2017年も今日を含めてあと5日。クリスマスも終わり後は大晦日、正月を迎えるばかりですね。
実は大晦日から元日にかけてのあの「凛」とした雰囲気と言うか空気感が好きなんですよねぇ〜。
昭和40年代に子供時代を過ごした方なら記憶にあると思いますが…当時はお正月の準備を色々手伝わされましたよね(^_^;)
メインイベントは29日より前の日で六曜の良いところを選んで行われる『餅つき』。本間家の場合は母親の叔母の家に集まり5〜6軒分の餅つくので朝から午後までかけての一大イベントでした。
餅つきの朝は4時に起こされ(笑)4時半には家を出て(汗)親戚の家に着くのが朝5時過ぎぐらい…。着くとすでに納屋の煙突からは白い煙が上がっていて納屋の中にある竈(家の人達はクドって呼んでましたが…)では餅米が蒸かされていて6時前には最初の餅米が蒸かし上がる!手拭いを姉さんかぶりしたお婆さんが蒸籠(セイロ)ごと足早に運んで来てたっぷり水分を含ませた臼の中に蒸し上がった餅米をドン!
そこからお父さんチームが餅をつくのですが先ずはアマゾン流域の部族の民族楽器の様な『手杵』で捏ねてねばりけを出しある程度纏まってきたら横杵の出番。合いの手(家の方では合い取りと言ってました)役のお母さん(だいたい家の母)とつき手役のおんつぁんがテンポ良くつき上げて行きます。
で、この最初の餅がつき上がるとおじいさんと子供達の出番。
最初の餅は神様用なので鏡餅にする訳ですが本間家は町営住宅住まいで神棚が小さかったので小さめの二段重ねを3つ、親戚の家は持ち家で神棚が大きいので大きめの二段重ねを3つというように世帯数分の鏡餅を作るわけです。
さらに目玉木に小さくちぎった餅を巻き付ける作業も子供達とおじいさんで!これがまた、あまり指に粉を付けると木にくっつかなくなるので粉をほどほどにすると今度は指にくっつく…なので指にくっついたのを食べる…つきたてなので美味しい!…あっ、作業しなきゃ…指にくっつく…食べる…美味しい…作業作業(汗)…くっつく…食べる…もっと食べたい!でも味気ないので砂糖が欲しい…親戚のお姉ちゃんがこっそり持ってくる…砂糖付けて食べる…すごく美味しい♪…おじいさんは笑って見てる…目玉木の事はどっかにいっちゃって普通に餅を食べる!…しまいにふざけて食べる!…「あんだら、おだってねーで、もずかでぐなんねうずぬ、やってすまわいん!」お婆さんに見つかって怒られる…。
年中買おうと思えば餅が買える時代ですが、あのつきたてのお餅の味は忘れられないですね(^ω^)
当時は車なんて誰も持って無かったからついたお餅は木枠に入れて伸したのを背負って帰ったんですよね〜f(^_^;
餅つき以外にも門松用の松を山に取りに行くのを手伝わされたり…まっさらな和紙で紙垂(シデ)を作らされたり…当時の子供達は冬休み中と言えどもしっかり仕事を与えられてましたねぇ。
そんなこんなで子供時代を過ごした私はお正月を迎える神棚の準備が好きでして先日大安の日に揃えました。28日の午後にでも飾り付けする予定です。本当は車のフロントグリルあたりにもビシッとマブいしめ縄を飾りたいところなんですが…皆さん最近は着けてないですよね?
いや…一人じゃ恥ずかしいので(^o^;)誰かがやるなら一緒にやりますよ!
という事で、今年一年DoFreeをご覧頂きありがとうございました。来年は益々パワフルにテレビやラジオとは一味違う本間ちゃんワールドを楽しんで頂ける様に精進いたします。
それでは皆様、良いお年をお迎え下さい!
文:本間秋彦
イラスト:あきばさやか ( https://akibasayaka.com/ )
みんなの年末年始の過ごし方を教えて!