みなさん、こんにちは。
少しずつ春の日差しを感じる季節になりました。
猛威を振るっていたコロナウィルスも、ようやく落ち着く気配ですが
ロシアとウクライナの戦争も終わりが見えない状態が続き
先月発生した「トルコ・シリア大地震」では、数万人が亡くなり多くの人々が家を失っています。
本当に何が起こるかわからないVUCAの時代を、痛感した3年間でした。
machicoでも、自分達で今できることのひとつとして、「トルコ・シリア大地震」に対するマチコイン募金を行っていますが
世の中が3年前の状況に戻りつつある今だからこそ
もう一度、自分のこと、周りのことを見つめなおして、歩み出したいと思います。
3月11日が近づいてきました。
この時期になると、追悼の催しや防災を呼びかける話題が増えてきますよね。
毎年、それぞれの想いを持って3月11日を迎えることになりますが、忘れてはいけないこと、この先の未来に大切なことを伝える日にもなったらいいと思います。
今日は、藤崎百貨店(藤崎本店8階グリーンルーム)で開催している、「悲しみのその先へ~いのちをつなぐ、こころをつなぐ~」に伺いました。
「3.11を語りつぐ会」が主催するメモリアル企画も、震災から10年目まではグリーンルームをお借りして行っていましたが、今回2年ぶりに藤崎百貨店さんからお声がかかり、またこのグリーンルームにて開催することになりました。私も毎年グリーンルームにおじゃましていて、編集長コラムで様子をお伝えしていました。
「3.11を語りつぐ会」では、東日本大震災以降、忘れたくても忘れられないたくさんの悲しみや苦しみがある中で、それでも忘れてはいけない大切なことを未来につないでいくための、語り継ぎの活動を続けてきました。
その活動を通し、被災地だけではなく、全国で活動を続ける方々とも手をつなぎ、学び合い分かち合う中から新たに見えてくるのもがあると考え、今回の展示内容になったと、代表の渡辺祥子さんはおっしゃっていました。
展示は、日航ジヤンボ機御巣鷹山墜落事故で亡くなった息子への想いを綴った絵本『けんちゃんのもみの木』(文・美谷島邦子 絵・いせひでこ)、中学2年生の時に女川町で被災し、復興絵はがきでも知られた女性が母となり描いた絵本『すてきなおとどけもの』(絵・神田瑞季 文・かのりんか)のパネル展示などがありました。
『けんしゃんのもみの木』の文を書かれた美谷島邦子さんは、日航ジヤンボ機御巣鷹山墜落事故の遺族の方で作る「8・12連絡会」の事務局長をされています。東日本大震災で大事な人を亡くした遺族と交流し、月日を経ても消えない悲しみを分かちあい、その心の痛みを、命の尊さを、次の世代に伝えていく活動をされています。
『すてきなおとどけもの』の絵を描かれた神田瑞季さんは、東日本大震災で一緒に暮らしていた祖父を亡くし、突然の別れを受け入れられない思いがある一方で、もっと辛い思いをしている人のために、大好きな絵を描くことで力になりたいと絵と向き合い始めました。
震災後まもなく描かれた(神田さん当時15歳)この絵は、女川町の復興絵葉書にも採用され、スペースシャトル搭載のDVDにも収められました。
この絵本は、神田さんご自身の中で、震災を悲しい出来事だけで終わらせたくないという想いもあり、ページをめくる度にワクワクするような楽しい絵本にしたいと、亡くなったおじいさんに対して思う「会いたい」をテーマに「会いに行く」をコンセプトとして描かれています。
とても明るい色使いで、本当に見ているだけで笑顔になる絵です。私はこの団らんの絵が一番好きでした。
最後に、藤崎百貨店8階には屋上があります。「藤崎えびす神社」もありますよ。
その屋上からの景色です。
ぜひ一度行ってみてください。
このメモリアル展は、3月5日(日)まで開催しています。
詳しくは、ここいこをご覧ください。
「悲しみのその先へ~いのちをつなぐ、こころをつなぐ~」
https://machico.mu/cocoico/detail/5007319
【編集長コラムバックナンバー】
◎「フェムテック」で“新しい当たり前”をつくり、誰もが豊かな人生を。
◎自分が感じること、考えること、行動すること。
◎東日本大震災から10年。『3月11日』今日という日に。
◎巡り巡って「縁結びカツサンド」
◎東日本大震災と新型コロナウイルスから学ぶもの
◎仙台市新総合計画に女性たちの声を届けるプロジェクト
◎大切な人を守る、仙台市地域防災リーダー SBLの役割
◎「ポッキー」を使ってプログラミング!? 楽しく学べるグリコードとは?
◎言葉の力を信じたい。「仙台短編文学賞」
◎すべての人々にとってより良い世界をつくるための『SDGs』とは
◎昭和・平成という時代に生きて思うこと
◎売り手よし、買い手よし、世間よし、そして働き手よしの「四方よし」
編集長 門脇 佐知(Sachi Kadowaki)
ニックネーム さっちん
2010年machico立ち上げを行い、2011年からは編集長に就任。プライベートは夫と息子との3人家族。旅行が好きで、家族でハワイに行くことを目標に、日々何事にも前向きに頑張っています。週末に撮りためたドラマを一気見するのも楽しみ。私の軸は「しなやかに かつ 強かに」。柔軟性・抱擁力を持ち、粘り強く揺るがない心を大切にしています。
何かに挑戦したくなる春。あなたは何をしたいですか?