せんだいタウン情報 マチコ

2020年09月30日
田園風景に癒される。仙台から日帰りプチトリップ。登米(とめ)で人生初体験!宮城オルレにチャレンジ

秋ですね。行楽シーズンやってきましたね。
どこかに出かけたいけれど、遠方はちょっと・・・と思う方も多いこの時期。注目したいのが宮城県内の近隣エリアです。
宮城県民であっても、自分の住んでいるエリア外の魅力は、まだまだ発見・体験できていない、そう思うことはありませんか?

 

登米で人生初体験!宮城オルレにチャレンジ

今回machicoが注目したのは、宮城県の北部、岩手県との県境にある「登米市(とめし)」。県内有数の米どころであり、はっと汁やあぶらふ丼といったB級グルメが味わえたり、明治ロマンあふれる街並みを歩ける明治村があることは、ご存知の方も多いと思います。
しかし、登米の魅力はそれだけではありません。北上川の鰻や、登米産の仙台牛といった高級グルメ、子どもがめいっぱい遊べてキャンプもできる自然公園、登米産の食材が味わえる落ち着くカフェなどなさまざまな魅力が詰まっているんです。
登米の魅力は公式WEBサイト「トメのコメジルシ」でも紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。
気持ちのいい季節、アウトドアでちょっと体を動かしたい私たちは、「宮城オルレ」にチャレンジしましたよ。さっそく、行ってみましょう!

トメの※ コメジルシ

 

 

宮城オルレとは??

韓国の済州島(ちぇじゅとう)で始まった徒歩旅行の道「オルレ」。オルレは済州の方言で、「通りから家に通じる狭い路地」という意味ですが、歩く道やトレッキングコースの代名詞として使われるようになりました。
オルレの魅力は、海岸線や山などの自然、民家の路地などを身近に感じ、自分なりにゆっくり楽しみながら歩くところにあります。
宮城オルレは、2018年10月にオープンした「気仙沼・唐桑コース」と「奥松島コース」、2019年9月にオープンした「大崎・鳴子温泉コース」、そして2020年3月にオープンした「登米コース」の4つ。九州オルレ、モンゴルオルレとともに、済州オルレの姉妹版として、風景と温泉、文化と歴史を五感で感じ、体験できる特別なトレッキングです。

宮城オルレ公式HPを見る

 

オルレの象徴“カンセ”の頭の方向へ向かってスタート

仙台から車で1時間ちょっと。登米市豊里町(とよさとまち)の豊里公民館に到着したわれわれは、さっそくスタート地点の目印“カンセ”とパチリ!カンセとは済州の方言で、野生の子馬で怠け者を表すそう。怠け者!?オルレは、カンセの頭の方向に向かって進んでいきます。

【スタート前には豊里公民館内へ】
●公民館の入口にオルレのパンフレットが置いてあります。宮城オルレのスタンプを押すこともできますよ。
●ゴール地点からスタート地点へはタクシーで帰ってくるのがおすすめ。公民館の窓口で、オルレ参加者限定のタクシーの割引チケットをもらうことができます。お忘れなく!
(オルレタクシー割引チケット交付場所・・・平日→豊里総合支所、平筒沼youyou館 土日・祝日→平筒沼youyou館)

 宮城オルレ登米コース基本情報:距離11km/所要時間4時間から5時間/難易度 初級 

 

ふだんはなかなか歩く機会のない田園風景の中を進む

稲が実って黄金色に輝く景色を眺めながらのんびり歩きます。
ルートには赤と青のリボンが定期的に結び付けられているので、それが目印。分岐点には赤と青の矢印が設置されていたり、石に描かれていたり。青の矢印がゴール地点への道筋を指し示しています。

普段登米に遊びに来ても、“きっとこんなところは歩かないだろうな・・・!”というようなルートでとっても新鮮!ひとつめのチェックポイント「線路脇の田園風景」。
タイミングがあえば、線路を走る気仙沼線を間近に眺めることができます。

 

2つ目のチェックポイント「旧北上川」。
雄大です!自然を眺めながらおしゃべりしいしい歩くマチコ編集部。これで晴れていたらどんなにきれいだったか・・・

 

 

趣きのある参道を通り、矢印を頼りに前進。迷路のようで楽しい

次なるチェックポイント「香林寺山門」に到着。
こちら、室町時代後期に移築されたもので、県内では2番目に古い木造建築物であり、県指定有形文化財に指定されています。

緑のもみじがならぶ参道も美しいですが、もう少し寒くなると紅葉が見ごろに。香林寺の紅葉は10月が本当に素晴らしいとのことで、秋が深まったらまた訪れないとと感じました。

香林寺の紅葉
 

 

