2020年10月、マリンピア松島水族館跡地に完成した「宮城県 松島離宮」。震災から10年という節目の年に、宮城の観光資源である日本三景 松島にできた新しい観光拠点施設です。
「出会う・集う・学ぶ・楽しむ」。松島離宮で体験できる楽しみ方とともに、今回は洗練されたお土産処「茶屋勘右衛門 By KIYOKAWAYA」をピックアップしてご紹介します。
1909年(明治42年)、宮城県は松島を観光地として整備する松島公園計画が立案され、松島への外国人観光客の招致を目指したホテルとして、世界遺産でもある現在の原爆ドームの設計をしたチェコ人の建築家ヤン・レツル氏の設計により「松島パークホテル」が1913年(大正2年)8月15日に開業しました。
松島離宮は、この「松島パークホテル」のシンボルでもある十角三重塔を当時の設計図に基づき、通常は造ることが困難な手仕事により忠実に再現。今日まで続く松島観光の礎となる「松島パークホテル」を設計したヤン・レツル氏に敬意を表し、新たな日本三景・松島の象徴となるべく、「レツルタワー」と名付けました。(公式パンフレットより引用)
「レツルタワー」のエレベーターに乗り込み、扉が開くと松島湾を一望できる絶景が広がります。この日は晴天で海と空の青に圧倒される美しさでした。今後は、ここでのんびりピクニック気分で食事も可能になる予定とのこと。
ゆったりくつろげるカップルシートも。
手すりに見えるところすべてに、透明のテーブルが設置されていました。
店内に入ると真っ白の空間が広がり、洗練されたパッケージのお土産が並びます。
歴史ある「清川屋」の初代勘右衛門は、船着場で茶屋を営み、お茶と菓子で旅人をもてなしており、古くから旅と密接に関わってきました。
アフターコロナを考えた時、お土産は「旅へ行った証として渡す土産」から旅の素敵な体験を共有するツールへ移り変わると考えたそうです。
松島離宮にお店を構えることが決まってから試作開発期間1年をかけ、「旅先で見つけた、とっておきをあの人へ」という想いを大切にし、どこか懐かしさを感じみんなに愛されるお菓子を目指し商品を生みだしました。
お菓子には松島に思いを寄せる時間を大切な人と共有できる詩が添えられています。女性社員が中心となり意見を出し合って作り出されたお菓子たち。なんだかほっこりとやさしさを感じる味とパッケージでした。「茶屋勘右衛門 By KIYOKAWAYA」はそんな作り手の想いがたくさん詰まったお店です。
「茶屋勘右衛門 By KIYOKAWAYA」は広く、店内にはカップルシートで、松島の名物笹かまや描いた絵が炙りだされる煎餅の手焼きコーナー「ヤケルカップル」があります。
絵心がなくても、一人でも楽しめました。
清川屋のこだわりを感じる水谷壮市氏による洗練された空間プロデュースと店舗デザインの店内には、迷う時間が楽しくなるような商品がたくさん並んでいます。
どんな世代も楽しむことができる宮城の新しい観光拠点施設「宮城県 松島離宮」の見どころや楽しみ方はまだまだあります。
日本の四季を感じることができる「離宮庭園」。ハート型の「ハッピープール」。松島の牡蠣などのご当地グルメを味わえる飲食店。ドライブスルーも可能な広々とした「スターバックス コーヒー」。博物館や体験コーナーなどなど。「出会う・集う・学ぶ・楽しむ」。テーマごとに足を運べば、何度も楽しむことができる巨大おすすめスポットのご紹介でした。
村井宮城県知事も出席された除幕式の様子
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