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2019年12月20日
[編集長コラム] 大切な人を守る、仙台市地域防災リーダー SBLの役割
編集長コラム~仙台・宮城、時々山形~
編集長コラム~仙台・宮城、時々山形~

 

みなさん、こんにちは。
前回から少し時間が経ってしまいましたが、前回の「ポッキー」を使ってプログラミング!? 楽しく学べるグリコードとは?の回のコメント投稿で、
『あなたが小学生の時に好きだった教科はなんですか?』を聞いた結果を、まとめてみました!

なんと一位は、算数と図工!
図工や音楽が上位にくるのは予想していましたが、算数が一位にくるとは…。
machico会員のみなさん、すごいです。

 



さて、今回のタイトルにもなっている「仙台市地域防災リーダー SBL」、みなさんご存知だったでしょうか。

先日のワンクリックアンサーでお尋ねしてみましたところ、1,318名もの方が答えてくださいました。ありがとうございます!

その結果がこちらです。

Q.仙台市地域防災リーダー(SBL)って知ってる?

「知らない」1,112名
「どういう役割かわからないが聞いたことがある」130名
「知っている」76名

94%の方が、SBLの役割をあまりご存知ないようでした。
まだSBLについて知らない方にも、その役割を通して日頃の防災意識にどう向き合っていけばいいか、気付きのひとつになれればと思います。

仙台市では昭和53年の宮城県沖地震を契機に、市民の防災意識が高まり、地域において積極的に自主防災組織を結成する動きが盛んになりました。
その後の東日本大震災では、自主防災組織が共助の力を発揮し、その重要性が改めて認識されたことから、より地域の防災対応力を向上するため、平成24年から仙台市独自の講習カリキュラムに基づき、仙台市地域防災リーダー(SBL)の養成を開始しました。
SBLは、災害時には地域住民の避難誘導や救出・救護活動の指揮を、平常時には顔の見える関係づくりや災害に対する備えを推進する企画等の活動を行っています。
2019年2月の時点で、653名のSBLが誕生し、その中で女性が163名。
女性が地域防災活動に積極的に参加するのはとても大切なことだと、東日本大震災を経験して感じています。

【平常時】
・地域特性の把握(防災マップ作り等)
・自主防災計画(年間活動計画・アクションカード)の作成
・地域の実情に応じた実践的な防災訓練等の企画・運営
・地域住民に対する情報提供、啓発活動
・指定避難所の運営に関する学校をはじめとした関係団体との協議・連携
・災害時要援護者の支援体制の整備
・地域防災リーダー同士の情報交換 等

【発災時】
・安否確認
・情報収集・伝達
・避難誘導
・初期消火
・救出・救護
・災害時要援護者の支援
・避難所の開設・運営
・避難者の支援 等

災害が発生すると、いくら準備しても想定外のことは起こると思います。
でも、日ごろから多くの活動に参加し、意識しているかで、いざというときに必ず発揮できる力となるでしょう。

SBLのみなさんは、日ごろからどのような心構えで活動を行っているのか、経験から学んだことを、もっと多くの人に知っていただきたいという思いから、先月、ボランティアでお手伝いしている『やまがた地域防災講演会2019』(霞城公民館(山形県山形市)講堂にて)に、仙台市地域防災リーダーである菅野澄枝さんを講師にお招きし、講話とワークショップを行いました。

 

「大切な人を守る時間」と題した講話では、仙台市岩切地区の女性たちが決起して作った「防災宣言」から、大切な人を守るために今必要なことを学びました。

「避難訓練」や「救急救命AED講習」は行っていますか?

日常で体験したことがないことは、非常時にはできません。
ローリングストックはご存知ですか?
恥ずかしながら、私はこれまで全く意識していませんでした。
ローリングストックとは、普段の生活で使う食料や日用品を、もしもの場合に備えて多めに買っておき、古いものから順に日々の生活の中で使い、その使った分を買い足すことで、常に新しいものが保存(備蓄)されていくという、災害用備蓄の考え方です。
備蓄は一週間分、水は1日3L必要だそうです。

みんなのローリングストック宣言!

わざわざ災害用品を購入し、年に1回防災の日だけ日の目を見る乾パンなどの非常食は、いつのまにか賞味期限が切れていて結局処分する羽目になったりすることも少なくありません。
それよりも、日ごろ食べているものを備蓄する考え方なら、何も無駄にすることはないし、好きなものを非常時にも食べることができます。
すぐにでも実行できる防災ですね。

お話をしてくださった、仙台市地域防災リーダー(SBL)菅野澄枝さん

仙台市・岩切地区の小・中学生が制作した「岩切防災かるた」は、楽しみながら防災を学ぶことができました。


 

防災は少しの気づきから、大きな備えになることもあります。
“自分と家族のための「自助」ができてはじめて「共助」ができる”と、菅野さんは言っています。
SBLはそういう言葉を伝えることも、大切な役割のひとつです。

それぞれが、家の備えをもう一度見直して、共助ができる余裕をもって生活していけたら、いざという時には自分も助けられ、お互いの命を守れるようになりますね。

仙台地域防災リーダー(SBL)について、詳しくはこちら

 

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profile | プロフィール

編集長 門脇 佐知(Sachi Kadowaki)
ニックネーム さっちん

2010年machico立ち上げを行い、2011年からは編集長に就任。 社内では、ワークイノベーション委員会「BLENDA部会」部会長として、ワークもライフも大切にするポジティブな人生を送るため、いろいろなことにチャレンジ中です。 プライベートは夫と息子との3人家族。旅行とドラマ好きで、座右の銘は「しなやかに かつ 強かに」。

 

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