

2011年3月11日、東日本大震災の発生により私たちは多くのものを失いましたが、そこから多くの教訓を得ました。
それは未来を守る“糧”であり、1人ひとりの生活と行動に結びついてこそ、大きな力となります。
宮城県が発行する広報紙『Baton』には、あの日の経験をくらしの中に落とし込むためのヒントが詰まっています。
machicoでは広報紙の内容を紹介するとともに、machico会員の皆さまのコメントを募集し、machico防災部として誌面づくりに参加しています。
あの日の経験を、みんなの"じぶんごと"にするために。
そして、もし災害が起きたとしても自分の命を守れるようになるために。
宮城から、このバトンを繋いでいきませんか?

vol.14のテーマは「災害と支援のかたち」です。
東日本大震災という千年に一度の災厄を経験した被災地では、インフラ整備も心のケアも、そのニーズは時間の経過に即して刻々と変わってきました。
誰がどんな支援を必要としているのか、敏感にキャッチしながら歩んできた14年半。
その人だからこそ、その地域だからこそ生まれた支援のかたちを紹介します。

東日本大震災によって、宮城県石巻市で流失や水没により使えなくなった車は約6万台。車がなくて困っている人たちに共同利用(シェア)してもらおうと、仮設住宅に1台の車を届けたのが一般社団法人日本カーシェアリング協会のスタートです。代表理事の吉澤武彦さんは、寄付車を活かした「支え合いのしくみ」を築きました。寄付文化の伝統を持つ欧米諸国にもない支援のかたち、唯一無二の活動です。

神奈川県から石巻市に移住し、翌年、一般社団法人こころスマイルプロジェクトを設立した志村知穂さんは、家族を亡くした子どもやPTSDに苦しむ子と保護者などの「こころのケア」に重点を置いています。拠点となる高台には、子どもが遊び、保護者が集まって語り合える場「こころスマイルハウス」、ボルダリングジムと隠れ家的なロフトを備えたトレーラーハウス、そして公園が。いつでも帰ってこられる常にオープンな場所になっています。
machico防災部といっしょ

ボランティアという言葉は、ラテン語の「volo(自ら~する)」が語源。何より大切なのは、被災地のために役に立ちたいという自発的な気持ちです。今回は、栗駒山麓ジオパーク推進協議会の職員で、豊富な災害ボランティア経験を持つ手代千賀さんに、ボランティアの始め方や心がまえなどについて教わりました。machico防災部といっしょにボランティアに参加する準備をしてみましょう。


ギフトを贈ることで、大切な人の安全を願う──。LIFEGIFTは「あなたの無事が、いちばん大事。」をメッセージに掲げたカタログギフト。発案した株式会社KOKUA(コクア)の代表取締役のひとり、泉勇作さんは、このギフトが浸透すれば、世の中全体の防災力が上がっていくのではないか」と防災意識の種が育っていくことに期待を寄せています。

東北福祉大学/語り部 阿部花澄さん(中央)
今回は、東北福祉大学の語り部・阿部花澄さん、NHK仙台放送局の震災伝承施設、東松島市の「震災復興伝承館」をご紹介。災害の記憶と防災への教訓をつむぎます。

NHK仙台放送局 震災伝承施設

東松島市震災復興伝承館
広報紙『Baton』は、各地で無料配布されるほか、下記リンクから全文読むことができます。
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「machico防災部」の活動は、せんだいタウン情報machicoが
震災10年目を機にスタートさせた「つながるプロジェクト」の一環です。

被災地に何らかの形で支援をしたことがありますか?または、必要だと思った支援にはどんなものがありますか?
【応募締切】2025年12月27日(土)
【当選発表】メール送信をもって発表とかえさせていただきます。