せんだいタウン情報 マチコ

2016年11月02日
TALK Vol.2 小宮山雄飛さん
-各界で活躍されている方にインタビュー。すてきに生きるヒミツを探ります。
TALK Vol.2小宮山雄飛(ホフディラン)ミュージシャン「やりたいことは、とにかく突き詰める。好きを極めた先に、プロとしての仕事があると思う。」

 

 今年デビュー20周年を迎えるバンド「ホフディラン」のボーカル・キーボード。“音楽界のグルメ番長”という異名を持ち「東京カレンダー」や「UOMO」などの雑誌に食のコラムを連載。NHK Eテレ「やさいの時間」にカレーの講師として出演し、この夏カレーのレシピ本を出版。東京渋谷区観光大使およびクリエイティブディレクターに就任。その他テレビやwebコンテンツ出演するなど、その肩書はひと言では語ることができません。小宮山雄飛さん。その多才な活動へと彼を突き動かすものが何なのか、お話を聞かせていただきました。

 

 

ホフディランは今安定したとてもいい状態。
おかげでその他の仕事や変化を心から楽しめることが幸せ。

 買ったばかりだというライカのカメラをたずさえてインタビューの場へ登場した小宮山雄飛さん。ライカがうれしくて、仙台であれこれ写真を撮っていたのだとか。その他お仕事での食べ歩きや原稿書きをされていたそうで、出会って早々にぎゅっと濃縮された小宮山さんの日常を感じました。
 音楽活動を20年続けるかたわら、その他の活動の幅がどんどん広がっていったのはどうしてなんでしょうか?

「おかげさまで、僕は基本好きなことしかやっていないんです。音楽もそうですし、食べ歩きや食の連載、1人でディズニーに行くとか、そういうことが最終的に仕事になっていて。どちらかというと、好きなこと以外を仕事にするという考えがないんです。好きなことは突き詰めたくなるたちで、趣味は趣味、仕事は仕事という考え方はしない。趣味がいちばん強くなったら、プロ、仕事になるだろうと思っているんですよ」

 

 

 それゆえ、最高峰をめざせないものは、はじめから好きにならないのだと言います。ストイック!

「ホフディランはデビュー20周年。今は安定したともていい状態なので、ミュージシャン以外のさまざまな仕事や、それにともなう変化を心から楽しめることは本当に幸せだなと思っています。
 よくいろんなことをやっていますねと言われるんですが、本当に好きなことしかやっていないので、割と少ないですよ。本業とその他の区切りがないので、いろいろやっているように見えるのかもしれないですね。僕はミュージシャンですが企画書も書きます。とにかくこれをやりたいなと思ったら、どうやったら実現できるかを考えて企画書にして、いっしょに実現してくれそうなところへプレゼンしにいくんです」

 ご自身でプレゼンまで!ひとつひとつの“好き”をきちんと突き詰めて、着実に形にしていく。それを軽々と柔軟にやってのける身軽さは、天性のものなのではないかなぁと、やっぱりうらやましく思ってしまいました。

 

 

無限に広がるカレーの世界を探求しつづけ、ついにカレーのレシピ本を出版。

 父親ゆずりでとにかく食べるのが大好きだという小宮山さん。各所を食べ歩くことがライフワークであるのはもちろん、その探究心は家でできる料理にまで及び、この夏『カレー粉・スパイスではじめる 旨い!家カレー』というレシピ本を出版されました。

 

 

 手に取ってみると、どのメニューもとってもおいしそう!しかしスパイス香るカレーを家でつくるって、難易度が高そうですが・・・

「この本を読んでもらうとわかるのですが、実はすごくかんたんなんです。カレーには、これがカレーだという定義がないので、ゴールもないんですよ。だから自分がおいしいと思えば、それが正解なんです」

 表紙のカレーも気になりますが、とくにおすすめなレシピは? とおうかがいすると

「まずはこの表紙の『シンプル基本のチキンカレー』を、ぜひつくってみてほしいです。僕がテレビやラジオに出させてもらうとこれをつくるんですが、味の違いがよくわかると思うので。モモクロとかAKBの元メンバー高橋みなみさんとか、先日はあさイチで井ノ原快彦さんにも食べてもらって、みなさんおいしいと言ってくれましたね」

 


写真:東川哲也(朝日新聞出版)

 

 いつもカレーはルー派のあなたも、これはチャレンジする価値ありですよ!とにかくおうち料理はかんたん・時短がモットーの編集部も、さっそくつくってみようと思っています。

 

 その他こちらのレシピ本には、小宮山さんの私物食器紹介ページや、大好きなル・クルーゼの工場を訪れた時のコラムなど、読み物としても楽しめるページが充実しています。

「道具を好きになると、料理はすごく楽しくなる」という言葉も印象的でした。

 

 ホフディランの曲『Tokyo Curry Life~東京カレー物語』も、カレー好きが高じてつくられた曲かと思いきや!?

