2017年12月21日
みやぎの女性活躍促進サポーター養成研修会『女性活躍促進と働き方を考える・アクション研修』 machicoレポート
 

 2017年のトレンドワードにもなった“働き方改革”。新しい働き方に今、日本中で熱い視線が注がれています。宮城県は2015年に「みやぎの女性活躍促進連携会議」を設立し、性別や立場の枠を越えて誰もが活躍できる社会づくりに取り組むための活動をスタートさせました。
 その中から今回は2017年からスタートした“アクション研修”についてレポートします。女性活躍推進の取組を行っている中で出てくる疑問や課題等についての講義や、実際に女性活躍促進を行っている企業の実例を学びながら、参加者が自社で出来ることについて考えました。組織でのダイバーシティ(多様な人材を活かす戦略)を推進するためのアクションとは?ということを参加者同士がシェアできる研修会の内容レポートします。

 

 

1.『超える』がキーワードでありポイント

NPO法人ファザーリング・ジャパン東北 工藤賢司さんの講演

工藤賢司さんの講演

 「誰もが働きやすい職場環境を考える」と題して講演をいただきました。“女性活躍促進”は女性だけのためのものではなく、ダイバーシティを叶えるための取組であり、男性にとっても、また若者や高齢者、病気や障害など様々な立場の方々がよりよく働ける職場環境のためのものである、というお話からスタート。
 印象的だった言葉は『超える』というキーワードです。私達は個人の経験で形作られた価値観で物事を捉えがちですが、同じ職場で働く仲間も性差や年齢、立場などで異なる価値観を持っているという事実を受け入れにくいものです。また、“自分自身が自分自身の枠を作っている”という事実も受け入れていないことも多々あります。そのようなことを『超える』ことが女性活躍促進のポイントであると工藤さんはお話されていました。
 講演の最後にはシチュエーションゲームが行われ、参加者同士が意見を交わしながらゲームの答えを議論しました。個人の固定概念や知り得る情報によって考えが異なることに気づかされ、『超える』ことの重要性を感じることができたのではないでしょうか。

 

 

 

2.女性活躍促進を進めるメリットは、誰よりも自分が実感している

株式会社ドコモCS東北 人事育成部 宮田拓史さんと
NPO法人ファザーリング・ジャパン東北 工藤賢司さんのトークセッション

トークセッション

 2002年に株式会社ドコモCS東北に入社。技術系業務経験を経て2016年より人事でダイバーシティなどに取り組む宮田さんから、取組事例の紹介がありました。
 目指すのは「更なる価値を提供し続ける企業」。その成果に繋げるため女性活躍推進における“個の成長”が不可欠であると考え、そのための様々な施策を実行されているとのこと。女性のキャリア支援や産後の復職に繋がる環境づくり、イクボスやイクメンを育成するためのプロジェクトなど、参加されている皆さんが積極的に取り組まれていることが伝わりました。
 女性活躍推進を進める中で,『「女性活躍推進」は女性の為だけでなく,「仕事と家庭」という自分の生活を考える上で,自分の為にもなることがわかった。新しい世界が広がった』と宮田さん。
 日頃から男性は結果重視で,女性はその過程を重視する傾向があると感じていて,自分も結果重視の考えだったとのこと。社内で「女性活躍推進」を担当することで,色々な視点を持つ事を意識するようになり,部下の話を聞くようになったそう。そうすることにより,相互のコミュニケーションが良好になり,仕事の事だけでなくプライベートなど色々な話をしてくれるようになりました。そこから初めて,働く女性の事情や本音が聞くことができ,一緒に仕事を進める上で,大変役立っているとのことです。
 また家庭においては,今まで家の事は妻に任せっぱなしだったという宮田さんですが,部下や同僚の話から,間接的に自分の妻が日頃感じている事について考えるようになり,自分から自然と家事をするようになった。「プラスのスパイラルが働いていると感じている」とお話がありました。
 「社内では色々な取組を行っていますが,育休取得者や介護中の社員といったピンポイントの方の施策にとどまっているのが現状。今後は社員全体の施策に繋げていきたいと考えています。弊社の働き方改革は始まったばかり。まだまだ思考錯誤中です」という宮田さんですが,ご自身のプラスのスパイラルを原動力に,「女性活躍推進」の新たな動きを起こしていただけるものと期待しています。今後の株式会社ドコモCS東北さんに注目です。

 

 

 

3.今と未来のメリット、デメリットを具体的に考え行動に移す

 コーチングコーチでもある工藤さんより、最後にワークショップが行われました。
 ファザーリング・ジャパンでは『イクボス式チーム戦略』を提案しているそうで、詳しく紹介する本も出版されています。ワークショップのスタートでは、その中でも意識改革に繋がる“会議時間の削減”についての具体的な提案がありました。参加人数、時間、回数全て2分の一にする工夫や、“会議のコストを計算する”というアイディアを紹介いただき、小さな工夫によって職場の意識を変えることができそうだと思いました。
 そして実際に女性活躍促進に取組んだ場合、どんなメリット、デメリットがあるかを書き出し、グループ毎にシェアしました。この書き出しは同じ用紙を使い2回行いました。1回目は「メリット、デメリットを書き出す」、2日目は「今すぐ女性活躍促進を始めた場合のメリット、デメリットを書き出す」というもので、確かに、どこを見て考えるかによって危機意識や具体感も変わり、書き出す内容が変わりました。このように“いつ”“どこで”“誰に対して”などを考えて、具体的に進めていくことが大切なのだということを学び、『実行可能な宣言』を一人ずつシェアしてワークショップは終了しました。 

 

 研修会終了後は交流会も行われ、工藤さんや宮田さんを囲んで活発な情報交換も行われました。研修会全体を通して、参加者の皆さんが新しい働き方や社内の問題解決に熱意を持っていることが伝わり、互いに刺激し合う中で新しいアイディアを頂ける場となりました。 宮城県では今回の“アクション研修”の他、女性活躍促進の概要を知ることができる“スタート研修”も行っています。このような研修会で具体的なヒントをいただき、『誰もが働きやすい職場環境』を皆で目指していきたいと思います。

 

 

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