2019年05月22日
繊細さと強さから生み出される楽曲に共感必至。女性アーティスト・新津由衣さんインタビュー
machico的・気になるパーソン
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新津由衣さんインタビュー

 今注目のアーティストを取り上げるコーナー『machico的・気になるパーソン』。今回紹介するのは、神奈川県出身の歌手・音楽家「新津由衣(にいつ ゆい)」さんです。目には見えない、形のない、心を動かすものを言葉と音楽で表現することで、人と人とが深く共鳴できる瞬間を作り出すことを目指し活動されています。色んな表情や心情を持つ女の子の素直な気持ちを表現した楽曲は、共感必至。「どんなに気持ちが揺らぐ瞬間があっても、“今を楽しむこと”を大切にしたい」と語る、新津さんの人生観に迫りました。

 

●2019年1月から3ヵ月連続で、デジタルシングルを配信リリースされましたが、そのようなリリース方法を選んだ理由を教えてください。

 昨年、3年間かけて制作したファーストアルバムをリリースしたんですが、その完成を経て、「次作はさらに新しいフィールドに行ける」という手ごたえを感じたんです。そういった中で、おもちゃ箱のように私の中にたくさんあるメロディーやサウンドを、また新たなアルバムとして完成させる前に、未完成の柔軟な状態でお見せしてからセカンドアルバムへ進みたいと思い、このようなリリースの形になりました。また、私は、アルバムの世界観を作ることが好きなんですが、そのアルバムを出す前に、新津由衣というアーティストには、「こんな切り口も、あんな切り口もあるよ」ということを、たくさんの方に知っていただきたい思いもありました。 だから、リリースする楽曲は、「本当に同じ人が作ったの?」と思われるくらい、カラーがはっきり分かれた3曲を選びました。

新津由衣さん

 

●バラエティー豊かな3曲の中でも、ピアノ伴奏に乗せて新津さんが歌う失恋ソング「菜の花」は、失恋を経験したことのある女の子なら誰しもが抱いたことがある悲しい心情を見事に表現していて、とても共感しました。この曲はどんなことを考えて作ったのですか?

 私自身、女の子の作家さんが作る、女の子のための詩集を読むのが好きで、20代の頃、気持ちが揺らいでいた時に(その詩集に)すごく救われた経験があったんです。だから私も、女の子に向けて、寂しい1人の時間を共にできるような作品を作りたいと思い、「春の別れ」を描く曲作りに挑戦しました。

MV「菜の花」
「菜の花」MV

 この曲の歌詞やメロディーは、女の子が自分の気持ちを独白するような内容や空気感になっています。女の子って、どんなに1人で強がっていても、実は誰かに「そうだよね、そうだよね」って慰めてほしいものなんですよね。そういう“女の子ならでは”の心情に寄り添って、一緒に気持ちを吐き出してくれるような曲になっているので、ぜひ聴いていただきたいです。

―本当は寂しいのに、好きな人の前では強がってしまう気持ち、私もよく分かります!素直になれない“女の子あるある”ですよね(笑)。

 そうですよね~(笑)。女の子は、全てを包み込むような優しさを持っていると思えば、「自分だけを見てほしい」というわがままな一面も持っていたりして、いろんな顔がありますよね。そんな女の子の気持ちや心情を、楽曲で表現できたらと思っています。

 

●3ヵ月連続リリースした3曲に加え、新曲を2曲収録した1st mini album「まるとさんかく」を、5月29日(水)にリリースされますが、これはどんな作品ですか?

 このアルバムに収録した新曲「茶々」を制作した理由にも繋がることですが、私、お茶が好きで、お茶の教室に通っているんです。なぜお茶が好きかというと、「今ここにある時間を、ただ楽しむ」というシンプルなことに気付けるからなんですね。
 毎日忙しいと、なかなか自分を見つめ直す時間が取れないものですが、1日の終わりに、たった5分でも、お茶を丁寧に入れてホッと一息つくと、「あ、私今、すごく疲れていたんだな」とか「本当にしたいことを忘れてしまっていたな」ということに気付くことができて、フラットな状態に戻ることができるので、自分にとって大切なプロセスになっています。
 私は、楽しいことや幸せなことが訪れると、「これがいつ終わってしまうんだろう」と不安になってしまうことが多いのですが、何事も永遠には続かないからこそ「今を、とことん楽しまないともったいないなぁ」と最近よく感じます。不安な気持ちをコントロールできない時や、悲しくてどうしたらいいか分からない時もがあるけれど、「その時はそれでいいんだ」と思う。晴れていても、雨が降っていても、毎日訪れるいろんな瞬間を丁寧に味わうことが、人生を楽しむということなのかな、と。
 今回のミニアルバムを作りながら、そんな哲学が見えてきたので、今作がみなさんの日常を少し明るく照らせるものであれたら嬉しいです。

 

●最後に、新津さんにとって“音楽”とは?直筆で書いていただきました。

音楽とは?

 これは、ライブをする時によく思うことなんですよね。音楽って、言葉で会話しているわけじゃないのに、伝わる気持ちや感覚ってあるじゃないですか。例えば私が、「切ない」って単語を発していなくても、切ない気持ちで歌を歌うと、お客様から「切ない気持ちになりました」と言っていただける瞬間がそうですよね。それって、音楽を聞いている時だけに湧き出る想像力があるからだと思っています。
 最近、ある人から、「脳みそは死ぬまで成長し続ける」という話を聞いたんです。衰える一方だと思っていた脳みそも、ちゃんと鍛えれば成長する。だから私は、想像力を鍛えることを忘れたくないんです。本来見えるはずのない人の気持ちや絆が、見えないまま終わってしまう人生より、見ようとする努力をし続ける人生でありたいと思います。

 

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 初めてお会いした瞬間、少女漫画に登場する美少女のようにかわいらしい新津さんに、つい見とれてしまった編集部員。表情や話し方も、柔らかく繊細で、儚さすら感じてしまうほどでした。しかし、インタビューを始めると、新津さんがこれまでの音楽活動や人生の中で得てきたものの大きさがひしひしと伝わってきて、彼女の人生観に納得させられるばかりでした。 気持ちがゆらぎ、自分ではどうしようもないほど落ち込んでしまうことがあっても、その自分をそのまま受け入れて、「今」の素晴らしさを味わう。そんな、新津さんの素晴らしい生き方のエッセンスが詰まったミニアルバムを、ぜひ手に取ってみてください。

 

CD情報

1st mini album「まるとさんかく」

ジャケット写真
 

1.春和景明
2.茶々
3.菜の花
4.きえないもの~アンドロメダから続くキセキ~
5.『ねぇ見て、今夜は星が綺麗だ。』

公式サイトはこちら

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