2017年06月21日
音楽に魅了され続けて15周年、7/29(土)に仙台フィルと夢の共演。畠山美由紀さん登場
machico的・気になるパーソン
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畠山美由紀さん

 

音楽に魅了され続けて15年。この夏、仙台フィルと夢の共演。

 宮城県気仙沼出身、みやぎ絆大使、リアス三陸気仙沼大使もつとめるシンガー・ソングライター畠山美由紀さん。昨年ソロ・デビュー15周年を迎え、さまざまな記念コンサートを開催している集大成は、仙台フィル、豪華バンド編成との夢の共演。大舞台への意気込み、故郷気仙沼への思い、畠山さんにとって歌とは。魅力的なお話聞かせていただきました。

 

 

●2016年がソロ活動15周年ということで、15年というのはどのような年月でしたか?

 あっという間でした。いくら自分が好きなものでも、プロフェッショナルとして仕事になってしまうと、楽しめなくなることってあるのかなと思うんですよ。でも私は15年、変わらず音楽ファンでいられてよかったなと思います。むしろより楽しめるようになったかな。お客様の前でオープンマインドになる術が、前よりも身に着いた気がします。そういうチューニングがよくできるようになったというか。
 ここまで音楽活動を追求してこられたのは、ひとえに音楽自体に魅了され続けているからかなと思います。あとはご一緒してきたミュージシャンの方々の力量というかすばらしさというか、それはすごく大きいですね。そういった出会いには、すごく恵まれているなと思います。音楽をはじめた最初の頃から、すごく素敵な方々に巡り合えて来ましたから。グラミー賞受賞アーティストのジェシー・ハリスさんや、セルジオ・メンデスさんとか、まさか共演できるとは思っていなかったというような出会いもありますしね。
 それから音楽は、人生というか生きるということをすごく内包していて、導いてくれるものだと思うんです。他の芸術もそうだと思うけれど。私は本当に歌が好きなんですが、歌って身近なものといえば身近なものだし、鼻歌でもハミングでも、いつでもすぐに歌えて、そんなに特別なものじゃないなっていう感覚が私の中にはあって。だからこそいろんな人の時間や思い出とか人生と結びつくことがあるし、私も実際にそうだったので、自然と魅惑され続けてきたのかなと思いますね。
 会うすべもないし、時代や国が違ったり、会うこともできない人の気持ちでも、曲に込められていると何か通じ合えるものがあると思うんです。それはすごく摩訶不思議な。音楽でしか取り出せない温度を感じることがあるんですよ。

 

 

 

●気仙沼が故郷の畠山さん。3.11を経てご自身にはどのような変化がありましたか?

 私自身は直接被災をしていないですし、幸い家族も無事で家もなんともなかったのですが、故郷というものに対する思いはすごく浮き彫りになりました。そして私たちは永遠の時間を生きるわけじゃないのだから、何かちゃんと言葉にして伝えなきゃいけないんだなと感じましたね。せっかくこうして生かされている間にメッセージの交換をした方がいいんだなっていうようなことは、言葉の交換というか愛情の交換というか。言わなくてもわかってくれると思うのは、それはそれで美しいですが、やっぱり言葉にする、行動することはすごく大事だよなぁって、自然と思うようになりましたね。
 つい先月、一関でのコンサートにゲスト出演させていただいて、私が作詞作曲したオリジナル曲「わが美しき故郷よ」を歌ったら、1番が終った後にすごくウェルカムな感じでバーッて拍手をいただいて、感極まって涙ぐみそうだったんですけど、その時にもう投げキッスしちゃったんです。その会場は、本当にすごくあったかい雰囲気に包まれていて。故郷のことを歌った歌で、おもしろおかしいことをするような曲ではないんですけど、気持ちがあふれて。昔はそういうことができなかったし考えもしなかったけど、今はその時の自分の素直な気持ちを表現してもいいのかなと思ってきましたね。変にかっこつけなくなった部分は前に比べるとあります。ちょっとずつこうやって楽になっていけたらいいなっていう、そんな旅の途中です(笑)。

 

畠山美由紀「わが美しき故郷よ」PV

 

 

●畠山さんにとって、故郷と言うのはあらためてどんな場所ですか?

 たぶん本当に帰りたい場所かな。こういう職業をめざしたので、東京に出て行かなきゃいけない、地元にはいられないと思っていたんですが、いやで離れたわけではないし、特に5月とか故郷の春の美しさを、ことあるごとに思い出しますね。旅立たなきゃいけなかったけれど、いつか帰るために今は旅しているような感覚があります。いつか帰りたい場所かなと思いますね。
 仙台もきれいですよね。広々しているし。杜の都とはよく言ったもので、本当に美しいなと思います。

 

 

