一週間にテレビ・ラジオ含めて10時間50分の生放送番組のパーソナリティを担当させて頂いてると、自ら「見て」「聞いて」「感じて」話題を蓄積することがトークの幅を広げたり、また思いがけず自分の仕事に活かせる発見があったりします。
このような場合「絶対何かを得てやろう!」と意気込んで出かけるより…「ふらっ」と遊びの延長的感覚の方が結果として良い効果をもたらすような気がします。
で、行って来ました宮城県美術館の特別展『ストラスブール美術館展』!
フランス北東部、ドイツとの国境近くのアルザス地方の中心地であるストラスブールには、10館にも及ぶ美術館や博物館が在り、その中でも1998年に開館したストラスブール近現代美術館は、印象派から現代美術までを網羅した18000点に及ぶコレクションを誇り、フランス国内でも屈指の規模を誇る美術館として知られていて…今回そこから111点の作品が海を渡り宮城県美術館にやって来たわけです。期間は11月4日まで。
印象派やポスト印象派の風景画や人物画・静物画は見た目の印象そのまま…実際に見たことの無い異国の風景に不思議な懐かしさをおぼえたり、結構近くで作品を観られるので油性絵の具の立体感や筆遣いまでが作品の表現方法だと感じられたり出来るのですが…展示後半に登場するアヴァン=ギャルドと言われるキュビスムやシュルレアリスムの作品は非常に難解(笑)。
ですが、主観的に観るのでは無く、作者の感性に立って考えたり…作品が描かれた当時の社会背景や政治情勢を加味して眺めていると、作者の表現しようとしているものが見えて来る…ような気がします(汗)。
今回、このストラスブール美術館展を観て感じた事は…
☆表現する立場に在る者はその感性の上で自由である
☆表現方法は決してひとつとは限らない
☆同じ題材でも作者が選ぶ構図やデッサン・色の選び方・筆遣いで変わって来るのと同じく、喋り手として同じ題材でもディテール・言葉の選び方や紡ぎ方・声の使い方で違いを出してこそプロである
☆時に予定調和から離脱してみるのもよし
…と、ゴーギャン先生やピカソ先生やカンディンスキー先生やブラウナー先生から教えられた様な…(笑)。
特別展を出たところに仮設の物販コーナーがあり、ポストカードやマグカップ・トートバッグなどが並ぶ中…ロートレック好きの私はロートレックのポスターを3枚ゲッツ!
東京インテリアでA3の額(特価品・笑)を買ってきて部屋に飾りました。
(*^ー^)ノ♪
文:本間秋彦
イラスト:あきばさやか ( https://akibasayaka.com/ )
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