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2022年07月07日
[編集長コラム] 「フェムテック」で“新しい当たり前”をつくり、誰もが豊かな人生を。

編集長コラム~仙台・宮城、時々山形~

編集長コラム~仙台・宮城、時々山形~

 

みなさん、こんにちは。
前回の投稿お題「最近、感じて考えて行動したこと(しようと思ったこと)はありますか?」に、たくさんのコメントをお寄せいただきまして、ありがとうございました。
ひとつひとつ、全部読ませていただきました。
「災害に対する備えが大事」「ウクライナに想いを寄せて平和を祈る」「未来へつなげるために今できること」「一日一日を大切に生きる」、みなさんのコメントからたくさんの想いを受け取り、私自身も学ぶことができました。
このように想いをシェアし合えることが、本当に大切で嬉しい取り組みだと改めて感じています。

 


 

最近、「フェムテック」という言葉を聞いたことがありますか?

 

昨年くらいから、雑誌やネット記事などで多く発信されはじめ
ユーキャン 新語・流行語大賞のノミネート語にもなりました。
しかし、まだまだ聞いたことがある程度だったり、本来のその意味や目的まで広く浸透しているわけではなさそうです。

 

「フェムテック(FemTech)」とは、女性特有の健康課題を解決するテクノロジーや、それを使った製品・サービスのことで、女性を意味するフィメール(Female)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語です。

 

昨年、内閣府の政策「経済財政運営と改革の基本方針2021」(いわゆる骨太の方針)に“フェムテックの推進”という文言が初めて盛り込まれ閣議決定されました。
その後、経済産業省が支援を行い様々な取り組みがスタートしています。
今年も、6月7日に閣議決定した「骨太方針2022」に、“フェムテックの更なる推進”が盛り込まれていました。
「女性活躍・男女共同参画の重点方針2022」にも「女性版骨太方針」というタイトルが併記され、ますます「多様化する女性の人生、女性の経済的自立」を国として積極的に後押しするようになっています。

 

フェムテックが大きな注目を浴びる背景には、欧米などの先進国で高まった「性差医療」や「性差ヘルスケア」の需要によるものがあります。
「性差医療」とは男女の違いを明確にし、同じ病気でも性の違いによる効果的な治療のアプローチを研究したり、治療や予防に役立てる医療のことです。
「性差ヘルスケア」も男女の差に焦点をあてている考え方は同じです。
女性ホルモンの分泌量は年齢によって大きく変化し、女性の体や心に影響を及ぼします。そのため、年齢によって気をつけたいトラブルや病気も異なります。妊娠や出産などのライフイベントでも、体は大きく変化します。

 

女性活躍推進の課題は、未だ女性が育児をしながら仕事をしていく環境が十分に整っていないなど、組織側の理由で働く女性がキャリアから離脱することが多いと言われていますが、女性自身の健康問題、例えば月経や月経前症候群(PMS)による影響、不妊治療、キャリアを積み重ねた女性が直面する更年期障害の問題も、実は隠れた課題といえます。

 

これまでこのような女性の健康課題はタブーとされ、働く女性の体の悩みは見過ごされてきました。
女性自身(自分)が、頑張るしかない、という状況ですね。
ほとんどの女性が思い当たるのではないでしょうか。
私も社会人に成り立ての頃は、男社会の中でどうやって仕事をしていったらいいのかわからず、かなり悩みながら働いていました。
男性の価値観を理解はしても、自分が「男化」することは嫌だったので、自分なりの価値観と仕事の仕方を生み出していき、それは周りの男性にも認めてもらえるものだったと思います。
でも、女性特有の健康課題に対しては、まったく理解はありませんでした。理解がないというより、理解しようとする風土がないということですね。
そんな中だから、自分で自分の体と心に折り合いをつけて、犠牲を払いながらも、なんとか働き続けてきたような気がします。

 

そんな女性の健康課題解決に対して、真っ向から取り組み、解決しようとするサービスや製品が「フェムテック」ですが、それだけにはとどまらず、みんなで共有し、助け合う「新しい当たり前」をつくるムーブメントにもなっています。
ハーバード大学の社会学者であるロザベス・モス・カンターは、『組織のなかでマイノリティの割合が3割となったときに、組織全体の文化が傾く』という「黄金の3割」理論を提唱しています。
もし、社会の3割の人が、女性特有の健康課題に対するリテラシーを向上させ、適切な対応ができたら、社会はもっと豊かに変化していくでしょうね。
私たちはその取り組みを、仙台・宮城からも発信し、女性はもちろん、男性にとっても、仕事も人生も思いきり楽しみ、生きやすい社会になっていくことを目指していきたいと思っています。

 

こちらは、経済産業省の取り組みのひとつです。
経済産業省「フェムテックサポート事業」
https://www.femtech-projects.jp/

 

machicoは、このテーマに関する記事をこれからも発信し、みなさんと一緒に正しく知り、身近なところからムーブメントを起こしていきます!

 

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profile | プロフィール

編集長 門脇 佐知(Sachi Kadowaki)
ニックネーム さっちん

2010年machico立ち上げを行い、2011年からは編集長に就任。プライベートは夫と息子との3人家族。旅行が好きで、家族でハワイに行くことを目標に、日々何事にも前向きに頑張っています。週末に撮りためたドラマを一気見するのも楽しみ。私の軸は「しなやかに かつ 強かに」。柔軟性・抱擁力を持ち、粘り強く揺るがない心を大切にしています。

 

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