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2024年06月19日
対話を重ねて幸せ探し きくちあやののいつも心に花束を。Vol.17「人生の、そのタイミングだからこそできることを。」

いつも心に花束を。Vol.17

いつも心に花束を。Vol.17

みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。

著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃(きくちあやの)さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。

文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。

 

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皆さん、こんにちは☺ 2024年もあっという間に残り半分となりました。自分のしてきたことを振り返る時間をしっかりとつくらないと、まるで何もしないままに半年が過ぎてしまうようで、若干焦っている今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私自身振り返ってみると、2024年に立てた私史上最大の目標に本当に集中できているのか疑問に思ってしまいます。2024年の折り返し地点で、改めて目標に向けて残りの半年間をどのように取り組んでいくのか見直す6月にしていきたいと思っています!と高らかに宣言したいものの…継続することが大の苦手な私にとってはそれすらも…(;´д`)トホホ。

6月というと梅雨になり、天候の変化も多い時期です。皆さんが、穏やかな気持ちになれる、優しい雨音のようなしっとりと優しいコラムをお届けできたらと思っております。

 

もちろん、少しでもヒントとなるように全力で努めますが、コーチングの性質(相互にコミュニケーションをとりながらゴールや問題解決に向かう)上、私の回答がお悩みの正解という訳ではありません。違った方向からお悩みを見つめる一つの参考になれば幸いです。

ご興味を持たれた方は、最後までどうぞお付き合いくださいませ。

 

アンスリューム 白
アンスリューム(白)
花言葉「希望」「期待」

 

子育て中に自分の成長を感じられない…

さて、今回のお悩みは…


現在、育児休暇中で、子育て中です。息子はすくすく成長していて嬉しいのですが、私自身の変化や成長がなく、停滞している気がしています。仕事をしている時はやりがいを持って日々を過ごしていましたが、育児となると仕事とは違うので、同じモチベーションでは過ごせません。もちろん、息子にとって育児が大切なのは分かっていますが、自分の成長がないことに、戸惑っています。どんな気持ちで過ごすと良いでしょうか?

(宮城県 とみ丸さん 30代女性)


 

とみ丸さんのおっしゃる通り、私も仕事のモチベーションと育児のモチベーションは同じではないと思います。なぜなら仕事では求められる成果が見えていることが多いのと、評価者がいるので、自分が何をやればいいか(求められていること)がわかりやすいように思います。一方、育児ではこれはもうほんっっとうに正解がわかりません。育児を始めて10年目になりますが、いまだ試行錯誤の毎日です。私にとって良いことでも娘たちにとって良いこととは限らず、なおかつ家族ともぶつかり、私はいったい何をやっているんだろうと感じてしまうこともたくさんあります。

 

とみ丸さんのお悩みの文章から感じ取ったのは、とみ丸さんがご自分のお仕事に誇りを持ち一生懸命向き合ってこられたのだなということです。お仕事に対してやりがいを持って向き合うとみ丸さんには、ご自身にも充実感があり、周りの方も安心してとみ丸さんにお仕事をお任せしていたのではないでしょうか。

 

一転して、息子さんとの時間が増えるようにライフスタイルが変わり、向き合うべき対象も「仕事」から「家庭」や「人生」に変わったことで、戸惑うことは自然なことだと思います。そんな環境の変化の中でも、自分を見つめ直しているとみ丸さんが、日常の中でほんの少しでも安心を感じられるアドバイスになればと思います。

 

スパティフィラム
スパティフィラム
花言葉「清らかな心」「包み込む愛」

 

湧き上がってくる感情と、今しかできないことをモチベーションに

私にとって仕事は、「為すべきことを為す」という大義名分のもとで、自分の立場や役割を常に意識していたように感じます。だからこそ、目的や目標が明確でした。また、「誰かのために生きること」の意味を使命感と勘違いして日々を過ごしていた時期だったので、できない自分を何かと比べ続けてとても疲弊していた時期でもあります。「為さねば明日はない、だから為す」と、モチベーションというより自分で自分を追い込んで鬼気迫った感じになっていたように思います。

主戦場が育児へと移り、私が母になった喜びをやっと実感した時、いつのまにか私のモチベーションは「娘たちの喜んだ笑顔」になっていたのだから不思議です。そう思うと、仕事と育児のモチベーションはまったく違うところから湧き出てくるものだと感じます。また、その方の状況や環境によっても違いがあるかな…とも思っています。

 

