東日本大震災の発生から11年。3月11日は震災により亡くなられた方々を追悼し、震災の記憶と経験を活かし、今後起こりうる自然災害にそなえた防災・減災を見直す大切な日。そして、これまで県内外のたくさんの方の支援や協力のもとに復興していることに感謝すべき日でもあります。
宮城県では、震災以降、住宅や社会資本に関する復旧・復興の取組を広く発信するとともに、その取組を宮城のさらなる発展に繋げ、伝承していくことを目的として、毎年、フォーラムを開催してきました。今回は、「つなぐ みやぎの未来へ 土木のちから」をキャッチフレーズに、復旧・復興事業で得られた知見や教訓、また、多大な支援に対する感謝の気持ちをお伝えしながら、これまでを総括するとともに、次世代への震災伝承と、次のステージへ新たな一歩を踏み出す気運の醸成を図るため、特設サイトにより、広く全国に発信します。
特設サイトには、有識者の方々からの講演映像(Youtube録画配信)をはじめ、これまで全国から支援いただいた応援職員からのメッセージやインタビュー、復旧・復興事業の完成写真を地図上にマッピングした復旧・復興ギャラリー、デジタル記録誌など、様々なコンテンツを掲載中です。
さらに、オンラインで「震災復興フォーラム」を開催し、さまざまな分野の専門家らが講演します。
基調講演として、東北大災害科学国際研究所長の今村文彦教授より「東日本大震災からの経験・教訓」と「今後の防災・減災と産業・地域づくり」をテーマにお話しいただきます。このほか「ミライトーク」として、東北工業大の石井敏教授、東北大の久田真教授、東北学院大の柳井雅也教授、宮城学院女子大の宮原育子教授が福祉と建築、インフラマネジメント、地域経済、観光といったそれぞれの専門分野と震災を絡めたテーマでこれまでの振り返りと、今後の宮城の県土づくりについての展望を語ります。
自然災害が多い日本で、被災した自治体と、支援する自治体との連携は、今後ますます重要度が高まると考えられます。そこで、「全国の自治体からの応援職員の方々が、どの様に被災地と向き合ってきたか?どんな課題があり、どんなことを工夫していたか?」などインタビューを通して描き出し、東日本大震災で得た“経験”と“知恵”を全国に発信します。
(左)松井賢治さん、(右)西山幸佐さん
33都道県からの派遣職員の皆様からのメッセージも掲載しております。宮城県土木部へは、掲載している皆様のほかにも、東日本大震災からの復旧・復興に当たって、多くの方々より応援をいただいています。
「つなぐ みやぎの未来へ 土木のちから」宮城県土木部 震災復興フォーラム特設サイトを閲覧後、あなたの感じた思いを投稿してください。