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2017年09月28日
私たちができることは何だろう。知ってる?「親子レスパイトケア」
親子はねやすめ
「親子レスパイトケア」とは、 重い病気や障がいを持つ子どもを介護しているご家族が、ひと時の休息をとれるようサポートすることです。

レスパイト(respite)とは、「休息」「息抜き」「小休止」という意味。「親子レスパイトケア」は、病気や障害を持っている子どもを在宅で介護している家族を、ふだん屋外で遊べない子どもたちに保養の場と時間を与えるために、一時的にケアを代替えし、リフレッシュしてもらおうというサービスです。

欧米では地域支援サービスの一つとして広く浸透しており、日本では1976年にショートステイとして始まりました。しかし、まだまだ一般には広まっていない「親子レスパイトケア」。今回は、NPO法人「親子はねやすめ」の宮地さんに、現状と必要性をお聞きしました。

親子レスパイトケア

 

医療の進歩により、日本は世界一新生児の命が助かる国になりました。しかしその一方で医療機器なしでは生きていくことのできない小さなお子さんたちが増えていることをご存知でしょうか?人工呼吸器等の医療機器なしでは生きていけないお子さんたちは、全国で1万7千人とも2万を超えるとも言われています。多くの場合、ご自宅で痰の吸引などの介護・医療的ケアをお母さまが中心となってほぼ24時間体制で行われています。お子さんのケアから一時的に解放させる社会的資源も乏しく、肉体的にも精神的にもお母さまたちは限界を超えるような日々を送っています。また、こうしたご家庭は離婚率も高いと言われており、経済的にも追い込まれ孤立・疲弊しやすい環境下にあるご家庭が少なくはありません。また、ごきょうだい児は介護で精いっぱいの母親を見ながら寂しい思いをしていることは言うまでもありません。

病気や障がいと闘い生きていくお子さんたちにとって、一番の支えとなるのは?それは、ご家族の健康であり笑顔。「ひと」と「ひと」が集えば楽しい時間が生まれます、生み出すことができます。医療ボランティアさん、地域のボランティアさんとともに楽しい時間をご家族と過ごす「親子レスパイトケア」は、だれもがかかわることのできる取り組みです。

 

全国各地で活動の輪を広げている「親子レスパイト旅行」

重い病気や障がいのある子どもとその家族、保養が必要なすべての子どもたちのQQL(生活の質)向上をサポートするために、「親子はねやすめ」はNPO法人として立ち上がりました。その活動の一つが「親子レスパイト旅行」です。医療ボランティア・地元ボランティア・現地宿泊施設の3者が連携し実施されています。
これにより、日常生活を少し離れ、家族以外の人との交流を持ち、「家族に元気に休む時間と空間」を提供しています。

親子レスパイト旅行

親子レスパイト旅行

 

 親子レスパイト旅行 参加者の声 

すべてが贅沢で貴重な時間でした。(Nさんご一家)
青い空においしい空気、ゆっくりと入れた温泉・・・。娘はおいしいもの食べてずっとニコニコ。弟は外で思う存分遊べて笑顔があふれるなど、家族だけでは確保できない貴重な時間を過ごせました。また、同じような障がいを持つ子供のいるご家族とも接することができ、今後の日常生活を送るにあたり大きな活力となりました。

ゆったりできる時間っていいですね。(Kさんご一家)
同じ境遇の家族同士で話をする機会はなかなかないので、何ともうれしい気持ちになりました。子供同士もすぐ仲良くなって、時間を忘れて遊んでいました。あんなにはしゃいでいる姿を見るのは初めて。ゆっくりと温泉につかり、おいしいご飯をいただき、贅沢すぎる時間を過ごせました。家族全員でまた行きたい。それを目標に毎日頑張っています。

親子はねやすめ

 

国の対策や地域制度はできつつあります。
本当に大切なのは、理解し、あたたかく見守り、協力し合う「風土」です。
自分だけの力では限りがあります。「親子はねやすめ」を通して、みなさんも一緒に考えてみませんか?
その先には、ひとつの家族の「休息」と「笑顔」が生まれます。

 

親子はねやすめ公式サイトへ
活動の普及や親子レスパイト旅行実施の為、個人・法人のサポーター募集の他、レスパイト旅行の際に施設利用を可としていただける宿泊施設も募っています。ご協力の程よろしくお願いいたします。

 

親子レスパトケアについてみなさんの声をお聞かせください。

アンケートに回答していただいた方の中から抽選で、マチコイン100枚を10名様にプレゼントいたします。

応募受付は終了しました

【応募締切】2017年10月24日(火)
【当選発表】2017年11月1日(水)メール送信をもって発表とかえさせていただきます。

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