せんだいタウン情報 マチコ

2023年04月07日
対話を重ねて幸せ探し きくちあやののいつも心に花束を。Vol.10「楽しむことは、悪いこと?」

いつも心に花束を。Vol.10

いつも心に花束を。Vol.10

みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。

著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃(きくちあやの)さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。

文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。

 

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皆さん、こんにちは☺仙台でも先日早々に桜が開花し、今年は統計開始以来最も早い開花だそう。気がつけば、2023年もあっという間に4分の1が終わり、このコラムも10回目を迎えることができました。

これもひとえにお読み下さるmachico会員様やサポートしてくださる編集部の皆様のお力添えのおかげと心から感謝いたしております。心を込めてお伝えしておりますので、引き続きお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

そして、3月は別れの季節でもありますよね。うちの双子の娘たちもお友達や先生とのお別れを通じて、様々な心の変化や成長を感じる時期でもあるのだなと改めて感じております。

その純粋なやりとりに母が一番号泣し娘たちが泣けなくなるという…私の共感性が高すぎる故のなんとも情けない状況に反省しつつも、様々な別れを経験されていらっしゃるであろう皆様にとってほっと一息つけるようなそんな穏やかなコラムになるよう…今月もお伝えしたいと思います。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

 

さて、今月も読者の方のお悩みにお答えしていきます。編集部へお悩みを寄せてくださった皆さま本当にありがとうございます。お悩みは全て編集部の方と一緒に大切に読ませていただいており、とても嬉しく、また、心から感謝しております。これからもお気軽にお悩みをお寄せくださいね。

もちろん、少しでもヒントとなるように全力で努めますが、コーチングの性質(相互にコミュニケーションをとりながらゴールや問題解決に向かう)上、私の回答がお悩みの正解という訳ではありません。違った方向からお悩みを見つめる一つの参考になれば幸いです。

ご興味を持たれた方は最後までどうぞお付き合いくださいませ。

 

フランネルフラワー
フランネルフラワー
花言葉「誠実」

 

楽しむことが苦手な私が、無理なく楽しむには…?

さて、今回のお悩みは…


「楽しむ」ことが苦手なことが悩みです。楽しむつもりで始めた趣味も全力投球しすぎて、疲れたり、結果を求めてしまい、つまらなくなります。もともと生真面目な性格で、楽しむことが堕落すること、のように感じてしまいがちです。こんな性格の私が「楽しむ」を無理なく取り入れるにはどうしたらいいでしょうか?

(宮城県 りのこ41さん 40代女性)


 

こちらのお悩みも私にも経験があります。私の場合は「休む」ことに対して、自分が堕落していると感じる事が今でもあります。同じように、「何か」に対して堕落していると感じてしまう方は意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか。

りのこ41さんがお気持ちを寄せてくださったことに感謝し、私の経験も交えながら、少しでも【無理なく「楽しむ」を取り入れる】ヒントになるようにお伝えしたいと思います。最後までどうぞお付き合いくださいませ。

さて、今回もお悩みを少し整理したいと思います。

①「楽しむ」ことが苦手
②楽しむつもりで始めても、全力投球して疲れたり、結果を求めてしまい、つまらなくなる
③もともと生真面目な性格
④楽しむことが堕落することのように感じる
⑤「楽しむ」を無理なく取り入れたい

りのこ41さんの中で「楽しむこと」はきっと良いことのはずなのに「堕落」という思いをどうしても払拭できずに、その葛藤でモヤモヤされているように感じました。自分が堕落してはならないから、全力投球し、結果を求めることで、自分の中で「楽しむ」を良いことにしようと一生懸命に努力をされている姿が浮かんで目頭が熱くなりました。もしかしたら、りのこ41さんは小さい頃に「楽しむこと」は「堕落である」と感じた経験があるのかもしれません。

 

私の場合は、片親だったこともあって母親がとにかく働いてばかりの家庭で育ちました。

実家が家業をしていたこともあるのですが、365日のうちお休みをまともに取れるのは元旦のみという現代ならスーパーウルトラハイパーブラックな働き方をして私たちを育ててくれました。余談ではありますが…いまだに、私が365日の中で一番好きな日が元旦というのもこのことに由来しています。

このように、小さい頃の経験は自分の人格を形成していくことに大きく影響します。ここを完全に変えていくことは本当に難しいので、りのこ41さんが仰る通り「無理なく」取り入れてみることからスタートされるのが良いと私も思います。

 

ヒペリカム
ヒペリカム
花言葉「悲しみは長く続かない」「きらめき」

 

