

「せんだいタウン情報machico」が2012年から10年にわたって実施してきた「震災に関する意識調査」の後継企画「みんなの防災アンケート」。
早いもので、2026年3月11日の今日、東日本大震災から丸15年が経過し、アンケートも15回目となりました。
この節目の年に、自分と大切な人の命を守るための行動や心構えを見つめ直すきっかけにしていただけたら幸いです。
調査元:せんだいタウン情報machico(株式会社ユーメディア)
調査期間:2026年2月12日~2月26日
回答数:453件
回答者属性:宮城県民を中心とする全国の男女

「とても不安に感じている」と回答した方は、2025年の38.4%と比べると5.1ポイント減少。また、「あまり・全く不安を感じていない」割合が2.9%から5%と、2.1ポイント増える結果となりました。「不安を感じている」の割合が「不安に感じていない」へ移行しているようです。

今回も、「地震」「大雨・土砂災害」が特に多い結果になりました。また、「高潮」や「竜巻」の回答者も増えており、様々な災害リスクへ目を向けられるようになったと言えるのかもしれません。
その他の回答には、2025年に各地で相次いだ「山火事」も挙げられました。温暖化などの環境の変化により、これまでは注目されていなかった自然災害のリスクも高まっています。常に情報を収集、アップデートすることが大切です。

昨年からは大きな増減がなく、今回も「ある」と回答した方は7割程度、「ない」は2割弱となりました。

今回は、例年最も回答が多い「防災グッズの準備」が2位、「食糧などの備蓄」が1位という結果になりました。2025年は米不足に悩まされた年でしたが、そうした要因もあってか、避難よりも自宅でどうしのぐかへ意識を向けた方が多くなったのかもしれません。

自宅で防災・減災対策はしていない理由としては、今年も、「何から対策すればいいかわからない」「準備が面倒」という回答が多く集まりました。
防災に限らず、何が分からないかも分からない状況から起因する面倒という気持ちは、行動を起こす時の一番の障壁です。ハードルが高いと感じる方は、ぜひmachico防災部と一緒に、まずは知って、そして考えてみることから始めてみましょう!
また、「備えがなくとも、何とかなると思う」という回答は、2024年に1.1%、2025年に6.0%、今年は8.2%と、2年で7.1ポイントも増加しています。人間には、自分にとって都合の悪い情報をスルーしたり、「自分だけは平気」と思い込んだりする「正常性バイアス」という心の仕組みが備わっています。これは日常のストレスを減らすことにはとても大切な機能ですが、災害時には被害を拡大させてしまう原因にもなります。
「もし今、電気が止まったら?」と想像してみたり、好きなカップ麺を1個多めに買ってみたり……。そう考えてみると今日から気軽に始められそうですよね?
そういったバイアスを振り払うためにも、災害のリスクについてしっかり知ることが大切です。

今年も約半数の方が「安否確認方法について家族や身近な人と話し合っている」という結果になりました。裏を返せば「いざという時、誰とも連絡が取れなくなるリスク」を抱えている人がまだ半数以上いるということが言えます。また、災害時には通信が混雑し、インターネットや電話が繋がらなくなることも想定されます。電話番号などの連絡先だけでなく、待ち合わせ場所をあらかじめ決めておくことや災害用伝言ダイヤル(171)の存在を身近な人と共有しておくことなども大切です。
(「フェーズフリー」とは:普段使っているモノやサービスを災害のときにも役立つようにしようとする、防災の新しい考え方)

「知っていた(自分もそれを意識して生活している)」割合が今年も増加。2024年に3.2%、2025年に5.1%と、一昨年から4.1ポイント増える結果となりました。
フェーズフリーは、無理に「防災専用」のものを買おうとせず「これ、停電の時も便利かも?」「キャンプでも使えるな」という視点で買い物をするだけでOK。これだけで生活をフェーズフリー化することができています。「知らなかった/意識したことはなかった」と回答した方も、今日から生活に取り入れてみてくださいね。

昨年からは「SNS」と回答した方が3.1ポイント増加。幅広い世代でSNSが情報収集の場として活用されている傾向が高まっているようです。
また、machico防災部でも引き続き発信を行っていきます。ぜひ今後もチェックしてみてください。
そして、今回は「東日本大震災から15年が経ち、街の様子やご自身の心境など、どのような変化を感じますか?」というアンケートも募集しました。
会員さんの声を一部紹介します。
「年数が経つたびに防災意識は薄くなっていると思う。ただ、近年災害が多くあるので明日はわが身と考えて気を引き締めたいと思います。」(仙台市:文月さん)
「あんなにたくさんの人が犠牲になったのに風化してきているようで悲しい。3月11日はもっと国民全体で地震や津波の災害のことをじっくりと考える日にしてほしい」(埼玉県:かをさん)
「私は仙台市に住んでいて、被害は小さなものでしたので、もう被災者という意識は薄いです。今年のお正月、数時間の停電がありましたが、その時電気のない生活の不便さを改めて感じました。15年前に経験していたはずなのに、すっかり忘れてました。今一度避難グッズや家族との連絡網など、見直しが必要に感じました。」(仙台市:lilyさん)
「頑張っている被災地に買い物や食事に行く機会が増えました。」(名取市:チャコママさん)
「15年前は仙台におらず他県でしたが宮城県の当時のことを話すとまだ地元の人は鮮明に覚えていてたくさんの被害を話しててくれて、まだまだ記憶に残っていて15年前でも薄れることはないんだなと痛感する。」(仙台市:文ちゃん69さん)
「危機意識は薄くなりつつあるかなぁとは思います。でも備蓄品などは変わらず備えています。もはや習慣。」(福島県:こどらさん)
「自分だけではすまされない。自分だけが防災していても周りがそうでないとうまくいかないけれど、都心でさえも人口減少、担い手不足で町会とか機能しなくなっている」(東京都:たっかたっかさん)
「友人が東日本大震災の時病気の方達の助けになればと支援にきたり、私自身もお店を経営していたので寄付を集めたりしてました。何より仙台の方達の笑顔に惹かれ移住してきました。常に備蓄、避難場所等気にして行動しています。やはり仙台に来て本当に良かったと感じています。来年友人夫婦が私達を追っかけて引っ越ししてきます。どんどん好きな人達を旅行に誘ったり、楽しさを知ってもらいたいと考えています。前に進んでる皆さんが、大好きです。」(仙台市:ぼっちゅんさん)
「震災があった年から毎年防災リュックの点検を行っていましたが、2年前に子供が生まれてから日々の忙しさに点検を怠りがち… 子供がいるからこそ点検すべきと、襟を正そうと思います。」(山形県:ぐりりさん)
「年に一回は三陸に出掛けています。」(秋田県:ゆうりんさん)
アンケートにご回答いただいたみなさま、ご協力ありがとうございました。今回の結果を参考に、machicoでは今後もみなさまの生活に寄り添った情報発信を続けていきます。2012年から続けてきた「震災に関する意識調査」や、いざという時に必要な防災・減災対策を実際にやってみる部活動「machico防災部」の過去記事は下記のリンクよりご覧いただけます。ぜひ参考にしてください!
▼2012~2021年の「震災に関する意識調査」の結果はこちら
▼machico防災部の過去記事はこちら

結果を見た感想や、もっと知りたい情報を教えて!