「これで大丈夫!」とお伝えするのは難しく、ここが私にはとっても心苦しく感じておりますが、ひらさんが勇気をもってご相談してくださったことに心から感謝し、私の経験も含めながら少しでもひらさんのお心が軽やかになるヒントになればと思っております。最後までどうぞお付き合いくださいませ。
さて、今回もお悩みを少し整理したいと思います。
①私達夫婦には子供がいない
②親子で仲良く遊んでいる姿を見かけると少し羨ましい気持ちになる
③里親になる事も考えていたが、事情があって里親はあきらめた
④子供を育てる苦労、自分の時間を持てる喜びもわかってはいる
⑤流産を経験している事もあり「子供が欲しかった」という気持ちが常にある
ひらさんは、「子供がいないこと」を前向きに捉えようとしたいがなかなかうまくいかない。解決策を模索したがそれは難しいと決断した。自分の時間を持てる喜びも感じているが、「子供が欲しかった」という気持ちが常にあり、その消化できない気持ちと向き合った時にモヤモヤしてしまう。
ひらさんがどのポイントに一番のモヤモヤを感じていらっしゃるのかは、もう少し深くお話を聴いてみないとわからないのですが、「子どもが欲しかったのにできなかった」という「自分だけではどうしようもない」ことに直面し、漠然としたモヤモヤを抱え続けていらっしゃるのであれば、心が疲れてしまいますよね。
私がいろんな方のサポートをさせていただいている時にも感じるのですが、人生には「自分だけではどうしようもない」ことがたくさん起こります。想像しやすいのが「婚活」でしょうか。婚活はそもそもお相手のあることですから、自分だけで解決するのは限界があります。どんなに真摯に取り組んだとしても、思った通りに前に進めないことも多くあります。心が折れてしまったり、荒れてしまったり、目の前が真っ暗になってしまう。そんな時に私は「自分の気持ちを安心できる人に伝えること、聴いてもらうこと」をおすすめしています。
「自分ではどうしようもない」ことにひとりで向かい合うのはとても忍耐がいります。ひとりで向き合い、悩んでいると、ネガティブな気持ちになったり、悪いことばかりが浮かんできてしまったりもしますよね。そんな時、あなたの信頼できる人に自分の気持ちを素直に伝えてみるだけでも「私は大丈夫、私の未来も大丈夫」とじんわりとでも感じていただくことができます。
雪柳
花言葉「愛らしさ、静かな思い」
私自身もなかなか子供に恵まれない時に一番支えになって親身に話を聴いてくれたのは主人でした。感情の起伏の激しい私をよく受け止めてくれたな…(いまも(笑))と思います。周りがどんどん妊娠、出産していく、妊娠に対して願望の薄かった友人からの妊娠報告に良い返事が出来ない暗黒な自分、自分の日々の行いが悪く、自分は欠陥で、ダメな人間なんだ。と、そういったことのすべてを主人にぶつけていました。基本的に物静かで穏やかな主人の心をひどく傷つけてしまったと思うのですが、ただただ泣いて暴れている私の背中を撫でて、話を聴いてくれた、それが今も私の心の支えになっているのは確かだからです。
お話を聴いてもらう相手は、もちろんパートナーや家族以外でも構いません。自分自身がお相手に対してありのままでいられること、安心して話せることが大切です。日本ではまだまだ敷居が高いイメージがありますが、欧米では歯医者さんに行くことのように日頃からカウンセリングやメンタルヘルスケアに行き、話を聴いてもらうことが浸透しています。心を整え、自分の心をもっと理解するために、相談相手としてカウンセラーに話を聴いてもらうことはごく身近なことなのです。
また、皆さんは「グリーフケア」をご存知でしょうか(最近、主人が資格を取得しました)。
グリーフケアというのはさまざまな喪失と決別を経験した人が、失った〈ひと・もの・こと〉丁寧に思い起こし、感謝し、別れを十分に嘆き、その経験を大切に憶え続ける心の準備をするために、ケア者が心を向け、寄り添い、ありのままを受け入れて、その方々が自立し、成長し、希望を持てるように支援することです。
今回のお悩みは「子供」というキーワードではありますが、その他のことでも「自分だけではどうしようもない」ことにぶつかった時の考え方としてとても有効だと思いますのでここで簡単にお伝えいたしますね。
グリーフケアにおいては、「失った〈ひと・もの・こと〉との絆(関係)を再び築き上げ継続していく」という考え方が必要とされています。即ち、喪失してしまった対象と新たな関係構築を模索していくべきだといわれているのです。
今感じている気持ちをまるっと自分で素直に受け入れ、愛情を持って抱きしめてあげる。そうすることで私は、「良い・悪い」「できた・できない」等々の二択にとらわれる必要はないと(やっと最近ですが)感じられるようになりました。
ミモザ
花言葉「感謝」
ひらさんは「自分の時間を持てる喜びもわかってはいる」とお伝えくださっているので、きっとちゃんと「自分ではどうしようもない」ことにしっかり向き合ってこられたのだと感じました。
ひらさんの気持ちの行く先がどこに行くのか、今は誰にも分かりません。ただ、ここまでちゃんと向き合い進まれてきたひらさんの決断にどうぞ自信を持たれてください。ひらさんの心の在り方、起こるすべての出来事の捉え方を決めるのはひらさんしかいません。そして、そんな自分を理解し、慈しみ、愛情を持って抱きしめてあげることができるのもひらさんだけなのです。
「自分の気持ちを安心できる人に伝えること、聴いてもらうこと」
「今感じている気持ちをまるっと自分で素直に受け入れ、愛情を持って抱きしめてあげること」
「自分の歩んできた道、選択に自信を持つこと」
をほんの少しでも心に留めていただけましたら幸いです。
ひらさんの心が少しでも穏やかに、そして軽やかに過ごせることを心から願っております。
きくちあやのさんに相談したいお悩みがありましたら、お気軽に下記フォームまでお寄せください。次回以降の連載でひとつずつ回答させていただきます。
*応募多数の場合は、内容を基に選定する場合がございます。あらかじめご了承ください。
*連載内でお答えするお悩みに選ばれた方にはマチコイン300枚を進呈いたします。
【当選発表】連載への掲載をもって発表にかえさせていただきます。また、マチコイン付与後に編集部からお知らせメールをお送りします。
また、「きくちあやのさんに直接お話を聞いてほしい」「コーチングを受けてみたい」という方は、下記サイトからカウンセリングの申込みも可能です。ぜひ詳細をチェックしてみてください!
結婚相談所「マリアージュ・lily of the valley」
カウンセラー 菊地綾乃
結婚相談所のカウンセラーのほか、コーチングの国際資格である「国際コーチング連盟ACC認定コーチ」としても活動。フラワーアレンジやアロマ、ヨガレッスンなども不定期で開催。プライベートでは、おませな7歳の双子の女の子を育てるママ。
この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。