せんだいタウン情報 マチコ

2022年10月21日
対話を重ねて幸せ探し きくちあやののいつも心に花束を。Vol.6「誰かに話すということ…心の扉をたたいてみよう!ひらいてみよう!」

いつも心に花束を。Vol.5

いつも心に花束を。Vol.5

みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト#ReLifeから
読むデトックス、連載スタートです。

著者は、結婚相談所オーナーとして、
国際コーチング連盟ACC認定コーチとして
たくさんの方の幸せ探しをお手伝いされている
菊地綾乃(きくちあやの)さん。
幸せのカタチはひとそれぞれ。
そのことに気づき気持ちが楽になるエッセイです。
心と体はつながっているから。
気付かないうちに疲れていたり
モヤモヤした悩みを抱えているみなさんの心が
この連載で少しでも解放されますように。

文章中の写真では、季節のお花を花言葉といっしょにご紹介していきます。
ご実家がお花屋さんを営まれている菊地綾乃さんに
セレクト・撮影いただいています。

 

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自分の気持ちを話すことで得られたこと

こんにちは☺菊地綾乃です。今年もあと2か月あまりだと思うと時の速さに驚くばかりの今日この頃…皆様いかがお過ごしでしょうか?始まったばかりだと思っていたコラムも第6回目を迎えます。毎月の打ち合わせ担当の編集部の皆さんには、もちろんのこと、温かいコメントをくださる読者の皆さんにも心から感謝しております。

このなかなか生きづらい現代を様々な気持ちで乗り越えていらっしゃる皆さんの背中に、そっと手を当てられるようなコラムになればと思っております。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さて、前回は【自己開示・相手に自分の気持ちを素直に伝える方法】についてコラムでお伝えいたしました。コメント欄には「心を許せる方と語らう」とお寄せ下さった方もたくさんいらっしゃったのですが、「ご自分と向き合う時間」とお寄せ下さった方も多くいらっしゃいました。

【誰かに、自分の気持ちを素直に話すこと】自体が日常生活では少ないのではないかもしれないと……もしかしたら、自分の気持ちを誰かに伝えない方が良いのではと無意識に感じている方も意外と多いのでは?と改めて感じております。

 

今回は「私が自分の気持ちを話すことで得られたこと」についてお伝えしたいと思っております。どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。

 

秋明菊
秋明菊
花言葉「淡い思い」

 

そのままの自分でいいと思えた経験

私が、コーチングに興味を持ったのは他でもなく、私のコーチと出会ったのがきっかけなのですが、最初から「この人にコーチングしてほしい」と思った訳ではありません。仙台市主催の女性リーダーを育てるトレーニングの1コマの講師としていらっしゃっていたコーチがなんとなく主人に似ていて、いい人そうだな……と思ったのが今のご縁のきっかけでした。

コーチングとは、対話を通してその人自身の中にある本当の気持ちや魅力に気づかせ、心を整えたり目標達成のサポートを行うコミュニケーション技法です。初めてのセッションは「これがコーチングだ!」とすら理解しないまま始まり……私のコーチもコーチングについて1から深く説明するわけでもなく(笑)。最初からなんとなく「何でも話して大丈夫!話してみてください」という感じだったように思います。これがコーチングなのね(@_@)と理解できたのはずっと、ずぅぅーっと後のことだったりもします。

 

とにかく自分のことを話していい、こんなにも聴いてくれる存在がいるんだ!と感じることが嬉しくて、心地が良くて、その時分はもう、とめどないほど自分の気持ちを話したことをよく覚えています。

マズローの欲求5段階説(心理学者アブラハム・マズローが唱えた、「人間には生理的・安全・社会的・承認・自己実現の5段階の『欲求』がある」という説のこと。1段階目の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。)の4段階目・承認欲求からは自分の内側に向けての欲求であると説いています。その中にも、「低いレベルの尊重欲求(主に他者からの評価)」と「高いレベルの尊重欲求(主に自分から自分への評価)」の2種類があります。

