気仙沼周辺の海域は、日本国内でも有名なメカジキの漁場。気仙沼市魚市場に水揚げされるメカジキは高品質で評価が高く、宮城が誇る食材のひとつです。特に冬季(10月~3月)は、たっぷりと脂が乗って、旨味も増して「冬メカ」と呼ばれるようになります。
そんな旬を迎えたメカジキを味わうことができるフェアが宮城県内の飲食店でスタートします。今回のフェアでは、気仙沼の地元の方々ならではの食べ方である生食やレアでのメニュー提供で、美味しさを体感していただきます。お刺身、カルパッチョなどの生食に加え、フレンチなど、様々なメカジキ料理をぜひこの機会にご賞味ください!
【フェア開催期間】2023年11月17日(金)~12月17日(日)
「メカジキフェア」は、メカジキを熟知したたくさんの飲食店と連携して開催しています。その店舗の中から、今回は仙台市内のフランス料理店「YEASTWEYL(イーストワイル)」のフェアメニューをいただきました。
シェフ俵山氏は、国内外のレストランやホテルで活躍。アメリカ・テネシー州で日本国総領事館の総料理長も務めた経歴の持ち主。食材や食文化にグローバルな視点を持つシェフに、メカジキについてお聞きしました。
「東北は海も山もあり、食材に恵まれた土地。メカジキの美味しさを知ったのは、気仙沼のある漁師さんとの出会いから。遠洋漁業で獲れるメカジキは鮮度が落ちやすいと言われていますが、獲れた魚を船上で処理することで鮮度が保たれている為、臭みもありません。当店では、東北の豊富な食材の中から、厳選したものを料理に取り入れているので、特に脂が乗る冬の時期に獲れるメカジキを漁師さんから直接仕入れ、積極的に料理に取り入れています。」
メニュー名「メカジキの香草パン粉」
「素材に対する最適なアプローチ」を大切にしている俵山シェフ。今回のフェアメニューではメカジキをどのようにアレンジされたのでしょう。
「メカジキをフライにした『メカジキの香草パン粉』をディナーコースの一品として召し上がっていただきます。ソースは白身魚の揚げものに合うように、青魚と赤ワイン・トマトを使ったソースウスターシャ(ウスターソース)を目指した西洋風。身はレアでお出しします。」
白いお皿にデザインされたような「YEASTWEYL」俵山シェフの料理は、目でも舌でも楽しむことができました。いつも食べている白身魚のフライと違い、メカジキの身の味わいを感じます。薄い衣を纏って揚げられた身をソースの味わいがより引き立てていました。
メカジキは、海を回遊し、大きいもので400~500キロにも育つ魚。腹は中トロのような味わい、背の方はあっさりと身の旨味を感じられるそうです。フェア参加店の料理人によって選ぶ部位は異なるので、それぞれのお店でメカジキの美味しさを楽しむことができそうです。 洋風の料理には白いワイン、和食には日本酒と合わせていただくのがおすすめ。たくさんの店舗で、旬を迎え旨味が極まるメカジキ料理をいただきましょう。
※店舗、メニューに関する情報は2023年11月17日現在のものです。掲載内容と変更になる場合もございます。ご来店前にお店の方へお問い合わせください。
気仙沼メカジキのもっと詳しい情報はこちら
メカジキを使ったおすすめ料理のレシピを教えて!