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2023年03月16日
体験!発見!三陸の海を知って味わい尽くす旅へ ~水産Open Factory~ 三陸・塩竈編

体験!発見!三陸の海を知って味わい尽くす旅へ ~水産Open Factory~ 三陸・塩竈編

体験!発見!三陸の海を知って味わい尽くす旅へ ~水産Open Factory~ 三陸・塩竈編

子どもの頃に行った工場見学や社会科見学。働く人たちの姿や商品ができるまでの工程を現場で見たあのわくわく感を体験することができる「大人の工場見学 Open Factory」をご紹介します。

今回は、岩手県宮古市と宮城県塩竈市で、三陸の「水産」Open Factoryをたっぷり堪能してきました。三陸・宮古編に続き、三陸・塩竈編の体験記をお届けします。みなさんも今の三陸の海を知り、製造の現場を見て、その土地の食を味わう「大人の工場見学」の旅へでかけませんか?

宮城の銘品「武田の笹かまぼこ」工場見学ツアー

今回は、仙台ふららん主催の「水産Open Factory」日帰りツアー「工場見学に行ってみよう!武田の笹かまぼこ四代目・武田社長が語る、伝統の技と革新の商品」へ一般参加者のみなさんと一緒に見学・体験してきました。

【ツアー工程】
集合~工場見学~武田社長からのお話~笹かまぼこ手焼き体験~屋上から塩竈の風景を見ながら焼いた笹かま実食~お食事~お買い物~解散(所要時間:約2時間)

 

株式会社武田の笹かまぼこ 四代目 代表取締役社長 武田武士(たけし)さん

ご案内いただいた「株式会社武田の笹かまぼこ」四代目 代表取締役社長 武田武士(たけし)さん

今年(2023年4月)で創業89年を迎える、歴史ある企業の代表にご案内いただける貴重なツアーということで、平日開催にも関わらずたくさんの方が参加されていました。

ツアー様子

 

工場見学スタート!
伝統の石臼製法による高品質の笹かまぼこができるまで

工場見学

 

武田の笹かまぼこの材料である魚はスケソウダラとイトヨリダイ。また、地元塩竈の酒造「佐浦」の純米酒「浦霞」を混ぜ合わせ、ふっくらとした風味のある笹かまぼこに仕上げているそうです。

酒造「佐浦」の純米酒「浦霞」

 

まず、水揚げされた魚は、母船内にあるすり身製造工場に集められます。工場内では、骨を抜いて魚肉のみを採肉し、1枚20キロの板状のプレートにして急速冷凍されます。これは「洋上すり身」と呼ばれ、陸に上がってから加工される「陸上すり身」と比べると、とても新鮮で上質。武田の笹かまぼこは「洋上すり身」を利用し、原料と品質にこだわりった製造をされていました。

 

「石臼製法」

こだわりは原料だけではありません。塩竈にある武田の笹かまぼこの工場内では、「洋上すり身」を石臼で丁寧に練る「石臼製法」を創業以来守り続けています。フードカッターを使用する方法に比べ、「石臼製法」はなんと約3倍くらいの時間がかかるそうです。しかし、魚肉の繊維を壊さないことで、魚肉本来の旨みや甘味を保つことができるため、妥協のないこの製法で丹念に練り上げています。

 

笹かまぼこ焼き上げ

笹かまぼこの形状に成形された後、遠赤外線とガスを使い焼き上げられます。
ちなみに、伊達政宗で有名な仙台藩主伊達家の家紋「竹に雀」の「笹」が「笹かまぼこ」の由来だそうです。

 

どんな方法で安心・安全な品質が保たれているの?