これまた車では通れないお寺の敷地内を進んでいきます。
矢印とリボンを見失わないように、斜面を登っていきました。振り返ると、眼下には田園風景が。

 

 

登米の魅力のひとつ“遊べる自然”を体感。平筒沼エリア

森の中を通り抜け、地元の方々の生活道路を歩いて、「平筒沼(びょうどうぬま)農村文化自然学習館」へ。
3キロ近く歩いたため、いい感じに邪念が払われて、だんだん無心になってきました。
が・・・行ったのが月曜日だったため、閉館!みなさん訪れる際は開館日をしっかりチェックしていってくださいね泣
民俗資料展示室には、県指定有形民俗文化財の「釜神」を中心とする、豊里町の貴重な民俗文化財が常時展示されています。テラスや展望バルコニーもあるので、野鳥や植物を眺めながら一息つくにもよさそうです。

 

平筒沼をぐるりと半周して「平筒沼ふれあい橋」に到着。橋付近にもカンセ発見!ですがゴールはここではありません、でもあともう少し!

橋を渡って進み、「平筒沼いこいの森」へ。全長3kmの散策路は、ここだけ訪れても十分散歩やウォーキングを楽しむことができそうです。私たちも森林浴を楽しみながら深呼吸。ゴールが近いと思うと、気持ちにも余裕が出てきます。

新緑の平筒沼いこいの森
 

 

いよいよゴール!何よりうれしい達成感

最後に小高い丘に登り、さてカンセ、カンセは?と探したところ、いました、いました!会いたかった~
マチコ編集部、無事ゴールいたしました!

ゴールの「平筒沼ふれあい公園」は、登米屈指の桜の名所。春には、平筒沼を取り囲む遊歩道には、住民参加によって植えられた約800本の桜が咲き誇ります。夏には森林浴、秋には紅葉を眺めながらバーベキュー、冬には雪化粧をした公園から沼に飛来する野鳥を観察できるなど、1年を通していろいろな楽しみ方ができるんです。

私たちが訪れた日はびっくりするほどの曇天でしたが(マチコ編集のそね丸&ちゃその晴れ女力で、雨は免れたと信じています)、晴れた日の眺めはまた格別なんだろうなぁと思いました。

 

 

machicoが感じた、宮城オルレ登米コースの魅力とは?

●え?ここを?と思うようなニッチなコース設定のおもしろさ
●自然に浸れる、癒される
●おしゃべりしながらのんびり運動できて気持ちいい
●歩ききったときの達成感!

 

オルレの推奨スタイルは、トレッキング用のレインウェア上下、リュック(20~30L)、ハイキングシューズ・トレッキングシューズですが、マチコ編集部ちゃそは、タウンカジュアルなスタイルで参戦してくれました。(ちなみにそね丸は本気のトレッキングスタイル)。

コースを踏破したら、ゴール地点の平筒沼youyou館で、宮城オルレ缶バッチがもらえます。缶バッチはスタート地点の豊里公民館にも置いてありますよ(オルレはゴールの平筒沼ふれあい公園からスタートしてもOK。その場合は豊里公民館がゴールになるため、踏破したらこちらでバッチをもらうことができます)。パンフレットに記念のゴールスタンプを押すのもお忘れなく。
 

 

 

登米を満喫、より道スポット

せっかく登米に来たからには、他にもいろいろ楽しみたい。そんな方に今回はおすすめ2スポットご紹介します。オルレ帰りにちょっと足を延ばして立ち寄るもよし、別プランを立てて訪れるもよし、登米の観光拠点「長沼」「明治村」を訪れる際にも、あわせて楽しみたい人気スポットです。

 

長沼への愛がつまった温泉施設。
ぽかぽか美肌の湯で疲労回復、『長沼温泉ヴィーナスの湯』

39度のちょうどよい湯加減で、疲れを癒してくれる天然温泉です。
泉質は「等張性弱アルカリ性温泉(ナトリウム―塩化物泉)」で、体の芯までぽかぽか、お肌しっとり。運動後の筋肉痛にもおすすめです。心も体もデトックスして、元気になれそう。

 

お風呂上りには、地場産品のシソジュース(写真)や長沼のハスの葉を使って作られたオリジナルのハス茶がおすすめ。ハス茶は楊貴妃が愛したデトックスのお茶と言われ、昔は薬として飲まれていたのだとか。血圧が高い方にもいいそうです。
 

 