みやぎ絆大使、リアス三陸気仙沼大使の主な活動をおしえてください。

 やらせていただいているラジオ番組や、こういうインタビューなどでみなさんとお会いした時に、地元の話をしてもらえればと言っていただいているので、いろいろお会いした人には地元の魅力をお話しています。実際知ってほしいし、なにかちょっとでも役立てたらという気持ちはすごくあるので。
 気仙沼の大島には行ったことありますか?機会があればぜひ行ってみてください。「十八鳴浜(くぐなりはま)」という本当に真っ白い砂浜があって、鳴き砂と言うんですが、きゅっきゅって音がするちょっと変わった浜で、国の天然記念物に指定されているんですよ。海水浴場もすごくきれいで。
 「亀山」というちょっと高い山からは太平洋がぶわーって見渡せてね。大島は太平洋の緑の真珠と言われているくらい、緑豊かですごくきれいな場所なんです。昔はねリフトがあって、亀山を登って行けたの。結構高さもあって、今思えばちょっと危ないというか、無防備というか。それが子ども心にはスリルがあっておもしろかったですね。リフトの中には気仙沼音頭という民謡がずっと流れていて。そんなこともなつかしく思い出します。
 今気仙沼から大島まで橋をつくっているようで、もう少しで完成するみたいですよ。昔は移動はフェリーでしたけど。甲板でかっぱえびせんを持っているとカモメがよってきてね。
 あとは遠泳もやりましたね。ボートで沖まで行って。内湾だからそんなに怖くはないんだろうけれど、深さはあるし、でもすごくきれいだった。そんな風に自然の中でいろんなことして遊ぶアイデアが楽しかったです。冬は冬でね、そりをやったり。私の子どもの時は、かまくらをつくれるくらい雪もけっこうふったんですよ。四季折々で楽しかったです。感性もそんな時間の中で育まれた気がしますね。
 曲を作るとき、育ってきた気仙沼の風景は、いまだにインスピレーションを与えてくれますね。とくに歌詞を考えている時に。海という言葉とかね。テーマとしては、私はそんなにたくさんのことは書いていないかもしれない。再解釈ではないですけれど、そういう意味ではふるさとの風景とか思い出というのは、反芻しても飽きることがないですね。

 

 

●畠山さんの音楽は、どんな風に楽しんでほしいと思いますか?

 私は歌に魅了されてきたという言葉がぴったりだと思うんですが、中学生くらいから自分で勝手に好きな曲を部屋で歌っていましたね。
 今はいろいろなジャンルの音楽が好きなんですが、音楽にはそれぞれの魅力というのがたくさんあると思うんです。たとえば日本語の魅力、英語の魅力、ポルトガル語の魅力、フランス語の魅力、言語の魅力、歌詞の魅力、発声だけで全然違いますし、ジャンルと言われているものの歴史もいろいろあるでしょう。そういうことを自然に、意識して歌う時ももちろんありますが、ボーダレスにしてくっつけたりしているようなところも、私の音楽にはあると思うんです。一緒に演奏してくれる人たちもそういうことをすごく楽しんでくれるし、意外と予期できないいろいろな音楽性の合体というか、巡り合いというか、そういうのを感じてもらえるとうれしいなと思いますね。無意識にでも。音楽はみんなそういうものだと思いますが、私はたまたま田舎で育ったせいか、最先端と自分が思っている英米の音楽も好きだし、はたまた宮城の民謡もすてきだなとか演歌も好きだなと感じていて、それぞれの魅力的な部分がめぐりあったときの化学反応を、私の音楽で感じていただけたらすごくうれしいですね。

 

 

 

●東京でのオーケストラとの共演、そして仙台フィルとのコンサートは、どのようにして実現したんですか?

 ソロ・デビュー15周年というのが大きなきっかけでした。私のマネージャーさんは、コンサートの企画もやってくれているんですが、その手腕のおかげです。4年くらい前に1度だけNHKの番組で札幌交響楽団とご一緒した時に、彼女がオーケストラをバックに私の歌をもっと聞きたいと思ってくれて。長年かけてその話をし続けてくれていたら東京ニューシティ管弦楽団との共演が決まったんです。そのことを聞きつけてくれた仙台フィルの方が、またお声をかけてくれて。
 20代の最初の頃から一緒に音楽をやっている中島ノブユキさんが編曲をしてくれているんですが、今やジェーン・バーキンさんのワールドツアーも手掛けている方なので、彼女とスケジュールを取り合うくらい(笑)。本当に素晴らしい編曲家、ピアニストです。NHKの時も、彼に編曲をしていただきました。
 そういえば、NHKの番組「名曲アルバム」では、東京フィルハーモニー交響楽団と共演させていただきました。それも偶然ラジオで私の歌う「テネシーワルツ」を聞いてくださった番組スタッフの方から「この人の歌で録りたい」と連絡があり…。名曲アルバムはクラシックの番組でインストが多いんですけど、ポップス歌手が起用されるのは異例なので、とても嬉しかったです。
 オーケストラと共演したいと思っていても、こちらからフルオーケストラをオファーするということは、予算のこともあるしなかなか考えられないんですよね。だから仙台フィルからオファーいただけたのは本当に夢のようでした。ひとつひとつご縁が重なって。
 1年かけてソロ・デビュー15周年を記念して特別なコンサートをやってきましたが、昨年7月30日は東京ニューシティ管弦楽団と、今年7月29日は、故郷・宮城の仙台フィルハーモニー管弦楽団のみなさんとの共演で、ちょうど1年なんです。2016年に15周年が始まる時には、仙台フィルのみなさんと共演できるなんで思ってもいなかったのですが、ぴったり1年きれいにつながって。
 私、FMヨコハマ「Travelin’ Light 」(https://www.fmyokohama.co.jp/pc/program/TravelinLight)のDJを4年半やらせていただいていますが、番組で無意識に「いつかオーケストラと共演したい」と話していたらしく、その言葉を仙台フィルのスタッフの方が聞いてくださっていて「畠山さん、口にすると、いつか夢は叶いますよ」と。
 そういう意味では15周年を超えて、ますます楽しいし、20代の頃より充実しているなって思いますね。

