2011年3月11日、東日本大震災の発生により私たちは多くのものを失いましたが、そこから多くの教訓を得ました。
それは未来を守る“糧”であり、1人ひとりの生活と行動に結びついてこそ、大きな力となります。
宮城県が発行する広報紙『Baton』には、あの日の経験をくらしの中に落とし込むためのヒントが詰まっています。
machicoでは広報紙の内容を紹介するとともに、machico会員の皆さまのコメントを募集し、いっしょに紙面を作っていきます。
あの日の経験を、みんなの"じぶんごと"にするために。
そして、もし災害が起きたとしても自分の命を守れるようになるために。
宮城から、このバトンを繋いでいきませんか?
vol.5のテーマは「3.11を知らない世代の伝承・防災」です。
東日本大震災から12年。当時まだ幼かった子どもたちは、高校生となりました。
3.11の記憶が残る、最も若い世代です。
被災の実情や復興へのあゆみ、震災後に改めて気づかされた地域の魅力を語るその姿には、記憶と教訓を次世代へと受け継ごうとする確かな意志が感じられます。
2016年、国内2例目の防災専門学科として多賀城高等学校に新設された災害科学科。ここに通う生徒たちは、同科の先輩たちが市内に設置した東日本大震災の津波波高標識(津波標識)をたどりながら、「語り部」として災害の爪痕や教訓を伝える「まち歩き」を開催しています。「東日本大震災を体験した最後の世代」として、彼らが伝えたいこととは。
石巻市では、地元の魅力を発信する若者の活動があります。高校生がバイヤーと販売員を務め地元商品をPRする『高校生百貨店』などの活動を通じて若者育成事業を展開する、特定非営利活動法人「かぎかっこPROJECT」の神澤祐輔さんにインタビューしました。
いつどこで災害に遭うかわからない昨今。そこで注目されているのは、日常的に持ち歩く「防災ポーチ」です。仙台市防災・減災アドバイザーの早坂さんに教えていただきながら、みんなで防災ポーチをつくってみました。あなたなら何を入れますか?イメージしながらご覧ください。
住民の約1割が津波の犠牲となった名取市閖上。多重防御の考えのもと、まちを現地再建した数少ない地区です。市内には、震災の記憶と復興の歩みを伝える施設のほか、港町ならではの朝市や海辺のアクティビティを楽しめるスポットなど、見どころがたくさんあります。
東北大学大学院の津波工学研究室に在籍する成田峻之輔さんは、津波が起きた時に土地勘がない人の逃げる方向の目印となるようアドバルーンを掲げて、避難場所を示すプロジェクトを進めています。2023年2月には、仙台市若林区の温泉複合施設『アクアイグニス仙台』で、どれだけの範囲の人に避難を呼びかけられるのかを実験。今後の社会実装に向けた課題や思いを紹介しています。
広報紙『Baton』は、各地で無料配布されるほか、下記リンクから全文読むことができます。
バックナンバーはこちらからご覧いただけます。
『Baton』では、これまで「食」「ことば」「健康」をテーマに東日本大震災の経験や伝えたいことを紹介してきました。皆さんが当時困ったことや、未来の災害に備えて知りたいことなどをコメント欄にお寄せください。『Baton』の感想もお待ちしています。
※投稿いただいたコメントは、広報紙紙面に掲載される可能性がございます。
「machico防災部」の活動は、せんだいタウン情報machicoが
震災10年目を機にスタートさせた「つながるプロジェクト」の一環です。
Batonを読んだ感想や、震災時の体験、防災に関して知りたいことを教えてください。
【応募締切】2023年12月31日(日)
【当選発表】メール送信をもって発表とかえさせていただきます。