「あの曲は、小山薫堂さんにカレーの番組をやるからテーマソングをつくってくれと言われてつくったんです。でも番組がなくなっちゃって。結果的には気に入る曲になったのでよかったですが。薫堂さんは「うちの会社の社歌にする」って言ってくれたんですけど(笑)社歌にはしなくていいですよって(笑)」

 カレーにまつわるエピソードは尽きません。どんどん気になる話題が飛び出してきて時間を忘れて聞いてしまいました。

 

 

仙台に新しいラウンジ空間をプロデュース。
ライブやトークショー、さまざまな活動の拠点になれば。

 今回仙台を訪れたのは、仙台駅前にオープンした喫煙可能な新しいスタイルのラウンジ『SENDAI STATION LOUNGE』のレセプションパーティーのためだった小宮山さん。なんとこちらの空間の総合プロデュースをされているんです。
 このラウンジは東京・虎ノ門にある『TORANOMON LOUNGE』の姉妹店。アーリーアメリカンな雰囲気のインテリア、著名人が選んだ本が並ぶブックシェルフなど、訪れたくなるこだわり空間になっています。

 

 

「喫煙所というとすごく閉鎖的な印象があると思うのですが、ここは開けた場所にしたかったので、ガラス張りにしました。中にはいろいろな方が選んでくれた本が置いてあるブックセレクションを設置しています。1号店の『TORANOMON LOUNGE』には、たばこを吸わない人も来てくつろいでくれていますね。タバコ吸いながら打合せしている方もいますし、外から見て撮影で使いたいというオファーもありました。
 それに、このラウンジははじめからコンサートやイベントを行うことを想定してつくっているんです。先行でプロデュースした『TOTANOMON LOUNGE』では常にイベントを行っていて、それがすごく刺激になっています。ここではトークショーやちょっとしたフリーライブ、展示会もいいし、やろうと思えば何でもできるので、そんな風に喫煙所以上のことに活用してもらって、どんどん発展するとおもしろいなと思っています」

 

 小宮山さんはお酒大好き、音楽や本などさまざまな嗜好は大切にした方がいいと考え、そういう意味でたばこにもとてもシンパシーを感じているのだとか。「それぞれが楽しむことは常にあったほうがいい」とのお言葉、ごもっともです。

 

 

 

仙台は東京と同じ感覚で、仲良くなれるような感じがする。

 ホフディランのデビューの頃からライブなどで、仙台・宮城によくいらしているそうですが、東京・原宿出身の彼は、仙台・宮城にどんな印象を持っているのでしょうか。

「仙台はいつもしっかり盛り上がっていて、すごく親しみのある街。東京に近い感覚があります。大阪とか名古屋の独特な雰囲気とはちがって、仙台は東京と同じ感覚で仲良くなれるような感じがしますね」

 

 ここで食道楽の小宮山さんに、ぜひとも聞いておきたかった質問をズバリ。仙台おすすめのお店とかありますか?

「仙台で連載できないですかね?そうしたらどんどん食べ歩いてお知らせしたいです。僕は昨日、15時に仙台に入ってそこから夜中までで5食食べましたから。まずカレーを食べて、その後お寿司を食べて、居酒屋に行って、そこまで全部1人ですよ。その後打ち上げでおでん屋さんにみんなで行って、その後1人で焼肉を食べました。おいしかったです(笑)」

 

 お店探しは知り合いに聞くこともあるけれど、とにかく検索!とのこと。お店をめぐるタイムスケジュールを立ててできる限りまわるのだそうです。
 ここで今回の来仙で小宮山さんが訪れたお店をちょっとだけご紹介。フランス料理の『アンブロジア』でお昼にシーフードカレーを、ナポリタンが有名な喫茶店『タピオラ』でカレースパゲティを食べたそうですよ。知らなかった方は要チェック!

 

 最後にマチコをご覧のみなさまへメッセージをいただきました。

「このラウンジをきっかけに、今まで以上に仙台に来ることになると思います。ライブやトークイベントの時もあれば、編集企画の食べ歩きの時もあったり、そんな風にいろんな角度から街と仲良くなりたいなと思っています。そのためにもmachicoやS-styleで連載したいので、ぜひみなさんの声で新企画実現を応援してください!」

 

 各地に出かけたときは、その土地の方々が日常的に愛しているものを食べたいという小宮山さん。マチコにて、『他の県に住んでいるから見えてくる 小宮山雄飛の仙台の魅力を再発見!』的な新企画実現の日も遠くないかもしれません。
 ぜひいっしょにおもしろいことをやって、仙台をもっともっと好きになってほしいと思いました!

 

 

 『SENDAI STATION LOUNGE』お披露目レセプションパーティでのフリーライブでは、『Tokyo Curry Life~東京カレー物語』の歌詞の「東京」を「仙台」に替えて歌ってくれました。(青葉通りもでてきました)。

 

 小宮山雄飛さん、すてきな時間をありがとうございました!

 

 

★100%HAPPYな曲を!とつくられたホフディランの最新曲
『愛し合って世界はまわる』はなんと無料でダウンロードできます。


ダウンロードはこちらから

 

★ホフディラン公式サイトはこちら

 

★『SENDAI STATION LOUNGE』の詳しい情報はこちらをクリック
イベント情報も随時アップされていきますよ。お見逃しなく!

     

 

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