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2026年03月27日
「20代の次が60代」の現場をどうまとめる?世代の壁を越えるコミュニケーション改革|同事建設株式会社

【《仙台市》多様で働きがいのあるジョブ・デザイン推進事業】「20代の次が60代」の現場をどうまとめる?世代の壁を越えるコミュニケーション改革|同事建設株式会社

建築、土木工事の施工管理を行う総合建設業「同事建設株式会社」は、国土交通省の「建設技能者を大切にする企業の自主宣言」を行うなど、人を大切にすることで同社の強みである「同事クオリティ」を追求しています。労働人口が減少する中、会社を発展させるには教育の仕組みが必要だと考え、本事業に参加しました。取締役 総務部長の中川卓士さん、常務取締役の三浦崇司さん、総務部の前田恵さん、土木事業部の菅原愛理さんの話からは、事業参加による意識の変化が伺えました。
 

同事建設のJOB DESIGN POINT
同事建設のJOB DESIGN POINT

「ミドル層が薄い」という課題は、会社にとっての伸びしろ

―本事業に参加した動機を教えてください。

 中川さん  会社は社員の集合体で、会社をつくっているのは「人」です。当社では、人を大切にした環境づくりを進めています。一般的に、体力や専門スキル、経験、リーダーシップなどを備えた“働き盛り”と言われる層は30~40代。社員の平均年齢を常にそのレンジに置いて、今後20年、30年続く強い会社するために参加しました。

中川さん

 

―御社は20代の社員が最も多く、平均年齢も41.6歳です。すでに狙い通りのように感じますが、どのような課題があったのですか。

 中川さん  平均年齢は理想のレンジにありますが、年齢構成に偏りがあり、20代の次に多いのが60代で、働き盛りのミドル層が薄いんです。特に建築と土木事業の部署には30代後半~40代が少ないために、各現場でバランスのとれた人員配置ができなかったり、世代間ギャップで社員教育が難しかったりという課題がありました。そのため、人を育てる仕組みと、それを円滑に進めるルールづくりが必要だと考えていたんです。働きがいのあるしっかりとした人事評価制度を作ることも、事業に参加した目的の一つでした。

 三浦さん  我々が若手のころと今では、社員教育に対する意識もアプローチも違います。私も普段から、「言葉を選びつつ、伝えるべきことを伝える」というさじ加減の難しさを感じていました。それと同時に、昔の教育の良いところも良くないところも知る私たちから、現代に合った仕組みに変えていかなければいけないとも考えていたんです。

 前田さん  私も若手社員が現場で困らないようにサポートしたいと思っているのですが、上の人にも下の人にもどう伝えたらいいか悩んでいました。上の人に発言するのは気が引けますが、橋渡し役になりたいという思いもあるので、今回はそのヒントが得られたら、という期待もありましたね。

前田さん

 

 中川さん  課題は同事建設にとっての「伸びしろ」です。前向きな思いで取り組みました。

「昔の常識」をアップデート。世代間のギャップを埋める2つのアプローチ

―具体的にどのような伴走支援を受けて、課題解消に取り組みましたか。

 中川さん  まずは自社で、社員の定着や成長を妨げる原因を分析し、2つに分類しました。1つはコミュニケーション不足による働きにくさ。もう1つは自身の成長を見通せない将来への不安です。伴走支援では、前者の取り組みとして中間管理職を対象とした「インナーブランディングワークショップ」を、後者の対策として幹部向けに人事制度・人事育成の仕組みづくりを見据えた「キャリアパス策定レクチャーワークショップ」を行いました。中間管理職に絞ったのは、そこから上下の層に広げていこうと考えたからです。

 

