お話を聞いた浜出理加さんは……

株式会社グリーディー代表取締役、1㎜ Innovation（ワンエムイノベーション）代表理事を務めている浜出さん。

函館出身で、大学進学のために仙台へ。17年間ピーチ・ジョンで商品開発から売上管理、マーケティングまで幅広い業務と役割に就き、社員の９割が女性の同社で、延べ200人以上の女性スタッフのマネジメントを経験されました。東京と仙台での二重生活に、ワークライフバランスを強く意識するようになり、2017年2月に退職を決意。

同年5月、（株）グリーディーを設立し、現在はホテルメトロポリタンの仙台アロマデザインをはじめ、香りを使った企業ブランディングを中心に事業展開をしています。

また、多様性のある社会を目指して、まずは「女性が幸せに生きるための選択肢を増やす」ことを目的に、2020年9月一般社団法人1㎜ Innovation（ワンエムイノベーション）を立ち上げました。多様な仲間と繋がることができる安心安全なコミュニティの醸成、そして自由に生きていくために必要な様々なプログラムを展開しています。一人ではなかなか一歩を踏み出せない女性が、共感できる仲間と応援しあい、自分らしく輝くきっかけとなる機会と場を創り出しています。

１㎜ Innovaionを立ち上げたのは、１つのきっかけではなく様々な経験から

―1㎜ Innovationを立ち上げたきっかけは何だったんですか？

浜出さん：2017年に独立をして、2018年3月に行った『ハッピーウーマンフェスタ宮城』という国際女性デーのイベントを主催したことが、一番のきっかけだとは思います。“女性たちに、普段出会わない人に会ってお話しを聞いて、体験してもらいたい“と思っていて、たまたまご縁があってイベントを開催したのですが、年１回でイベントをやっても「楽しかったね」で終わっちゃうなと思って、『何とかしたい』という思いから、2020年に法人化しました。ただ、これまで何年も働いてきた流れの中で、一見普通に働いているように見える女性達が、実は本人も気づかないところで我慢をしているなと思ったんですね。普通に働いているように見えて、伸び伸びしていないな。と感じました。

みんなが小さくあきらめているように思えた

浜出さん：ライフステージや、仙台・東北といった、地方という土地柄、もっともっと働きたいけれど、働くための種類も少ないし、キャリアを積んでいくと転勤が伴うというのもあって、みんなが小さく諦めているように思えたんですね。『ここで頑張っても、結果東京に行かないと行けないよね』とか、『夫の転勤があるから』とか…。そんなことから、現状維持でいいという人がとても増えているなと、前職時代から肌感で感じていて、「身の回りにいるそういう子たちを何とかしたい」という思いが根本にありますね。

そんな浜出さんの新たなプログラム「土曜日の学び舎」を作ったきっかけは？

――1㎜ Innovationの活動の１つである、『ウーマンTECH エンパワメントプログラム』をきっかけに、リンクトイン・ジャパン株式会社から、「就労を応援するという形で、支援先を探しているので、何か一緒に活動をしませんか？」とお声がかかった事で、形になったプログラム『土曜日の学び舎』。その想いを、浜出さんと、プロジェクトマネージャーの吉村尚子さんにお伺いしました。

浜出さん：お声がかかった時は、実はグリーディーの方が忙しすぎて、実現できるかなと不安だったんです。そんな時にSIA（社会起業家育成・支援プログラム）でメンターとメンティーの関係だった、後輩の吉村さんが頭に浮かびました。吉村さんは、オリジナルの幸せ=「いろんな形で生きにくい人達も、それぞれの幸せを形にして生きていける世の中が良いよね」という事を趣旨に活動をしていて、私の想いと一致する部分もあって、SIAを卒業した後も連絡を取り合っていたんです。お互いが開催しているプログラムに、お互いが出るような形で一緒に活動もしていたので、これを機会に、「プログラムマネージャーをやらない？」と声をかけて、OKを貰えたので実現できた というのはありますね。OKを貰えなかったら実現できていなかったかもしれません。

「軸をしっかりと持つこと」と「色々な種類の人と触れること」

浜出さん：よく皆さんスキルアップという言葉を使っていて、資格をたくさんとったりとか、スキルをどんどん上積みしがちなのですが、その前提に『自分の軸』が無いと、自分の環境が変わった時に出来なくなったりすると思うんですね。スキルを闇雲にただ積んでも、活きてこないなと思っていて、『自分の軸』さえあれば、環境が変わったとしても違う形で動くことができるし、必要であれば自然とスキルは取りに行くと思うんです。それと、もう一つ大事なのが、自分のコミュニティ以外の人を知るとか、違う視点を知るとか、『いろんな種類の人と触れる事』。例えば会社勤めの人は、１つの会社という枠の中で頑張るので、同じ会社の人同士は同じ視点の人が多いと思うんです。違う会社の人と話してみると、自分とは違う視点だったり、自分が出来ていたことに気づかなかったり。なので「いかに色んな人と会うか」はとても大事だと思っています。

吉村さん：私は５足のワラジを履いていて、1つの場所だと常識だけど、違うコニュニティでは常識ではない、ということもあったりしますね。色んなコニュニティが見られるのは刺激もあって、忙しいけど楽しいです。

浜出さん：「軸をしっかり持つこと」と「色々な種類の人と触れること」の２つがあって、初めてスキルが活きてくると思いますね。

『土曜日の学び舎』プログラムは、講座とメディア制作を１つにしたもの

浜出さん：自分の強みを見つけて、「自分の軸」を見つけてもらう事と、興味関心をどうやって形にしていくのかを、メディアを使いながら、実体験として経験してもらうプログラムにしています。

自分の興味の種をどう発信するか。みんなで話し合いながら、１つテーマを決めて発信していくという事をメディア制作でやりたいと思っています。

やってみないと分からないし、「失敗してもいい」という場を作って、会社では経験できないことを経験してもらいたいですね。会社だとなかなか失敗するのが怖いと思うので。

応募締め切り：2023年7月1日（土）まで！ぜひチェックしてみてくださいね。

この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。

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【応募締切】2023年7月5日（水）
【当選発表】当選者にのみ、マチコ編集部から発送先確認のメールをお送りします（＠machico.muの受信設定をお願いします）。そのメールにご回答いただき、当選が確定となります。