焼き上げられた笹かまぼこは、熱を冷ました後に金属探知機で異物が混入されていないかチェックされます。包装方法は「和紙包装」と「真空包装」の2種。包装方法や殺菌方法により賞味期限が異なります。真空包装商品は、袋の中の空気を抜いた後、熱湯での滅菌と冷水での冷却を行うことで、賞味期限を約2ヶ月にすることができます。

金属探知機で異物が混入されていないかチェック

 

また、武田社長はこう話します。「笹かまぼこは日持ちがしないため、ロスがでるのが悲しいところだったのですが、急速冷凍や製造技術がとても発達しているため、賞味期限が半年の商品も開発しました。レンジで1分加熱すると、出来立てのような美味しい状態で食べることができます。これはSDGsのフードロス削減にもつながる商品です」

 

新東北みやげコンテスト受賞!
地元企業とのタッグを組む共業によって生まれる商品たち

「私たちはもう一度逢いたくなる感動のものづくりをします」を経営理念に掲げる株式会社武田の笹かまぼこ。武田社長は「商品だけではなく、地域社会の幸せを創造するようなモノ作りや仕組み作りを大切したい」と話します。

震災の経験を生かした視点と新たな市場の開拓という視点から生まれた商品が、笹かまぼこの缶詰「Canささ ささかまアヒージョ」です。震災時、塩竃の武田の笹かまぼこの建物は近隣住民の避難所となりました。その時、避難されている方たちに笹かまをお配りしたそうです。その経験から、常温で日持ちがする商品ができないかという発想が生まれ、笹かまの缶詰の商品開発をスタート。

笹かまぼこの缶詰「Canささ ささかまアヒージョ」

缶詰の加工技術に長ける石巻の「株式会社 木の屋石巻水産」と、アヒージョということで「秋保ワイナリー」のソムリエにペアリングをしてもらい、3社のコラボ商品である笹かまぼこの缶詰「Canささ ささかまアヒージョ」が誕生。この商品は、「第7回新東北みやげコンテスト」で最優秀賞を受賞。武田社長の「地域社会の幸せを創造するようなモノ作り」が実現されていました。

 

焼き立ての笹かまと地元の食材を使った豪華御膳を味わう

笹かまぼこの手焼き体験

工場見学と社長のお話しをお聞きした後は、みんなで笹かまぼこの手焼き体験。

 

熱々の焼き笹かまぼこ

そのまま食べても美味しい「武田の笹かまぼこ」ですが、焼き目を付けた熱々の焼き笹かまぼこはより美味しい!屋上にでて、塩竈の海風を感じながらいただきました。

 

豪華なお食事

お次は豪華なお食事!塩竈で水揚げされた生マグロがたっぷりのった丼、県産の焼き牡蠣、かに汁、そして、もちろん「武田の笹かまぼこ」。地元の食材を味わうことは、無くてはならない旅の楽しみですよね。
ちなみに、武田の笹かまぼこの建物は広く、修学旅行など団体客も受け入れ可能とのこと(要予約)。

 

1階フロア全体がお土産が買える売店

1階フロア全体がお土産が買える売店。たくさんの商品の中から、「第7回新東北みやげコンテスト」で最優秀賞を受賞した笹かまぼこの缶詰「Canささ ささかまアヒージョ」を購入!

 

 

宮城のご当地かまぼこと言えば「笹かまぼこ」。県内にはたくさんのメーカーがあります。今回のツアーでは、材料・製法・品質にこだわるの武田の笹かまぼこの妥協のない信念や、地元企業と共業することで新しい商品を生み出すことを大切にする四代目社長の思いも感じられる旅になりました。

武田の笹かまぼこの工場見学「水産Open Factory」は、大人の参加はもちろん、未来の三陸の水産業のために、ファミリーでの参加もおすすめ。お子さまと一緒に楽しみながら体験することで、記憶に残る学びの場になるはずです。

 

公式・ショッピングサイト

 

 

 
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コメントを投稿してくれた方の中から抽選で、新 東北おみやげコンテスト最優秀賞「Canささ ささかまアヒージョ (1缶)」を5名様にプレゼント!



【応募締切】2023年4月15日(土)
【当選発表】当選者にのみ、machico編集部から発送先確認のメールをお送りします(@machico.muの受信設定をお願いします)。そのメールにご回答いただき、当選が確定となります。

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