 

 

●7/29(土)仙台フィルとのコンサートへの意気込みをおしえてください。

 地元は気仙沼ですが、仙台は地元のようなところ。
 お越しいただく皆さんに、いつまでも想い出していただけるような夜にしたいです。生きているとで楽しいことも悲しいこともある、そんなふとした時にそういえばあの時あんな歌を聞いたな、と想い出してもらえるような。私は本当にふとした時に、曲になぐさめられてきたから。そして私は音楽の力を信じているので、そういうことをみなさんにも感じていただける夜にできるよう、心を込めて歌います。
 今回のコンサートは、仙台フィルの方だけでなく、私がこれまでずっと一緒に音楽活動をしてきたバンドのみなさんも出演してくれます。お楽しみに!

 

 

●詩とか小説がお好きな印象ですが、最近はどういったものを読まれているんですか?

 最近は10代か20代の頃に伯父にすすめられたフランス文学の「ボヴァリー夫人」を読んでいます。残酷なラブストーリーだと思います。理由はわからないけれど、フランス文学が好きですね。10代の頃、母にもらった小説がきっかけだったり、偶然、親戚がフランスに住んでいたりして、無意識の憧れがあるんでしょうね。特にマルグリッド・デュラスという作家が大好きで、常に彼女の本を読んでいますね、何百回も読んでる。「ボヴァリー夫人」は10代の頃か20代の頃におじにすすめられた本です。詩とか小説にもインスピレーションを得ることはすごくありますね。

 

 

●読者の方に、メッセージをお願いします。

 7月29日土曜日、仙台フィルの皆さま、指揮者の鈴木織衛さん、中島ノブユキさん率いる豪華バンドメンバーの皆さまと会場でお待ちしております。すてきな夜にしたいと思いますので、ぜひ皆さまお越しください。

 

 

●最後に、畠山美由紀さんにとって音楽とは?直筆で書いていただきました。

 

 

 真摯に言葉を選んで熱心に、そして楽しそうにお話してくださる姿に、可憐な少女のような方だなと思ってしまいました。大人の落ち着きと思慮深さを兼ね備えているにもかかわらず。
 歌に魅了され続け、故郷に思いをはせながら、歌う、生きる。そんな彼女の歌声の引力に惹きつけられ、ひとつひとつ縁が重なり、15周年の集大成仙台フィルとのコンサートへとつながっていった・・・なんてドラマティック。そんな特別な夜の目撃者になるべく、7/29(土)あなたもぜひ会場へ足を運んでみてください。きっと忘れられないひとときになるはず。

 

 

コンサート情報

仙台フィルハーモニー管弦楽団特別演奏会
サマーフェスティバル2017
畠山美由紀15th anniversary×仙台フィル

~歌で逢いましょう~

日程:2017年7月29日(土) 
会場:東京エレクトロンホール宮城 大ホール
時間:開場16:15 開演17:00
演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団
バンド:中島ノブユキ(Piano)
    笹子重治(Guitar)
    伊賀 航(Bass)
    栗原務/Little Creatures(Drums & Percussion)
ゲスト・ヴォーカリスト:小池龍平/bonobos、Little Tempo
編曲:中島ノブユキ
指揮:鈴木織衛
料金:S席¥6,500、A席¥5,500(税込、未就学児同伴入場不可)
チケット取扱い:チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード325-345)
        ローソンチケット 0570-084-002(Lコード22570)
        イープラス、仙台フィルサービス、藤崎、仙台三越
お問い合せ:仙台フィルサービス 022-225-3934(平日10:00~18:00)
      チケットGIP 022-222-9999(平日11:00~18:00)
コンサート・トレイラー:https://www.youtube.com/watch?v=IZRFAauRPvA&list=PLPAJDf4bYuIRIYAMmfy1zRLD7oBQpA4VP

 

畠山美由紀さん公式サイト

畠山美由紀 Special BOX 特設サイト

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【応募締切】2017年7月29日(土)
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