対話を重ねて幸せ探し　きくちあやののいつも心に花束を。Vol.16「ありのままの自分を受け入れる」｜特集

みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。

著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃（きくちあやの）さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。

文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。

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皆さん、こんにちは☺ 最近、目を覚ますといつもより外が明るく感じる日が多くなってきました。「まずい！寝坊した！」と慌てて時計を見ると起床予定時間の前。2月のコラムでは、夜が明けていく時のことに触れていましたから、着実に季節は廻り、旅立ちの季節や締めくくりの時期を迎えている方も多いのではないでしょうか。

三寒四温を繰り返しながら春がやってくるとはいうものの…季節外れの暖かさが突然やってくることもあって、体調を崩されている方もいらっしゃると思います。また、今年は花粉もとても早く飛んでいるようで、私も目や鼻がやられてぐしゅぐしゅになっております（っっつらい…(´;ω;｀)）

皆さんが、すっきりとした気持ちになれる、春風のような穏やかなコラムをお届けできたらと思っております。

もちろん、少しでもヒントとなるように全力で努めますが、コーチングの性質(相互にコミュニケーションをとりながらゴールや問題解決に向かう)上、私の回答がお悩みの正解という訳ではありません。違った方向からお悩みを見つめる一つの参考になれば幸いです。

ご興味を持たれた方は、最後までどうぞお付き合いくださいませ。

プルメリア
花言葉「一途な想い」

相手の気持ちをあれこれ想像してしまう…

さて、今回のお悩みは…

どこまで何をしても、（中略）相手の表と裏がわからなくて苦しい！誰かに好かれたい気持ちよりも誰にも嫌われたくない。
だから人が大好きで人と繋がりたいけど、相手が話しかけてくれないと今忙しいのかな？きょうは気分が良くないのかな？そもそも話する気がないのかな？と勝手に邪推してしまう。
結局自分の事なんて気にもしてないし皆自分のことが大切だからなと思い、変に自分を納得させて、しょうがないと凹むらせん階段を降りないように心がけるしかないのでしょうか？

他の人を変えることよりも自分のことに集中して、自分の思い込みや思考能力の癖を考えたり直そうとしたりするけれど、結局1周巡って舞い戻ってしまう｡+ﾟ(*ノ∀｀)

（宮城県　アッキー！さん　40代男性）

相手の気持ちや考えていることがわかれば、どんなに楽かと私も日々感じています。変に機嫌を伺ったり、顔色を見たり、一挙手一投足に敏感になる必要がないなら、どんなに心穏やかに過ごせるだろうと想像したりもします。4月から新しい環境に飛び込む皆さんにとっても、アッキー！さんのお悩みは何かのヒントになるのではないでしょうか。

アッキー！さんのお悩みの文章の中から率直に感じ取ったのは、「人のことを大事にできる自分がなりたい自分」であり、「自分のことを大事にする自分はなりたくない自分」であると思われているのかな…ということです。また、思考を巡らせて相手の気持ちを慮（おもんぱか）るアッキー！さんは、もしかしたら今の感情に想像以上に疲れてしまっているのではないだろうか…とも思いました。

さて、今回のお悩みはたくさんの感情が複雑に絡んでいるようにもお見受けしておりますが、アッキー！さんの「結局自分の事なんて気にもしてないし皆自分のことが大切だからなと思い、変に自分を納得させて、しょうがないよねって凹むらせん階段を降りないように心がけるしかないのでしょうか？」という疑問に着眼点を置いてお答えしたいと思います。

ブーケンビリア
ブーゲンビリア
花言葉「熱心」「あなたは素敵」

理想の自分よりも、ありのままの自分を大切にしてみる

先ほどもお伝えしましたが、私も日々相手の気持ちを考え、察することは自分の人生にとても大切なことで、それが「できない私は悪い人間」と思っているところがありました。それは今も、人間関係を良好に保つために本当に大切なことだと思っています。ただ、以前と違うのは自分が「惨めだな」「嫌だな」「無理をしているな」と感じてまで行う必要はないと思っていることです。それは私のなりたくない自分だからです。もっと言うと「私を大切にしてくれている人たちに見せたくない姿」だからでもあります。

「自分が相手から見られたい姿」と「相手が自分を見ている姿」が一致していることを私はとても幸福な状態であると感じています。心理学に【自己一致】という言葉があるのですが、「理想の姿」と「あるがままの自分」が同じであればあるほど安定した気持ちとなり、周りにも安心を与えるといわれています。

もしかしたらアッキー！さんは、そこに違和感があるのでは？と思いました。

私のクライアントさまに(今は、ありのままの自分でいることでとっても幸せになっている方)「自分が相手から見られたい姿」と「相手が自分を見ている姿」とのギャップに驚愕した…という方がいらっしゃいます。そのことに気が付いた時に、深く傷ついたとも仰っていて、私もとっても共感した経験があります。その方が辿りついた答えは、「そもそも相手と自分は違う人間でギャップがあるのは当たり前だから、ありのままの自分を受け入れ、自分と仲良くしてくれる方を大切に生きていけばいいんじゃないか」ということ。

くちなし
花言葉「とても幸せ」

相手を心から大切にしたいという心遣いが自然とできるアッキー！さんのことです、ご自分のことを我慢して、たとえ嫌な気持ちになったとしても考えを変えてみようとなさる姿が本当に素晴らしく、共感の嵐です。

ただ、もしアッキー！さんがしっくりこない状況にあるならば、もしかしたら「アッキー！さんのなりたい自分」と「ありのままの自分」との間にギャップがあるのかもしれません。そんな時は、「今の考え方や捉え方、向き合い方を変えてみる」のも良いかと思いました。

お悩みの中でも「他の人を変えることよりも自分のことに集中して、自分の思い込みや思考能力の癖を考えたり直そうとしたりするけれど…」とありましたので、まるっと「こう思うのも私だから…まっいいか！」と一旦、自分への問いを醸してみるやり方も良いかも知れません。醸している間に、アッキー！さんの状況や環境が変わって、自分でも思いもよらなかった方向に物事が進むことがあるかもしれないなと、クライアントさんのたくさんの人生に寄り添う中で感じているからです。

アッキー！さんのように相手の心を慮（おもんぱか）り努めること、またそのことでモヤモヤすることは、自分が思っている以上にエネルギーを消費することだと思います😌アッキー！さんの温かな気持ちが現実と乖離していくのを、アッキー！さんを大切に思う周りの方は心配しているのではないかと勝手に想像しております。アッキー！さんも、そしてアッキー！さんを大切に思う周りの方も幸せに笑顔で過ごされることを心から願っております。

「自己一致をほんの少し心に留めてみる」

「ありのままの自分を大切にしてみる」

「問いを醸してみる」

を、ほんの少し心に留めていただけましたら幸いです。

新しい出会いの季節に向けてアッキー！さんが心穏やかに、そしてありのままの自分で過ごしていかれますように願っております。