
街が仙台・青葉まつりでにぎわう5月16日~17日に開催された「NHK仙台フェスティバル」。東北のNHK 6局が展開する「伝え つながる 未来へ TOHOKU HEART」の一環として、平日夕方のニュース・情報番組『てれまさ』のスペシャルステージ公開収録が開催されました。ゲストには、宮城県出身でアイドルグループ・櫻坂46の4期生として活躍する山川宇衣さんが登壇。会場には県内外から多くのファンが集まり、熱気あふれるステージとなりました。
今回は山川さんが登壇されたスペシャルステージのレポートと、machico防災部の特別インタビューをお届け。離れたからこそ強くなった山川さんの地元愛を深堀りします!

ステージでは、東北ゆかりの著名人たちが寄せた次世代に伝えたい東北の魅力や価値=「TOHOKU HEART」のメッセージボードを紹介。郷土料理である「芋煮」の話題では、山形の醤油味と宮城の味噌味のどちらが好きかという定番の論争に。山形にもゆかりがあるという山川さんは「どちらにも違った良さがあって決めがたい!」と答え、会場のみなさんもおもわず笑顔になってしまう様子が印象的でした。
また、仙台市出身の羽生結弦さんが挙げたフィギュアスケート発祥の地「五色沼」の話題や、ファンからおすすめグルメとして「仙台ちーずんだ」を紹介されるなど、終始アットホームな雰囲気で東北トークが繰り広げられました。

高校時代にチアダンス部に所属していた山川さん。オーディションでも披露したという特技のチアダンスをステージ上で生披露すると、会場からは大きな手拍子が沸き起こりました。 さらに、山形北高校チアリーダー部の伝統を描いたドキュメンタリーVTRを鑑賞した山川さんは、「地域として、文化として守り抜いているのは本当に素敵」と感銘を受けた様子。


その後は、NHK仙台のキャラクター「やっぺぇ」と共に、お馴染みの「やっぺぇたいそう!」を観客と一緒にダンス。まさかこんなに踊ってくれるなんて……!レアな山川さんを目撃できるうれしいサプライズに会場も大盛り上がりでした。



イベントの最後には、山川さん自身が思う東北の魅力を発表。ハート型に記された言葉は「地元を想う気持ち」です。
グループで唯一の東北出身メンバーとして活動する山川さんは、「上京してから、より地元愛が強くなりました。誰かに地元の魅力を伝えたいと思えるのは、強い地元愛があってこそ。東北は地域としての絆が根強く残っている、本当に温かい場所です」と、まっすぐな想いを語りました。
最後は会場の参加者全員で「TOHOKU HEART!」の掛け声とともにハートマークを作り、笑顔のなかで収録は締めくくられました。
※本イベントは、5月19日(火)の『てれまさ』(NHK総合・宮城県域)内にて放送されました。
「TOHOKU HEART」のコーナーは『てれまさ』で随時放送中。
『てれまさ』(放送:月~金18:10~ NHK総合・宮城県域/NHK ONEで放送後1週間見逃し配信)

machico防災部では、公開収録イベントを終えたばかりの山川さんに、震災当時の記憶や家族で実践している防災の備えについてお話をうかがいました。
「幼稚園や小学生の頃の記憶はほとんど残っていないんです」と苦笑する山川さん 。しかし、2011年3月11日の記憶だけは、今でも1日の行動が辿れるほど自分の中に残っているといいます 。
「その日はいつも通りの幼稚園の日でした。なぜか理由はわからないのですが、両親に『今日はお迎えに来て』と伝えていて、いつもより早く家に帰っていたんです。家の前でお友達と遊んでいるときに、激しい揺れが襲いました。窓から身を乗り出してこちらを心配そうに見つめる母の表情や、ブロック塀が倒れてしまった街の景色は、断片的ですが今でも鮮明に覚えています」
「津波や土砂災害の被害からは免れた地域だったものの、揺れが収まったあとの室内は家中がひっくり返る惨状でした。5歳ながらに、ただごとではないことが起きているという漠然とした恐怖を感じ、大人の様子を窺っていた感覚が、今も心に刻まれています」

そんな経験の中で山川さんの記憶に温かく残っているのが、震災直後の地域での助け合い、そして家族で同じ時間を過ごしたこと。
「発災後は近所の方々が食料や毛布を持って声をかけ合って、本当にたくさん助けていただきました。当時、実家では灯油ストーブを使っていたんです。停電で電気が全くつかなくなった暗闇の中で、そのストーブの火を家族みんなで囲みました。お湯を沸かしてカップラーメンを食べたり、温かいお茶を飲んだり。ただ体が温まるだけでなく、火の明かりがあるというだけで、幼いながらに本当に心強かったのを覚えています」
また当時の経験は、現在の山川さんの防災意識として活きているのだそう。
「電気が使えなくなったときに、代わりに何が必要か。日常のインフラに頼らない代替手段を普段から用意しておくことは、当時の経験があるからこそ本当に重要だと感じています」

震災を経験し、手を取り合う大人たちの背中を見て育った山川さん。だからこそ、当時を知らない今の10代や未来の世代に向けて、伝えたいメッセージがあります。
「震災のような想像もしない出来事って、実はある日突然、起こってしまいます。だからこそ、今ある日常の些細な幸せをしっかり大切にしてほしいです。そして、もし一人では乗り越えられないような大きな壁にぶつかったとしても、周りにはきっと同じ気持ちで前を向こうとする人がたくさんいます。人と人とのつながりを大切に育てていくことが、いざというときの温かい支えになるのだと思います」
取材会で山川さんが色紙に掲げた「TOHOKU HEART」は、「地元を想う気持ち」。
それは、あの日から紡がれてきた人と人との温かい絆を、次の世代へ絶やさずにつないでいきたいという、山川さんならではの等身大の願いが込められているのだと感じました。
みなさんの「TOHOKU HEART」は何でしょうか?
6月6日(土)の放送で山川さんも出演された、NHK仙台放送局の震災伝承プロジェクト「あの日、何をしていましたか?」も随時放送中です。
「あの日、何をしていましたか?」 | NHK総合(宮城県域)
「machico防災部」の活動は、せんだいタウン情報machicoが
震災10年目を機にスタートさせた「つながるプロジェクト」の一環です。

あなたが思う東北の魅力、未来へつたえたい価値=TOHOKU HEARTを教えて!