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2024年07月18日
DoFree!Vol.290~本間ちゃんのここだけの話~『中学時代に部活の遠征に向かうマイクロバスで食べたパックに入った塩むすびと沢庵漬け…あれは何故か美味しかった〜』

DoFree!~本間ちゃんのここだけの話~

 

『和食:日本人の伝統的な食文化』ユネスコ無形文化遺産に登録されたのが2013年…
以来私はこの歴史ある和食をどのように守り継続して後世に…

なんて考えることもなく(汗)あれから10年間…「たまにはステーキ食べたい〜」とか「あっ俺サムギョプサルで!」「あ〰魯肉飯作ろう」とか「フレスケスタイとエゲケーお願いします!(何それ・笑)」などと特に和食をリスペクトするでも無く好きなものを好きなように食べて過ごして来ましたが…

 

先日多賀城の東北歴史博物館で開催されている『和食 日本の自然、人々の知恵』の特別展を見に行きまして
そこで日本人としての食文化や食の歴史にふれた事でもう少し自分の食事や和食について考えてみなければ…と思った次第です

写真01

 

旧石器時代に狩猟や採取で肉や魚貝・木の実などを食べるようになり
その後稲作が伝わりその技術が日本列島に広がり米が主食となり和食文化の基礎となるものが形成されるのですが…
675年に最初の肉食禁止令が出されその後12世紀まで何度も肉食を禁じる令が出されたことによって肉類を加工する技術が進歩せず山海の恵みを米のオカズとする…所謂素材の持ち味を活かす料理がさらに和食の進化させたといえるようですね
平安時代に味噌の原型が登場し室町時代には農民が自家製味噌を作るようになり…その時の醸造過程で生まれた醤油のようなモノも農民が手軽に得られるようになって日本料理が庶民レベルでも発展したようです

 

一説によれば鰹節の原型といわれる堅魚(カタウオ)は弥生時代には存在していたようですし…
醤油の原型といわれる醤(ヒシオ)は魚醤のようなものが縄文時代末頃からあったと伝えられていて
日本人にとって大切な第五の味覚「うま味」がはるか昔から好まれてきたことも和食を発展させた要因のひとつとも言えるのではないでしょうか?

 

縄文・弥生のご先祖様達が「生きるための食」だったものを「より多く食べるために味の工夫」をしたことが日本人の味覚を育て現代にも受け継がれているんですねぇ〜

イラスト01
 

そういえば以前東松島市のイベントで縄文土器を模した土器で煮込んだ縄文鍋を頂いたことがあったのですが…

写真02

肉やアサリのうま味が効いていてかなり美味しかったです〜
やはり私達のご先祖様はグルメだったようです

 

今回…戦国武将推しの方に垂涎の企画がありました!
それはあの天正10年に織田信長が徳川家康をもてなしたとされるメニューが再現された食品サンプルの展示〜
家康が安土城に到着した15日の御膳で…本膳・二の膳・三の膳・与膳・五膳のフルコースで今食べても美味しそうな食事が並んでいました
「信長の饗応膳」必見ですよ!

 

考えてみれば和食の中のファストフードの代表『おにぎり』
誰かがご飯を丸めて食べたのが始まりで…
手のひらに塩をまぶして握るとさらに旨い!って気づいて塩むすびが生まれ…
そこに梅干しを入れるとなお旨いって気づいて…
いやいや塩より味噌をまぶしつけるとこりゃまた旨いって気づいて…
海辺の人が塩まぶして海苔で巻いた方が旨いって気づいて…
塩じゃなくて手のひらに醤油をつけて海苔おにぎりを握るのもイケるぞ!と気づいて…
誰かが最初に握ったおにぎり文化が21世紀まで変わらず生き続けているなんてすごい事だと思いませんか?
(お握らずとかライスバーガーとかあるにしても・笑)

イラスト02

 

『特別展 和食 日本の自然、人々の知恵』は多賀城市の東北歴史博物館で9/23まで開催中です〜

写真03

 

文:本間秋彦
イラスト:あきばさやか ( http://akibasayaka.blog.jp/ )

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