台風や大雨などの災害が発生した時、いつどのように避難すれば自分の身を守れるのでしょうか。先日7月28日には観測史上初めて宮城県に台風が上陸し、多くの方が不安を感じたはず。これからの季節、風水害にはますますの注意が必要です。
machico防災部・ぷりぱんは数年前に、豪雨の中運転していた車が道路の真ん中で立ち往生する経験をしました。当時は報道関係の仕事で取材中だったこともあり、何とかその場を離れようと車から降りた瞬間、道路を流れる水に足を取られ危うく流されそうになってしまいました。凄まじい水の勢いにとてつもない恐怖を感じたことを覚えています。
助手席側から縁石に足を延ばし、何とか車を脱出。水位が上がらないように祈りながら、救助を待ちました。
この経験で大雨の恐怖を思い知ったぷりぱんは、それまでの自分の行動を反省し、災害時は何よりも自分の安全を優先しなければいけないことに気づきました。そこで今回は、台風や大雨が発生した際の避難に役立つ「マイ・タイムライン」の作り方を紹介します。
「マイ・タイムライン」とは、風水害の発生に備えて、一人ひとりの家族構成や生活環境に合わせてつくる“自分自身の避難計画”のこと。台風や大雨など大規模な水害を想定し、自身や家族のとるべき行動について「いつ」「誰が」「何をするのか」をあらかじめ時系列で整理することによって、いざという時にあわてず安全に避難行動をとる助けになります。マイ・タイムラインの作成は、国土交通省をはじめ県内の各自治体が推奨しています。今回は仙台市のサイト上で公開されている手順や様式にのっとって、machico防災部が自分のマイ・タイムラインをつくってみました!
▼参考にしたページはこちら
仙台市HP わが家の避難計画「マイ・タイムライン」
マイ・タイムラインを作成する前に、2つのこと確認しておきましょう。
①ハザードマップで自分が住んでいる地域の災害リスクを確認
パソコンやスマホから簡単に閲覧できる、せんだいくらしのマップや仙台防災ハザードマップを確認し、自分の生活エリアにどのような危険性があるのかを確認しましょう。水害や土砂災害のおそれがある区域に該当する場合は、早めの避難が必要です。
②情報の収集方法や避難情報の意味を確認
参考:仙台市HP
災害の情報や避難情報をリアルタイムで得られる収集手段をあらかじめ見つけておきましょう。例えば、自治体の避難情報webサイトや危機管理担当部署のSNSなどが挙げられます。
また、気象庁から発表される気象情報や自治体から発令される避難情報、そして警戒レベル(5段階)の種類や意味を事前に理解しておくことも大切。ちゃんと知っていれば、逃げ遅れを防ぎ、自分や家族の身を守ることができます。
③マイ・タイムラインを作成する
仙台市HPからダウンロードできる記入様式を使って、マイ・タイムラインを作成します。警戒レベルごとに、いつ何を確認すればいいのかがまとまっている上に、避難する際の注意点や必要な持ち物などもメモできるので、家族と一緒に考えながら作っておくと、いざという時も冷静に行動ができそうです。
仙台市HP マイ・タイムライン作成様式(PDF:1,926KB)
仙台市HP マイ・タイムライン作成ガイド(PDF:5,344KB)
自然災害は誰にも予測できないもの。実際には、マイ・タイムラインで想定していなかったことが発生する可能性があります。そのため、実際の災害時にマイ・タイムラインを活用する時は、次の点に注意しましょう。
①マイ・タイムラインで定めた「いつ」は、あくまで行動の目安として認識し、必ず安全ではないことに留意する。
②気象警報や避難情報等をこまめに収集・確認する。
③収集・確認した情報をもとに、マイ・タイムラインを参考にして、臨機応変に行動する。
いつどこで起きるかわからない自然災害から自分と家族の命を守るためには、事前にリスクを知り、避難の状況を想定しておくことがとても重要です。もうすぐやってくるお盆休みを活用して、家族みんなでマイ・タイムラインをつくってみましょう!
今から43年前に「宮城県沖地震」が発生した6月12日(市民防災の日)に合わせて、仙台市では毎年、「シェイクアウト訓練」を実施しています。シェイクアウト訓練とは、最大震度6強の地震が起きた想定で、参加登録をした市民がそれぞれの場所で一斉に身を守る安全行動を取る訓練です。地震が起きた際に行うべき安全行動は、「①まず低く」「②頭を守り」「③動かない」の3つ。machicoを運営する株式会社ユーメディアでは、自社の避難訓練もこの日に合わせて行われたので、その模様をインスタライブで配信しました。ライブの映像はmachicoのInstagramにアーカイブしています。ぜひチェックして参考にしてくださいね。
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おすすめ非常食でおひるごはん(2021年8月末公開予定)
これまでの防災部企画の中で、「非常時の食べ物は好きなものを備えること」「非常食は食べなれておくことも大切」ということを学びました。そこで、次回の企画では非常食に親しむきっかけをつくるために、防災部メンバーが実際に非常食をつくってランチをしてみる企画です。ローリングストックのポイントにも触れますよ。
「machico防災部」の活動は、せんだいタウン情報machicoが
震災10年目を機にスタートさせた「つながるプロジェクト」の一環です。
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