私にとって気持ちを聴いてもらうことは「自分がそのままの自分でいい」と少しだけ信じるきっかけになっています。

 

ユーカリ
ユーカリ
花言葉「再生」

 

自力で解決しなくても大丈夫

自分の気持ちを相手に伝えるようになってから感じたのは、自分の気持ちを話すことによって、相手も自分の気持ちを打ち明け易くなってくれたということ。これは前回のコラムでもお伝えした通りです。

また「自分の中だけで、解決することに限界を感じていた」、本当は隠していたかった気持ちにも気付くことができました。自分が考えていることが100%だと思っていたわけではありませんが、第1回のコラムでもお伝えしたように「理想の自分」や「自分はこうあるべき」でなければ誰からも必要とされなくなると強く思って生きてきた私にとっては、「自力で解決できない自分」なんてあってはならない存在だったからです。

でも、本当はずっと前から苦しんでいたのだと、限界に気付いていたから焦っていたのだと思います。仲の良い人生の先輩からも「あの時にあやのさんには何を言っても、凝り固まっていたものね(笑)」と今では笑い話ですが、自分があのままであれば心が潰れていた、というか実際に潰れかけたことを思うとゾッとすることも確かです。

 

私の元にいらっしゃるクライアントさまも「自分の中だけで解決することに限界を感じた方」が多く「何でも話して大丈夫!話してみてください」とお伝えすると、ほっと穏やかな顔に戻られるので、マイコーチのやり方が私には合っていたのだな(笑)と改めて感じている次第です。

 

パンパス
パンパス
花言葉「光輝」

 

「自分が自分でいい」と信じられるようになったり、「自分だけで解決しなくて良い」と思えるようになった私は、徐々に物事をポジティブに捉えられるようになっています。

もちろん、以前の自分に戻ってしまい周りが暗闇のように感じる事もありますが、「自分の気持ちを素直に伝える」ということは「助けてのSOSも発信しやすくなる」ということです。以前は「えっ?だって全然平気そうだったから、気が付かなかったよ、もっと早く言ってよ」と言われたことが何度もあって「なんで気が付かないんだよ~気づいてよ~ばか~(´;ω;`)」となっていたのですが、今考えれば「頑張らなきゃ!私がやらなければ!と自分の気持ちを素直に伝えてもいなかったくせに、相手にわかるかいな~」とあっけらかんと考えている自分もいます。

 

自分の気持ちを素直に伝えることは人によっては、見せたくないことを見せなくてはいけないことなのかもしれません。抵抗を感じたりするかもしれません。無理は決してしなくていいと思いますし、その方によって様々なやり方もあります。そんな方は、まずは聴き手側に回ってみるのも良いかもしれません。

 

ただ思うのは「自分の気持ちを大切にすること」は素晴らしいことで、それを誰かと共有することで開かれていく世界があり、その世界は自分の人生を今よりも豊かにしたり、自分らしくいられるきっかけになり得るということです。

相手の気持ちを大切にするかの如く、自分の気持ちを大切にすること。相手の気持ちを聴くように自分の気持ちも伝えてみること。始めてみませんか?

 

あなたにとって、自分の気持ちを話すことで得られたことを教えてください。

 

profile | プロフィール

結婚相談所「マリアージュ・lily of the valley
カウンセラー 菊地綾乃

結婚相談所のカウンセラーのほか、コーチングの国際資格である「国際コーチング連盟ACC認定コーチ」としても活動。フラワーアレンジやアロマ、ヨガレッスンなども不定期で開催。プライベートでは、おませな7歳の双子の女の子を育てるママ。

 

 

*バックナンバー*
Vol.1「自分と対話していますか?」
Vol.2「自分の気持ちを気にかけること」
Vol.3「聴いてくれる相手がいないなら、自分が聴いてしまえばいいじゃない!」
Vol.4「まだあわてるような時間じゃない」
Vol.5「自己開示とは心の壁を取り除く魔法」

 

この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。

#Relifeプロジェクト

コラムを読んだ感想とともに、自分の気持ちを話すことで得られたことやその時の経験について教えてください。

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