みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。
著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃(きくちあやの)さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。
文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。
ーーーーー
皆さん、こんにちは☺ 2024年が締めくくりを迎え、いよいよ2025年がスタートしました!今年もよろしくお願い申し上げます。2024年は冬本番が来るまで少し時間がかかったので、いつもよりぐっと寒さを感じるような気がします。我が家の猫も急に冬の間の定位置のねぐらに入ることが多くなりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
中国の『漢書 律暦志』では、2025年の干支「巳」は「止む」を意味する「已」で、草木の成長が極限に達し、次の生命が作られはじめる時期を表すとされています。中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表しているので、十二支の6番目に、草木が成長しきった様子を表す「巳」がくるといわれています。そちらにあやかって私も新しいことをはじめてみたり、変化してみようかな?と思ったりしています☺
新しい年に希望が持てるような、そして皆さんの心が少しでも穏やかになるようなコラムをお届けしたいと思っております。最後までどうぞお付き合いくださいませ。
もちろん、少しでもヒントとなるように全力で努めますが、コーチングの性質(相互にコミュニケーションをとりながらゴールや問題解決に向かう)上、私の回答がお悩みの正解という訳ではありません。違った方向からお悩みを見つめる一つの参考になれば幸いです。
アネモネ
花言葉「期待」
さて、今回のお悩みは…
2歳の娘と、今年(2024年当時)の7月に出産した息子がいます。妊娠中は何となく赤ちゃん返りは見せるものの、通っている保育園では自分より年下の子に優しく接してくれていた娘。ところが弟が産まれてから、寝かしつけていた弟のお腹や顔をわざと踏んだり叩いたり、バウンサーに座らせていた弟の足を引っ張って引きずりおろしたり。幸い弟に怪我はないものの、繰り返す暴力に何度も「そうしたら痛いでしょ、駄目だよ」と叱っても本人はヘラヘラしたり不貞腐れて手当たり次第に物を投げつける始末。遂に我慢ならなくなった私は思わず「何でそんな悪い子になったの!」と声を荒らげてしまい、娘は大泣き。後になって自分のした事を後悔した私は「叱り方が下手なのだろうか」と自分を責めてしまいます。頭を冷やしながらスマホに沢山詰まった娘の成長写真やムービーを見返して、いつしか娘を邪険にしていた自分に気づいて更に落ち込む日々。下の子が産まれると上の子が可愛くない現象がある時は、「上の子と過ごす時間を作ってうんと甘やかそう!」と世間では言われていますが、いざ娘と2人きりの時間を作っても「どうせまたこの後、弟に意地悪してまた叱って振り出しに戻されるんだ」と内心思うようになってしまった私はもう、冷たい親になってしまったのだろうかと自分自身に嫌気がさしてしまいます。
(宮城県 こよむっちさん 30代女性)
お悩みを拝読しまして、「わかるっ!!わかるよっ!!!」と率直に感じました。また、同じお悩みを抱えている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。私の場合は双子ではありますが、10歳になった今でも同じように感じることが毎日たくさんあります。
2歳のお姉ちゃんと、生後数ヶ月の弟くんを育てる日々。きっと毎日がめまぐるしく過ぎ、喜びや感謝の気持ち、幸福を感じる瞬間と同時に、不安や心配、戸惑い、どうしようもないくらいの自己嫌悪が押し寄せる時間があることと思います。本当に必死に向き合っていらっしゃるこよむっちさんのことを思うと胸がいっぱいになります。先ほども触れたように「我が子が可愛くないとい思ってしまう気持ち」は私にもあります。その時の状況や環境はもちろん、私の気持ちの居所によっても違います。そして、感情を爆発させた結果として残るのは強烈な自己嫌悪。こよむっちさんと同じようにスマホのアルバムを見ながら枕を濡らしたことが数えきれないほどあります…。
チューリップ
花言葉「思いやり」
