せんだいタウン情報 マチコ

2020年03月24日
[編集長コラム] 東日本大震災と新型コロナウイルスから学ぶもの
編集長コラム~仙台・宮城、時々山形~
編集長コラム~仙台・宮城、時々山形~

 

みなさん、こんにちは。
前回の「仙台市新総合計画」策定のための『女性たちの声を届けるプロジェクト』の記事の投稿、“あなたが好きな仙台市”にたくさんの投稿ありがとうございました。
やっぱり、『緑豊かな街』『人が優しい』『食べ物がおいしい』『海・山・温泉などの自然の恵み』、これらに関して多くのコメントがありました。
新たな発見もあり、仙台の良さを改めてみなさんの声から実感することがでた嬉しい機会になりました。

 


 

そんな素晴らしい街でも、今世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスには悩まされ続けています。
machicoでは、仙台・宮城の魅力の一つでもある、美味しい食をこれからも楽しめるように、テイクアウトやケータリングを実施している飲食店情報を集めて発信する取り組みを始めています。

今こそ支え合おう。 テイクアウト・ケータリング可能な宮城の飲食店情報

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そしてこの新型コロナウイルスの影響により、東日本大震災の追悼式やイベントも中止というとても残念な対応をせざるを得ませんでした。
これもまた、machicoができることとして、リアルな場ではなくてもみんなの想いをつなげる役割になれたらいいと、中止となったイベントの主催者の想いを発信しています。

3.11をみんなで想う。-東日本大震災特別企画-

 

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3月11日、私は藤崎グリーンルームで毎年開催されている、「3.11を語りつぐ会」が主催するメモリアル企画展に伺いました。
メッセージコンサートは中止となりましたが、展示と仙台市天文台制作のドキュメンタリー「星よりも、遠くへ」の上映が行われていました。

『森羅万象のつらなり~海から銀河まで』

 

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気仙沼市唐桑町で牡蠣、帆立の養殖に従事する畠山重篤さんは、「森は海の恋人」を合言葉に、気仙沼湾に注ぐ大川上流部への植樹活動を続けています。
東日本大震災の巨大津波の直後、生き物は消え、海は死んだものと皆が思いました。しかし今、多くの生き物たちが気仙沼の海に戻り、こうした生き物の力強さを子どもたちにも伝えたいと、海の体験学習などを行いながら自然環境を活かした地域づくりを展開しています。

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震災前、10年近くリアスの海辺を取材した画家・イラストレーターの古山拓さんは、2011年3月15日にその絵をラインナップした個展の開催を予定していましたが、東日本大震災が発生。
失われた海辺の風景を展示することはあまりにも無謀と考えましたが、画廊の後押しもあり「三陸の風景画展」を開催しました。
今回は、その時展示した震災前に描いた絵と震災後に描いた被災前の三陸の風景と共に展示されていました。
さらに、絵本画を手掛けた「海の見える丘・絵本版」の物語は、あまりにも切なく美しいものでした。

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東日本大震災と新型コロナウイルス。
どちらも人の「こころ」に大きな衝撃を与えました。

東日本大震災の時は、目に見える被害に、人々は集まり寄り添い地域で励ましあいながら過ごしました。
震災後は、ボランティアが被災地に集い、額に汗して働いてくれました。
そこにたくさんの「絆」が生まれ、人とのつながりの大切さとありがたさをお互いに感じ、生きることに真剣に向き合いました。 そしてこうしてまた3月11日がくると、自分を振り返り、命の大切さを感じ、防災の重要性を再認識します。 machicoでは、8回目となる防災意識調査とその中で出た疑問を、特定非営利活動法人防災士会みやぎ 理事長・児玉敏幸さんに防災についてお答えいただいています。 参考にしながら取り組んでいきたいですね。

「震災に関する意識調査2020」アンケート結果発表 ―東日本大震災から9年

一方、新型コロナウイルスは人々が集うことが許されず、イベントも旅行も卒業式ですら、みんなが参加することが難しくなっています。
人と接触することを「自粛」という形で制限することで、感染拡大を防ごうという政策もしかたがないことかもしれません。
自分たちの行動の何が正しいのかわからない状況ですから、不安だけがどんどん募りますね。
でも今は、ひとりひとりができることをコツコツ実施するしかないのが現状です。
・手洗い
・普段の健康管理
・適度な湿度を保つ
首相官邸のウェブサイトに正しい手洗いの仕方が書いてありましたので、参考にしてください。
首相官邸ホームページ

東日本大震災から9年。
あの時と大きく違うのは、ネットの力がより強くなってきたこと。
震災当時は、SNSがあまり一般的ではなかったこともあり、以前machicoにあったコミュニティのコーナーには情報をやり取りするたくさんのトピックが立ち、あたたかい言葉に救われたこともありました。
今は、多くの人がネット上でつながり、リアルに会えなくとも手軽に会話することができるようになっています。

適度な運動もしながら、できるだけストレスをためず、この閉塞感をなんとか打破し、健やかな毎日を送れるよう頑張っていきたいですね。

 

藤崎の屋上で、3月11日の空を見上げなら、ふと思いました。
“どこにいても みんなで集えなくても 想いは空にとどくよね”
でも、人と会うことがこんなにも大事なことだと、新型コロナウイルス騒動は教えてくれたような気がします。
一刻も早く終息することを願いながら、machicoでできることを日々考えていきたいと思います。

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profile | プロフィール

編集長 門脇 佐知(Sachi Kadowaki)
ニックネーム さっちん

2010年machico立ち上げを行い、2011年からは編集長に就任。 社内では、ワークイノベーション委員会「BLENDA部会」部会長として、ワークもライフも大切にするポジティブな人生を送るため、いろいろなことにチャレンジ中です。 プライベートは夫と息子との3人家族。旅行とドラマ好きで、座右の銘は「しなやかに かつ 強かに」。

 

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