7月30日(火)午前中は東日本放送で生放送に出演し→放送後Datefmに移動し30分番組を収録し→その後次週収録分の打ち合わせと8月の公開録音の打ち合わせをし→帰りの車の中で
「あっ!明日はDoFreeの入稿締め切りだなぁ…どうすっかなァ…そういえば最近、諸星大二郎さんに影響受けたような作品が出てるからそれを紹介しようかなァ…んでも腹減ったがら先ず何が食ってがァ…んだあづいがらつけ麺にすっぺ!」
と居酒屋、歯科医院、ラーメン屋、カラオケ、本屋が集まる複合施設の駐車場に車を停め、先ずは麺匠大黒に行き『醤油つけ麺』を細麺で!
節のきいた豚骨ベースのつけダレに麺を放り込み思いっきりすする!相変わらずンめ!仕上げにあっさりの割スープをつけダレに全部注ぎ…熱々スープを飲み干す…。 あっ、今回ラーメン特集じゃなかった!(汗)
で、つけ麺食べたついでに同じ敷地内の本屋さんに寄ったら…真っ先に目に飛び込んで来たのがこちら、平凡社から出版されている『太陽の地図帖』シリーズの諸星大二郎〜暗黒神話と古代史の旅、妖怪ハンター異界への旅の2冊。
えっ!えっ?…さっきつけ麺食べる前に車の中で「…諸星大二郎さんに影響受けたような作品を紹介…」て思ってたよなァ…俺…。これは時空阿闍梨のお導きか?はたまたハリ・ハラの思し召しか?
そんなわけで先ずは諸星大二郎さんを軽くご紹介。
初めて作品にふれたのは私が中学1年の時に週刊少年ジャンプに掲載された『生物都市』。このマンガは少年誌の中でも新人の登竜門としては最難関とも言われる手塚賞(第7回…因みに星野之宣さんは第9回受賞)を受賞した作品で、その後ジャンプ誌上で『妖怪ハンター』『暗黒神話』と立て続けに連載スタート。さらに月刊少年チャンピオンでも『マッドメン』を連載。
神話や伝説をベースに遺跡・古墳が絡み合い妖怪などが登場する世界観は斬新で…中1以来、今の今までファンなんです(笑)。他にも『孔子暗黒伝』『徐福伝説』『西遊妖猿伝』『海神記』など心が踊る作品があります。
で、この太陽の地図帖は…諸星作品に登場する古墳・遺跡・神社仏閣・御神木・石仏・聖域などが紹介されていて…ま、諸星ファンならそこを実際に訪ねてみるのも一興なのでは?況んや大人ならば行ってみるべし!という我々のような年季の入った大人達の聖地巡礼のガイドブックです。
休みがとれたらこの本を持って諏訪神社の竹原古墳、熊本のチブサン古墳、奈良の益田岩船・石舞台古墳など訪ねてみたいです。
…て、前置きが長くなりました。諸星大二郎さん影響を受けたかも知れない作品ですが…先ず紹介したいのがこちら双葉社から発行されている武富健治(タケトミ・ケンジ)さんの『古代戦士ハニワット』。
実は1巻に付帯されていたオビに諸星先生からの推薦コメントが書かれていて…それだけで買ってしまいました(笑)。
平穏な現代に突如出現し破壊と殺戮を始める“蚩尤(シユウ)”と呼ばれる埴輪型の怪物。それと闘うために神社に奉納されていた埴輪土神(ハニワドシン)が特殊祭司によって埴輪徒(ハニワト)の魂と融合し蚩尤に立ちはだかる!神社好き・古墳好き・埴輪好きにオススメのマンガです。
次は リイド社から発行されている久 正人(ヒサ・マサト)さんの『カムヤライド』。
時は古墳時代。日本各地で国津神(クニツカミ)が覚醒し反乱を起こす。鎮圧に向け朝廷はヤマトタケルを派遣するも軍は壊滅する。窮地に陥ったヤマトタケルを救ったのは神の力を宿す神逐人(カムヤライド)に変化するモンコだった!国津神がちょい使徒っぽいですが(汗)…隕石の飛来を「天孫降臨」と表現したり、その爆心地に開いた巨大な人型の穴の謎。3巻以降も面白くなりそうな予感がします。
最後は小学館から発行されているやまあき道頓(ドウトン)さんの『大江戸恐龍伝』。
舞台は江戸・発明家で変わり者の平賀源内・徐市(ジョフツ)伝説・蓬莱山・琉球国・方丈国・ニルヤカナヤ・饕餮(トウテツ)と呼ばれる龍…がキーワード。さらに物語は捕獲された龍が江戸に運びこまれ…龍VS徳川家臣団の闘いに!その時源内は!?
奇想天外ながらしっかりしたストーリーでさすが夢枕獏の原作。
ハニワット以外は諸星大二郎さんとの関係性は特に書かれていませんがf(^^; 「蚩尤」とか「国津神」とか「饕餮」とか…諸星作品にはお馴染みのキーワードが満載なので、諸星ファン・古代史ファンにオススメの作品かと思いますよd(^-^)
文:本間秋彦
イラスト:あきばさやか ( https://akibasayaka.com/ )
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