
イシャリとかスカリとか聞いたことある人〜?
おっ!手を挙げたそこのあなた!宮城県の沿岸部出身ですね
イシャリって手釣りでタコを釣る仕掛けで
スカリは素潜りで取ったアワビを入れておく腰に巻く小さい網で編んだ籠…的なもの
う〜ん文字で説明するとすごく難しいことに今気づいた(汗)
ということで
そういった宮城の伝統的な漁具や農具を展示している『宮城に生きる民族〜暮らしを伝えるモノ語り』という特別展が多賀城市の東北歴史博物館で開催されています
どう使われたのか説明文が添えてあるのでわかりやすい展示になっています
やはり牡鹿半島出身なので漁具に目が行くわけで…
先ずは「イシャリ」

材料はいい感じに平べったくて丸い石・竹や木・糸・針
今やタコ釣りの仕掛けは釣具屋さんで売られていますが
昔は漁師の人それぞれ手作りだったので人によって使う素材やデザイン・レイアウトが違っています
そういえば実家の納屋の梁にオヤジお手製のイシャリ20個ぐらいひっかけてあったなァ〜
説明カードにはアカカイと書いてますが地元では確か「アガ掻ぎ」って言っていたような…

船(和船)に溜まった海水や雨水を掻き出す道具
最近ではペットボトル(主に大五郎4㍑ボトル・笑)を加工して代用しているようです
続いて「アワビ鈎」

文字通りアワビを採るための道具
30センチぐらいの竹の持ち手が付いているこちらは素潜り用で
船の上から使うやつは長〜い竹竿が付いています
そして船の上から海底を見るために必要なのがこの箱!

「箱めがね」といいますがうちの地元では「はごめがね」と呼んでました
1人でアワビ漁をする達人は右手にアワビ鈎…左手に船を漕ぐ櫂…箱めがねの縁を歯で噛んで作業してました(汗)
右手アワビ鈎・左手箱めがね・右足で櫓を漕ぐっつー人もいましたね(汗)
最近の箱めがねは材質がゴムで水中メガネのようにバンドで頭に固定できます
この特別展は12/21まで東北歴史博物館で開催されています
そして今回驚いたのは
石巻のマルホンマキアートテラス内にある石巻市博物館でも東北歴史博物館とのコラボ特別展『宮城に生きる民族〜宮城の漁業』が開催されているんです!
こちらもアワビ鈎や木製の烏賊角などマニアックな展示になっています(笑)
因みに実際に使われていた捕鯨砲もありました!

トリガーを引くと音が出ます〜
こちらは12/14までの展示です

実家が漁業だった…或いはおじいさんの家が農家だったという方にとっては懐かしい思い出が蘇る楽しく…マニアックな展示です
ぜひお出かけ下さい〜
文:本間秋彦

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