みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。
著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃(きくちあやの)さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。
文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。
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皆さん、こんにちは☺ ゴールデンウィークが明けて、日常がまた静かに戻ってきましたね。どこかに出かけた方も、おうちでゆったり過ごした方も、それぞれに「ちょっと現実に戻るのがしんどいなぁ…」なんて思う時期かもしれません。
5月の風は、少しずつ初夏の気配を運んできます。新緑の葉が日に日に濃くなって、日差しも少しずつ強くなってきました。我が家の猫は、窓辺で日向ぼっこする時間が長くなり、丸くなったり伸びたりと、まるで季節のリズムに合わせて呼吸しているかのようです。
そんな今月は、「人との距離感」や「関係性の変化」について、とあるご相談を通して感じたことを綴ってみました。
今、少しだけ人間関係に疲れている方がいたら…このコラムが、心の荷物をほんの少しでも軽くできたら嬉しいです。
それでは、今月もどうぞお付き合いくださいませ。
もちろん、少しでもヒントとなるように全力で努めますが、コーチングの性質(相互にコミュニケーションをとりながらゴールや問題解決に向かう)上、私の回答がお悩みの正解という訳ではありません。違った方向からお悩みを見つめる一つの参考になれば幸いです。
カーネーション
花言葉「無垢で深い愛」
さて、今回のお悩みは…
50代の熟女です。友達という存在が凄く苦痛で、会う気にもなれない、連絡を取るのも面倒になりました。中学生の頃に出会い、今まで人生を共に仲良くして来ましたが、互いに50代になり生活環境の違いや経済格差、家族の不満や愚痴など現実的な話ばかりで、若い頃みたいな夢や理想などのワクワク話が全くなくなりました。もう、会うのも正直苦痛になってきました。思い切って、縁を切るのがいいか悩んでいます。
(宮城県 ぴぴすけさん 50代女性)
私は今、42歳です。50代という年齢は、まだ自分には少し先の世界です。ですが、こうしてぴぴすけさんの想いに触れて、胸の奥がじんわりと熱くなりました。
中学時代から一緒だったご友人との関係が、今では苦痛に感じること。かつては夢や理想を語り合っていたのに、今は家族の愚痴や現実的な話ばかりになってしまったこと。連絡を取るのも億劫で、「縁を切ったほうがいいのかな」と思ってしまうこと。
そのどれもが、きっと簡単に言葉にできるものではなかったと思います。何十年と重ねた関係だからこそ、迷いも、寂しさも、後ろめたさもあるはず。それでも、こうして「本当の気持ち」を見つめているぴぴすけさんの姿に、そのお気持ちを想像すると、胸がきゅっとなりました。
ラベンダー
花言葉「幸せが来る」
歳を重ねれば、価値観や生き方が変わるのは自然なこと。同じ時代を過ごしてきた相手と、今も同じ温度で繋がることが難しくなるのも当然かもしれません。
きっとぴぴすけさんは、今もそのご友人を【嫌いになった】わけじゃない。ただ、「今の私」に合わない会話や空気感が、少しずつ心を冷やしていった。そんな感覚だったのではないでしょうか。
それは、冷たいことでも、悪いことでもないと思うんです。むしろ、自分の心の声に気づけるって、すごく大切で、勇気のいることです。
ご縁をどうするかは、すぐに答えを出さなくても大丈夫。「もう無理」と思う前に、一度だけ、自分の心に優しく問いかけてみてください。
今、苦しいのはなぜ?本当に会いたくない?それとも、会うたび【昔のような関係でなきゃいけない】と思って疲れている?
関係には、いろんな形があっていいんですよね。会う頻度を減らしたっていいし、会話の内容を変えてもいい。何より、「今の自分に合った距離感」を見つけることが、これからの人生にはとても大切なんだろうなと、42歳の私は想像します。
思えば私も、ここ数年で友人関係や交友関係に違和感を覚えることが増えてきました。一緒にいたら安心できたはずの相手といても、なぜか心が落ち着かない。気を遣いすぎて疲れてしまったり、「なぜ会いたくないんだろう?」と自分を責めたり……そんなことが何度もありました。
私自身、ずっと【相手に合わせる】ことで関係を保ってきたタイプでした。行きたくない集まりに足を運んだり、言いたいことを飲み込んだり。「合わせなければ、嫌われてしまうかも」「必要とされなくなるかも」と思って、無理して笑っていた時期もあります。
でも、30代後半に独立を決めたとき、私は一度、人間関係をそっとリセットしました。その結果、離れていった人も、もちろんいます。でも、そうしてもちゃんと繋がってくれる人たちもいたんです。そして今の私は、以前よりずっと、自分らしく笑えている気がします。
最近気づいたのは──人間関係って、アップデートしていいんだということ。心の風通しが悪くなったら、無理せず、少し窓を開けてみる。それだけでも、自分の気持ちがふっと軽くなる瞬間があるのです。
アジサイ
花言葉「辛抱強い愛情」
「もう冷たい自分になってしまったのではないか」「自分が変わってしまったのかもしれない」そう思う気持ち、痛いほど伝わってきました。
でも、どうか忘れないでください。ぴぴすけさんは今、「自分を大切にしたい」と感じている。それって、とてもあたたかくて、誠実な生き方だと私は思います。
これまで頑張ってきたご自分に、どうか優しい言葉をかけてあげてください。「今の私は、もう前と同じではない。それでいいんだ」と。
「切る」よりも「距離を調整する」という選択
人間関係の「更新」を怖れない
あなたは、あなたのままでいい
をほんの少し心に留めていただけましたら幸いです。
これからの人生も、きっと愛しい時間になる。そんなふうに、私は信じています。
きくちあやのさんに相談したいお悩みがありましたら、お気軽に下記フォームまでお寄せください。次回以降の連載でひとつずつ回答させていただきます。
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結婚相談所「マリアージュ・lily of the valley」
カウンセラー 菊地綾乃
結婚相談所のカウンセラーのほか、コーチングの国際資格である「国際コーチング連盟ACC認定コーチ」としても活動。フラワーアレンジやアロマ、ヨガレッスンなども不定期で開催。プライベートでは、おませな7歳の双子の女の子を育てるママ。
この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。