昔から各集落にそば打ち名人がおり、自宅を開放してひっそりと営業していたことから”隠れ蕎麦屋の里”と呼ばれる白鷹町。ここで20年以上、そば好きの舌を唸らせてきたのが「千利庵」だ。店主・遠藤さんが惚れ込んだ、喜多方市山都町産のそば粉を使い、そばの味をストレートに表現した十割そばを提供。「そばのおいしさを純粋に楽しんでほしい」という想いから、メニューは「もりそば」のみ。細打ちのそばは、十割の概念を覆すほど滑らかな舌触りで、しっかりとした歯ごたえと豊かな香りを携えている。女将さんが仕立てる辛めのつゆに合わせて、豪快にいただきたい。