2011年3月11日、東日本大震災の発生により私たちは多くのものを失いましたが、そこから多くの教訓を得ました。
それは未来を守る“糧”であり、1人ひとりの生活と行動に結びついてこそ、大きな力となります。
宮城県が発行する広報紙『Baton』には、あの日の経験をくらしの中に落とし込むためのヒントが詰まっています。
machicoでは広報紙の内容を紹介するとともに、machico会員の皆さまのコメントを募集し、いっしょに紙面を作っていきます。
あの日の経験を、みんなの"じぶんごと"にするために。
そして、もし災害が起きたとしても自分の命を守れるようになるために。
宮城から、このバトンを繋いでいきませんか?
vol.8のテーマは「つながる・つなげていく」です。
無心になり、こつこつと手を動かし続けることで前に進むことができる――。
四季折々の花や、カラフルな毛糸が、震災で傷ついた気持ちを癒し、力をくれました。
いま、地域に鮮やかな価値を生み出しているのは、あのとき生まれた、ささやかでも心が温まるような色彩です。
古くは「月の浦」と呼ばれた雄勝(おがつ)湾。600世帯が暮らしていた雄勝のまちは、津波で多くの方が犠牲となりました。徳水利枝さんの母親もその一人です。「見渡す限り茶色の景色でした。せめて彩りがほしい、実家の跡に生の営みを感じられるような目印がほしい、そう思って6月にお店で見つけたホオズキとカワラナデシコを1株ずつ植えました」。
このささやかな行動が、住民たちによる復興プロジェクト「雄勝花物語」となり、今ではイングリッシュガーデンとオリーブ畑からなる広大な「雄勝ローズファクトリーガーデン」として、かつての被災地に新たな意味をもたらしています。
JR気仙沼駅のすぐそばにある「梅村マルティナ気仙沼FSアトリエ駅前ショップ」。ドイツ出身のマルティナさんが気仙沼と縁を持ったきっかけは、東日本大震災でした。
当時、京都でドイツ語講師をしていたマルティナさんは、テレビに映る被災地のニュースに心を痛め、自分の趣味だった「編み物」の道具を送ることに決めました。こうしてうまれた気仙沼の人々との交流を深め、2012年3月、「梅村マルティナ気仙沼FSアトリエ株式会社」を設立。
マルティナさんは未来の気仙沼に希望をつなごうと、“しあわせを編む仲間“の輪を広げています。
今回は特別編として、山元町の「やまもと語りべの会」、石巻市の「一般社団法人 石巻震災伝承の会」、東松島市の「SAY‘S 東松島」、名取市の「一般社団法人 ふらむ名取」の取り組みを紹介。
それぞれが、あの日に想いをはせる追悼の機会をつくっているほか、東日本大震災の教訓を未来に伝える取組みを行っています。
製本・装幀のアーティストである、ドイツ生まれのティニさんと、伝統的なマーブルペーパーの作家にして美術収集家の永年さん。そんなご夫婦の拠点「宮城芸術文化館」があるのは、気仙沼市の大川沿いにある住宅街。
「宮城芸術文化館」の特徴は、アートを通して人々が集う場も提供すること。クラシックやジャズのコンサートを開催したり、子供たちを対象としたワークショップの計画をしたりなど、ギャラリーを拠点とした文化芸術活動の広がりが期待されます。
広報紙『Baton』は、各地で無料配布されるほか、下記リンクから全文読むことができます。
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