ずーっと探してたんです(汗)長いモノで約30年…。何かと言うと当時のレコード。あっ、ラジオの仕事で使うしレコードでもCDでもこだわらないので正確には「音源」。聴いてから何十年もずーっと耳に残っているモノ・どこかに紛失したモノ・友達に貸してかえって来ないモノ(笑)実家に置いてて津波で失ったモノ…それがこの1ヶ月で次々に手元に集まって来たんです。
先ずは
レーモン・ルフェーブル・オーケストラの「カデ・ルーセル」という曲。高校時代の下宿で当時大学生だった藤邑先輩に聴かせられて「カッコいい!」と思ってからずーっと心に引っ掛かっていた曲なのですが曲名がわからなかったので探し様が無くあきらめていた事35年…たまたまAmazonでレーモン・ルフェーブルで入力したら
「アプローズ」というアルバムがヒット。あぁ試聴出来るなァと思い試聴してみたら…なななんと1曲目に収められてたカデ・ルーセルが何十年も探していた藤邑先輩のラジカセで聴かせられたあの曲だったんです!!
Amazonでは何度も検索したはずなのに…。手元に届く4日程はデートの前の様な心境でした(笑)。
35年越しに聴いたカデ・ルーセルはまさに私の音楽のルーツの1つ!圧倒的な金管楽器とその隙間をうねる様に流れる弦楽器。リフやキメのカッコよさ。それらを引っ張る心地よいテンポ。後半に訪れる転調!後にフィラデルフィアソウル好きになる私のツボを全て網羅した恐るべき曲(あぁ神様ありがとう)。ソッコー車のHDにも入れ毎日聴いてます。
「ならば」と次なるターゲットは
リチャード・ヒューソン・オーケストラの「ディスコ大作戦」。中学生の時に夢中で聴いていたTBCラジオ火煙アナウンサーがDJをつとめていた「音楽専科」のテーマミュージック。石巻のオバタ電気で買ってから
私の宝・本間家の家宝(大袈裟・笑)として実家に置いてたのですが津波で流出…。アーティスト名や曲名でインターネットで検索してもヒットせず。もちろんB級ディスコでしかも色物系なのでCD化などされているはずもなく…万策尽きたと思ってあきらめていたのですが、FMのスタッフに話した所何やらiPadをぴっぴコスコスしていたと思ったら…「ありますよ!」の声(マージー!?!?)あんだけ探したのにぃ「どこに!?」の問いに「ヤフオクに、一点だけ出てます」の答え。
試聴してみたらスクラッチノイズも少なく状態は良し!「か、か、か買ってくれ!!」の私の声にヤフオクに登録しているスタッフが携帯でぴっぴと操作。とりあえず777円で出てますが上限どうします?との問いに「んじゃ10,000円…か!?」と答えると半笑いしながら「そんなに行かないと思いますけど…じゃ10,000円入れときます」。結果777円で落札し思い出の1つがまた私の手元に帰って来たわけです。これはドーナツ盤なのでFMでCD化してもらってから車のHDに入れました。あれ!?探し物が続けて見つかるなんて何か来てるなぁ…来てるって事だよね、これ(笑)。こうなるとあれはあるかなぁ…
(次回に続く)
文:本間秋彦
イラスト:あきばさやか ( http://akibasayaka.com/ )