お姉ちゃんに対して「冷たい親になってしまったのでは」と感じるのは、それだけこよむっちさんが子ども達に必死に向き合い、努力している証拠だと感じました。だからといって母親も一人の人間です。「二人にちゃんと向き合わなきゃ」と一生懸命になるあまり、自分を追い詰めてしまうと、逆に子どもたちとの関係がギクシャクしてしまい辛いものになりかねません。今のこよむっちさん自身をどうぞ責めないであげてください。赤ちゃんのお世話、上の子への対応、家事、さらには寝不足や疲労が重なる中で、自分の感情を冷静に保つのは難しいものですよね…疲れてイライラしてしまうのは、当然のことだと思います。「私だって大変だーーー!」と自分を大切に考え、周囲にも伝え、ご自分を労わる時間を少しでも確保していただけたらと思います。
娘たちの行動に置き換えてお伝えしてしまい大変恐縮なのですが、私はどちらかからそういった行動が見られた時には「どうしたかったのか」をまず聞くようにしていました。そして、努めて冷静に話を聞き「そうか、○○だったんだね」と子どもが自分ではまだわからない感情を言葉にすることで本人の気持ちを落ち着かせていたように思います。
「私を見て!」と幼いなりに伝えてきているのにこちらの都合ばかりを押し付けていたなと、冷静な時には猛省するので、やはり私自身の心の居所が大切なように思います。ただ、忙しい日常の中で、そのような神対応が毎回できるわけもなく「もーーーう、嫌!!!」と泣いている娘たちから離れた場所に行くことがいまだにある私。やはり思った通りにはできないものです…。
そして、これは私が同じように悩んでいた時に20歳くらい年の離れたベテランのお母さんから、「【ママとふたりだけの秘密だよ】という言葉は子どもにとっては魔法の言葉なんだよ」と教えてもらったことがあります。精神科のお医者さんに教えていただいたそうで、「20歳を過ぎたお嬢さんにも効果は抜群よ!」とも仰っていました。 なんでもかんでも、どんな時にでも使うという訳ではなく、本当にお互いの気持ちが落ち着いている、二人っきりのとっておきの時間に、そしてこよむっちさんが心から魔法を使いたいと思われた時にぜひ使ってみていただけたらと思います。何かのお役に立てれば幸いです。
スイトピー
花言葉「優しい思い出」
今、こよむっちさんが感じている「嫌気」や「自己嫌悪」は、お二人の大切なお子さんを愛している証だと感じます。だからこそ、娘さんとの関係に悩み、葛藤しているのではと思います。以前、とある学びで講師の先生が「子どもにとって一番辛いのは親から無関心でいられることだ」というお話がありました。子どもは周囲から無関心を感じ取ると感情を抑え込むようになるそうです。小さな彼女にとって、こよむっちさんは絶対的な安心の拠り所。だからこそ、不器用な形でも気持ちを伝えているのではないかとお二人の関係性に愛をたくさん感じています。
また、辛く苦しいことが重なってくると「今が全てだ」と思ってしまいがちですが、時が経つにつれて状況は様々に変化していきます。私の友人にも同じように2番目の弟が産まれた時はお姉ちゃんとの関係性に悩んでいましたが、月日が経った今、お姉ちゃんが可愛くて仕方ないと笑顔で話している姿を見ると、どんなことも「変わらないことはないんじゃないかな~」と思ったりします。そんなことを思うと、こんなにも二人のお子さんを愛している気持ちは、しっかりと届いていらっしゃるのではないでしょうか。
どうか、自分を責めすぎないでください。今できる小さな一歩を積み重ねることで、こよむっちさんと娘さんとの新しい関係を築いていけるはずです。そして一生懸命なこよむっちさんの気持ちが大切な子どもたちの心に温かく残ることと思います。
自分を大切に考え、周囲にも伝え、ご自分を労わる時間をもつ
二人っきりのとっておきの時間に使える魔法の言葉を試してみる
愛してる気持ちは2人にもちゃんと伝わっている
ことを、ほんの少し心に留めていただけましたら幸いです。
これから、たくさんの幸せと笑顔がこよむっちさんとお子さん達に訪れますよう心から願っております。
きくちあやのさんに相談したいお悩みがありましたら、お気軽に下記フォームまでお寄せください。次回以降の連載でひとつずつ回答させていただきます。
*応募多数の場合は、内容を基に選定する場合がございます。あらかじめご了承ください。
*連載内でお答えするお悩みに選ばれた方にはマチコイン300枚を進呈いたします。
【当選発表】連載への掲載をもって発表にかえさせていただきます。また、マチコイン付与後に編集部からお知らせメールをお送りします。
また、「きくちあやのさんに直接お話を聞いてほしい」「コーチングを受けてみたい」という方は、下記サイトからカウンセリングの申込みも可能です。ぜひ詳細をチェックしてみてください!
結婚相談所「マリアージュ・lily of the valley」
カウンセラー 菊地綾乃
結婚相談所のカウンセラーのほか、コーチングの国際資格である「国際コーチング連盟ACC認定コーチ」としても活動。フラワーアレンジやアロマ、ヨガレッスンなども不定期で開催。プライベートでは、おませな7歳の双子の女の子を育てるママ。
この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。