―「インナーブランディングワークショップ」ではどのようなことを実施しましたか。印象に残っていることも教えてください。

 三浦さん  メンバー間で会社の魅力や強みを出し合ったり、目指すべき人物像を考えたりする内容でした。それは、当社が大事にしている「同事クオリティ」とは何かを言語化する作業でもあります。会社に対するみんなの評価が思った以上に高く、共通する意見もたくさん出ましたね。例えば品質の良さ。そこには、見えないところも手を抜かないという仕事の姿勢と人間性が表れています。スキルの高いベテラン職人が多く集まるのは、当社の強みだと改めて感じました。また、上の人たちが抜けた後を考えると、今のうちに若手を教育しなければいけませんし、その仕組みができれば若手が先輩になったときも安心です。研修に参加して、今が土台づくりのときだと思いました。

三浦さん

 

インナーブランディングワークショップの様子
インナーブランディングワークショップの様子

 前田さん  研修内容はもちろんですが、総務にいると現場の社員と顔を合わせる機会が少ないので、電話越しでなく対面で言葉を交わし、お互いが思っていることや望んでいることを直接聞くことができて、とても良かったです。今回は中間管理職だけでしたが、会社全体でもやってみたいですね。

 

―菅原さんは若手社員の代表として研修に参加されたそうですね。

 菅原さん  はい。中間管理職を対象にした内容でしたが、社員同士で話ができて楽しかったですし、今後自分が先輩になったときの心構えのようなものができました。後輩への接し方など、役立つ学びも多かったです。

 中川さん  社内や現場だけにいると、外部で起きている時代の変化に気づきにくく価値観が固まってしまいます。視野を広げるための人間教育も必要だと考え、前田さんと菅原さんにはこの事業の参加企業によるパネルディスカッションにも参加してもらいました。

 菅原さん  交流会もあったので、パネルディスカッションで気になったところを聞いたり、同事建設のことを紹介したりと貴重な体験ができました。まだまだ自分が知らない世界があることを知って、刺激にもなりました。

菅原さん

 

―もう一つの伴走支援、「キャリアパス策定レクチャーワークショップ」はどういった内容でしたか。

 中川さん  人事制度や人材育成の仕組みをつくるにあたって、まずは各世代が生まれ育った時代や教育環境を学び、世代ごとの教え方・伝わり方を深掘りしました。これまでは手探りで指導に当たっている部分もあったので、摩擦やギャップを生む背景を知ることで、気づきや発見が多かったです。教える際のアプローチの仕方や言葉の選び方、接し方を的確に教えていただき、幹部側も意見を出しながら進めました。若手も働きやすく学びやすい会社になるための道筋が見えた感じがします。

キャリアパス策定レクチャーワークショップの様子
キャリアパス策定レクチャーワークショップの様子

「人を大切にする会社」が生み出す、プラスのスパイラル

―プロジェクトの手ごたえや今後への期待を教えてください。

 三浦さん  インナーブランディングを通して、参加した中間管理職はみんな同じことを考えているとわかり、改めて一体感が生まれました。若手の教育や接し方など、学んだことを生かしたいです。

 前田さん  私は、研修に参加して意見交換や思いの共有ができたので、これを機に社内の縦のシステムを少しずつ変えていきたいと思いました。上層部の方には現場のことを知ってもらい、下の世代にはベテラン社員の素晴らしさを分かってもらえるようなシステムです。みんなで一緒に会社を盛り上げたいですね。

 菅原さん  私は、交流会を経験したことで外の世界に興味を持つようになりました。視野を広げて人間的にも成長したいです。

 中川さん  幹部が参加した人事育成のレクチャーでは、若手に対する接し方への迷いが晴れて、若い世代との働き方が円滑に進む手ごたえがあります。みんなが平等に働きやすい環境を作るにはルールが必要です。インナーブランディングや外部講師に学んだ人材育成など、多角的なアプローチのおかげで実効性のある仕組みができそうです。

中川さん

 

―今後の組織の展望や目標を教えてください。

 中川さん  「人を大切にする会社」をさらに深化させたいです。そうすることで若手社員が成長しやすい環境になり、長く働いてもらえると思います。人が集まれば仕事も多く受注できますし、協力企業も付いてきてくれます。プラスのスパイラルが生まれる仕組みを実現させたいですね。

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