そう考えると、自分の内側から無意識に湧き上がってくる感情がモチベーションなのかも?と感じました。内側から無意識に湧き上がってくる対象は様々で、仕事だという方もいれば、趣味の方、私のように、実は育児だったという方もいるでしょう。これは人それぞれであって、良いとか、悪いとか、正解は無いようにも思います。そしてその内側から無意識に湧き上がってくる感情に着目し、素直に受け入れることが、もっと自分を深く知るヒントになるかもしれません。

 

アイビー
アイビー
花言葉「誠実」「友情」

 

自分の育児の時のことを考えると、出産が6月だったのもあって2014年夏の甲子園を1回戦から決勝まで見るという…私の人生の中で最も熱い夏といっても過言ではない期間でした。出産を経た育児中のボロボロの身体で両腕に双子の娘たちを抱え、精神的にも辛いことの方が多かった時期ですが、野球が大好きな主人より「よし!よし!今は私の方が甲子園球児を知っているんだぞ!」と自分を少し誇らしく思って、教えてやろうと鼻を膨らましていたあの時が、今思えば私にとって大切な思い出になっていたりします。

 

どうぞ今しかできないこと、やってみたかったことにチャレンジしてみていただけたらと思います。例えば今は気付けない自分の成長に、ある時ふと気付くかもしれません。そしてそれが仕事に活かされることもあるでしょう。その時、その時にしかできないこと、やりたいことが、きっととみ丸さんにもあると思います。どんな些細なことだと感じても、それは必ずとみ丸さんの成長につながっていると思います。

今は、それにただ気付けない時期なのかもしれません。

 

とみ丸さんが、自分の成長がないと感じることに戸惑っていたり、居心地の悪い思いをしていたりしても、どうぞ安心なさってください。今だけが全てではなく、状況は必ず変わっていきます。可愛い息子さんとの時間も、お仕事の時間も、自分の成長も、とみ丸さんにとっては、かけがえのないものだからこそ悩んでいるのだと感じます。

その時その時にやりたいことにチャレンジすることが、とみ丸さんの良い未来につながっていくと心から信じております。

 

「無意識に湧き上がる感情に着目してみること」

「どんな些細なことも、成長につながっているかもしれないこと」

「今しかできないこと、やりたいことにチャレンジしてみること」

を、ほんの少し心に留めていただけましたら幸いです。

 

とみ丸さんがやりたいことをやって、笑顔でそして息子さんやご家族と健やかに過ごされますよう心から願っております。

 

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きくちあやのさんに相談したいお悩みがありましたら、お気軽に下記フォームまでお寄せください。次回以降の連載でひとつずつ回答させていただきます

*応募多数の場合は、内容を基に選定する場合がございます。あらかじめご了承ください。
*連載内でお答えするお悩みに選ばれた方にはマチコイン300枚を進呈いたします。


【当選発表】連載への掲載をもって発表にかえさせていただきます。また、マチコイン付与後に編集部からお知らせメールをお送りします。

 

また、「きくちあやのさんに直接お話を聞いてほしい」「コーチングを受けてみたい」という方は、下記サイトからカウンセリングの申込みも可能です。ぜひ詳細をチェックしてみてください!

 

profile | プロフィール

結婚相談所「マリアージュ・lily of the valley
カウンセラー 菊地綾乃

結婚相談所のカウンセラーのほか、コーチングの国際資格である「国際コーチング連盟ACC認定コーチ」としても活動。フラワーアレンジやアロマ、ヨガレッスンなども不定期で開催。プライベートでは、おませな7歳の双子の女の子を育てるママ。

 

 

*バックナンバー*
Vol.1「自分と対話していますか?」
Vol.2「自分の気持ちを気にかけること」
Vol.3「聴いてくれる相手がいないなら、自分が聴いてしまえばいいじゃない!」
Vol.4「まだあわてるような時間じゃない」
Vol.5「自己開示とは心の壁を取り除く魔法」
Vol.6「誰かに話すということ…心の扉をたたいてみよう!ひらいてみよう!」
Vol.7「このモヤモヤどうしたら晴れる?心を整理してみよう」
Vol.8「【こうあるべき】を変えてみよう」
Vol.9「自分ではどうしようもないことに向き合う」
Vol.10「楽しむことは、悪いこと?」
Vol.11「母と娘の関係性」
Vol.12「仲良くなるまでの時間」
Vol.13「自分さえ我慢すればいいって思ってない?」
Vol.14「人の陰口を言う同僚とどう付き合う?」
Vol.15「気持ちを高める言葉の見つけ方」
Vol.16「ありのままの自分を受け入れる」

 

この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。

#Relifeプロジェクト

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