「せんだいタウン情報machico」が2012年から10年にわたって実施してきた「震災に関する意識調査」の後継企画「みんなの防災アンケート」。今年も2月末から開催し、489件の回答が集まりました。
アンケートの結果をみながら、自分と大切な人の命を守るための行動や心構えを確認するきっかけにしていただけたら幸いです。
調査元:せんだいタウン情報machico(株式会社ユーメディア)
調査期間:2025年2月21日~3月10日
回答数:489件
回答者属性:宮城県民を中心とする全国の男女
全体の93.全体の92%の方が、「とても・やや不安を感じている」と回答。2024年の結果と比べると、「とても不安に感じている」の割合が6.5%ほど「やや不安に感じている」へ移行しています。
圧倒的な票を集めたのは、やはり「地震」。2位は「大雨・土砂災害」という結果に。近年の豪雨被害も深刻化しているため、地震と同じように警戒している方は増えているようです。
引っ越しなども多いこの時期。今一度、自宅や職場付近の災害リスクも確認しておきたいですね。
昨年と比べて「ない」「わからない」の割合がそれぞれ微増し、「ある」と答えた人の割合が約7%ほど減少しました。東日本大震災から14年が経過し、記憶の風化や「わたしは大丈夫」といったバイアスの影響などもあるかもしれません。
今年も昨年から大きな変化はなく、基本的な対策である食糧や防災グッズの準備をしている方が多いようです。そのほかには、家具の固定、避難場所の確認、ハザードマップの確認も多くの家庭で実施していることがわかります。まだ取り組んでいないことがある方は、こちらを参考にあらためてご自宅の対策について見直してみてください。
昨年同様「何から対策すればいいかわからない」「準備が面倒」という答えが多い結果に。
また、「備えがなくとも、何とかなると思う」という回答が昨年から約5%も増加しています。大きな災害を経験したことがない世代の方、「震災を経験しても大きな被害がなかったから大丈夫」と思い込んでしまう方も増えているのかもしれません。
そういったバイアスを振り払うためにも、災害のリスクについてしっかり知ることが大切です。
▶備える際の参考に、ぜひ過去の記事もご覧ください。詳しくはこちら
約半数の方が、災害が起きた時の安否確認方法について、ご家族などで話あっていることが分かります。スマートフォンがないとご家族の電話番号がわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?「もしスマートフォンが使えなかったら」「家族と別々の場所で被災したら」など“もしも”を想定して備えておきたいですね。
(「フェーズフリー」とは:普段使っているモノやサービスを災害のときにも役立つようにしようとする、防災の新しい考え方)
昨年から「知っていた(自分もそれを意識して生活している)」という割合が約2%増加。「聞いたことがなかった」という割合が約3%減少しています。少しずつではありますが、「フェーズフリー」という考え方が浸透し始めています。
防災対策などの備えの情報はテレビなどのメディアから得ている人が多いようです。
「せんだいタウン情報machico」から防災情報を得ているという方も約25%いらっしゃいます。今後もmachico防災部では、みなさんの防災・減災対策の第一歩となれるような情報の発信を行っていきたいと思います。
アンケートにご回答いただいたみなさま、ご協力ありがとうございました。今回の結果を参考に、machicoでは今後もみなさまの生活に寄り添った情報発信を続けていきます。2012年から続けてきた「震災に関する意識調査」や、いざという時に必要な防災・減災対策を実際にやってみる部活動「machico防災部」の過去記事は下記のリンクよりご覧いただけます。ぜひ参考にしてください!
▼2012~2021年の「震災に関する意識調査」の結果はこちら
▼machico防災部の過去記事はこちら
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