お話を聞かせてくださったヴィーナスの湯の統括マネージャー阿部陽子さんは、長沼周辺の魅力や歴史、環境保全活動などについても詳しく、長沼博士!とお呼びしたいくらいでした。
周辺が兵糧山(ひょうろうやま)という名になった歴史から、名勝旧跡として歌にも詠まれている奥州長沼八景について、春夏秋冬長沼の楽しみ方や見どころについて、そして震災時の入浴受け入れのエピソードまで、施設管理の傍ら、長沼ストーリーを伝えることに尽力しています。
その他ヴィーナスの湯周辺から見える長沼の夕景の美しさを「天女の散歩道」「万華鏡の夕陽」と名付けたり、ヴィーナスの湯のテーマソング(施設内に流れています♪)を歌ったりと多才ぶりを発揮されていて、お話を聞いているだけで元気をもらうことができました。

 

長沼温泉ヴィーナスの湯

〒987-0513 宮城県登米市迫町北方字兵粮120-1 TEL:0220-23-1126
●入館受付時間:10:00〜20:00(20:50閉館) ※定休日は第3水曜日です。その他臨時に休館することがありますのでお問い合わせください。
●入館料:2時間券 大人(中学生以上)500円、子ども(3才以上) 300円 /1日券 大人(中学生以上)600円、子ども(3才以上) 400円 ※食堂は休業中です。
●公式サイト:http://www.venus-no-yu.jp/

 

 

献上米からお米生まれのビールまで。
登米のおみやげ探しに『とよま観光物産センター「遠山之里」』

登米市の観光拠点「明治村」のインフォメーションをかねたお買い物スポット。
登米産のお米コーナーには、ひとめぼれ、ササニシキ、つや姫、シルキークイーン、こしひかりなど、さまざまな生産者さんがつくった、多彩な品種のお米が並びます。全国から1000品以上集まるお米の食味コンクールで5年連続金賞を受賞し、ダイヤモンド褒章も受賞、日本の有機栽培の神様とも言われている石井稔さんの有機栽培米「極献上」を手に入れることも。古くなったお米にスプーン2、3杯入れて一緒に炊くと新米の香りに炊き上がるという「かおり米」という商品も気になりました。

 

同じ建物内のレストラン『蔵・ら~』では、創業100年の菅原屋本店(登米市中田町)の味を受け継いだ登米名物のはっと汁やあぶらふ丼を味わうことができます。地元の方にはしなそば(単品\700)と、とりめし(\700)が人気なのだとか。うれしいセットメニューもありました。
 

 

「コロナ禍、もっと地元の方にも日常利用してもらえる施設にしていきたい」と取締役管理部長の山田忠則さん。今年7月には市内のパン屋さんと提携し、総菜パンの販売もスタートしています。2021年4月から始まるNHK朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台になることが決定している登米市。ドラマ内の設定「森の登米」から着想を得た商品開発も行っていきたいと考えているそう。
登米市内全7業者の油麩がずらりと並ぶコーナーや、昔から親しまれている登米銘菓「瓦せんべい」「伊達のおせん」が陳列されたスペース、「人は登米のだし」という名前の人気だしパック(本間ちゃんも推薦!ご本人から聞きました)や、「醤油まころん」ももちろん手に入りますが、注目してほしい商品はそれだけにとどまりません。猫のイラストがかわいいその名も「もニャかあいす」は、なんと山田さん発案&命名。常にちょっとおもしろいこと、おもしろいものをと試行錯誤されているのだとか。アイスクリームがはさまった新商品の「ひんやりメロンパン」も、一般店舗での販売はここだけ。登米市の新旧名物を求めて、ふらっと気軽に立ち寄りたいスポットです。

 

とよま観光物産センター 遠山之里

〒987-0702 宮城県登米市登米町寺池桜小路2 TEL:0220-52-5566
●営業時間:9:00~17:00(定休日 年末年始)
●公式HP:http://toyoma.co.jp/facilities-tohyama/

蔵・ら~(お食事処)

とよま観光物産センター 遠山之里内 TEL:0220-52-2922
●営業時間:10:00~16:00 ●お食事時間:11:00~15:00(お食事オーダーストップ14:30)
※お食事時間外は喫茶メニューをご用意しております。

【イベント情報】米どころ「登米の収穫祭」

いろんなお米食べ比べや、昔お米の精米などに使った発動機の運転会も!
●日時:2020年10月24日(土)・25日(日)10:00~15:00
イベント情報を詳しく見る(ここいこ)

 

いかがでしたか?
こんな時期だからこそ、県内の近隣エリアやアウトドアで楽しめるアクティビティ、とても魅力的だなと感じました。みなさんもぜひ、この機会に登米の魅力に触れてみてください。登米にはこのほかにも「高森のパークゴルフ場」や「レンタサイクルで長沼一周」なんていうおすすめのアクティビティがあるので、それはまた別の機会にお知らせしますね。

あなたが知っている登米の魅力をおしえて。知らない方は、今回の記事で魅力に感じたポイントをおしえてください。

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