自然と湧き上がる感覚を大切に

では、生真面目なりのこ41さんが「無理なく楽しむ」方法のヒントとしてお伝えしたいのは「楽しむことを意識しない」という事です。

「あ~、なんだかこの時間が終わってほしくないな…」と感じる時は、「楽しむことを意識」しなくても心からその時間を楽しめている瞬間だと思うのです。文字にするのが難しいのですが「このまま、ずっと幸せな気持ちが続いていく」と感じられるといいますか、大きな多幸感に包まれている瞬間。ふと気付いたら「あれ?私、楽しいかも…」と、そう感じた時間を大切にしていただくことはおすすめです。ネガティブな印象を持ってスタートしたことでも、その様に感じられる瞬間があれば…大丈夫ではないかと思います。

 

私もそうなのですが、休むことを意識してしまうと、どうしても母の顔がちらつきます。母は働いているのに私が休むなんて…と、自分を責めてしまいます。例え、母から「休んでいいよ」と言われてもこれはなかなか難しく、「罪悪感なく休みたいから病気になって物理的に休める状況になりたい」とすら感じる事があります。(ここまでくるとかなり末期です💦)

「今日は休むんだから!わたし!」と意気込んでも、やっぱり罪悪感が先立ってしまいその結果、気苦労ばかりで疲れて全然休めない…なんてことがたくさんある私は、何かをしたあとに「あれ?なんかすっきりして元気になったかも…あれ?これって実は休んだんじゃない?」という感覚を大切にしています。

 

桜

花言葉「優美な女性」

 

りのこ41さんは「生真面目な性格だから」とお伝えくださっているので、きっと人生の何事にも一生懸命取り組まれてきたのではないかと感じます。そして、だからこそ「堕落」した時間を過ごしてはならない。「楽しむこと」さえ一生懸命向き合わなければ…とご自分を鼓舞していらっしゃるのではないかとも感じました。

日々の中で、りのこ41さんの心に浮かんだままの感覚を大切になさってみてください。それに「良い・悪い」や「更生・堕落」というものは関係ありません。心に浮かんだ感覚は、強く意識しないと「こうでなければならない」という気持ちにすぐ消されてしまいがちです。りのこ41さんにとって、どのような時の、どのような感覚が「楽しむこと」にリンクするかはわからないので、日々のご自分の気持ちや感覚を大切にし、覚えておくことを心掛けることもおすすめです。

 

「りのこ41さんの性格に非があるわけではなく、もしかしたら小さい頃の環境が影響しているかもしれないこと」

「楽しむことを意識しないこと」

「心に浮かんだままの感覚を大切にし、覚えておくことを心掛けてみること」

をほんの少しでも心に留めていただけましたら幸いです。

いつか、りのこ41さんだけの「楽しむ」に出会えることを心から願っております。

 

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きくちあやのさんに相談したいお悩みがありましたら、お気軽に下記フォームまでお寄せください。次回以降の連載でひとつずつ回答させていただきます

*応募多数の場合は、内容を基に選定する場合がございます。あらかじめご了承ください。
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【当選発表】連載への掲載をもって発表にかえさせていただきます。また、マチコイン付与後に編集部からお知らせメールをお送りします。

 

また、「きくちあやのさんに直接お話を聞いてほしい」「コーチングを受けてみたい」という方は、下記サイトからカウンセリングの申込みも可能です。ぜひ詳細をチェックしてみてください!

 

profile | プロフィール

結婚相談所「マリアージュ・lily of the valley
カウンセラー 菊地綾乃

結婚相談所のカウンセラーのほか、コーチングの国際資格である「国際コーチング連盟ACC認定コーチ」としても活動。フラワーアレンジやアロマ、ヨガレッスンなども不定期で開催。プライベートでは、おませな7歳の双子の女の子を育てるママ。

 

 

*バックナンバー*
Vol.1「自分と対話していますか?」
Vol.2「自分の気持ちを気にかけること」
Vol.3「聴いてくれる相手がいないなら、自分が聴いてしまえばいいじゃない!」
Vol.4「まだあわてるような時間じゃない」
Vol.5「自己開示とは心の壁を取り除く魔法」
Vol.6「誰かに話すということ…心の扉をたたいてみよう!ひらいてみよう!」
Vol.7「このモヤモヤどうしたら晴れる?心を整理してみよう」
Vol.8「【こうあるべき】を変えてみよう」
Vol.9「自分ではどうしようもないことに向き合う」

 

この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。

#Relifeプロジェクト

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