せんだいタウン情報 マチコ

2024年03月12日
東北最大級の健康診断専門クリニック「せんだい総合健診クリニック」から学ぶ、女性検診の今【女性活躍】【ヘルスリテラシー】

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2023年10月27日(金)・28日(土)、仙台市青葉区のAERにて、女性のためのウェルネスイベント『わたしをもっと愛そうフェス -Femtech SENDAI 2023-』を開催しました。会場には多くの人が訪れ、フェムケアやフェムテック(※)への注目度の高さを感じる2日間に。28日(土)には、「せんだい総合健診クリニック」院長の石垣洋子先生によるセミナーも実施。今回の特集記事では、セミナーの中でお話された、女性活躍における健康管理の重要性や女性検診のポイントを凝縮してお届けします。

※フェムテックとは?
女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのこと。machicoでは、このフェムテックを「女性が自分らしく生きるためのサポートをしてくれる商品・サービス」と広く捉えてご紹介します。
>>フェムテックの詳細は、編集長コラムをご覧ください。

 

せんだい健診クリニックとは

クリニックロビー

仙台市青葉区のトラストタワーに位置し、東北最大級の規模を持つ健康診断専門クリニック。定期健診からきめ細かな人間ドッグまで、一人一人の希望や状態に合わせた健診メニューが充実しています。院内は男女でフロアが分かれており、女性特有の検査設備も整っているなど、女性に優しいクリニックです。
また、結果を出して終わるのではなく、「健康づくりのパートナー」として健康アドバイスや栄養指導、アフターフォローも行っています。

検診1

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セミナー「女性活躍の鍵は?~どうする女性検診~」レポート

セミナーの様子1

セミナーに登壇した石垣洋子先生は、聖マリアンナ医科大学医学部を卒業し、2004年に女性専用の健康診断クリニック「ソフィア健診クリニック」を設立するなど、仙台における女性検診の第一人者。現在は「せんだい総合健診クリニック」の院長を務めています。3人のお子さんを育てながら第一線に立ってきた、女性活躍のロールモデルでもあります。

石垣院長

 

女性の健康増進とサポートが女性活躍の鍵

世界中で女性活躍が進む中、日本の歩みは大きく遅れています。その理由が、月経やPMS、妊娠、出産、更年期といった女性が持つ健康課題への対策の不十分さ。女性一人ひとりが知識や意識を持つことも大切ですが、従業員の健康支援に積極的な「健康経営」こそが、女性活躍の成功の鍵を握ると石垣先生は語ります。

セミナーの様子2

月経随伴症状(月経前や月経中に発現する精神的・身体的症状)による1年間の労働損失は、なんと4911億円(※)。この数字は、女性課題に対する社会環境の整備が、企業の生産性や業績の向上につながることを表しています。「業務負担や適切な人員配置などのサポートがあれば、妊活や妊娠、出産によって職場で諦める場面も減るはず」と石垣先生。その言葉通り、女性の健康支援対策の満足度が高いと離職率が低いというデータもあるそう。

※出典:平成31年3月 経済産業省ヘルスケア産業課「健康経営における女性の健康の取り組みについて」

 

女性も自分のために「ヘルスリテラシー」を高めて!

こうした背景から、女性の健康経営に意欲的な企業も増えていますが、日本では未だに男性主体の会社が多いのも事実。具体的な取り組みにつながりにくいのが現状です。「今は相互理解が必要な時代。男性も変わってきていますが、女性も状況を変えていかなければいけません。課題解決のために女性も声を上げて、仲間と一緒に会社を変えることも大事!」と石垣先生。
男性や管理職だけでなく、女性自身も今の健康状態をよく理解し、それに合わせた対策ができる「ヘルスリテラシー」を持つことが重要です。リテラシーの高い女性の方が仕事のパフォーマンスが高い、という調査結果もあるほど。

セミナーの様子3

研修などを通したリテラシー向上や、健康状態を気軽に相談できる相談窓口の設置、健康状態に合わせた柔軟な労働環境の整備といった企業のサポートが、女性活躍を現実させる施策になりそうです。

 

「貴重な一回」の検診を適切に!早期発見のポイントは検査方法

検診2

女性側の課題とも言える「ヘルスリテラシー」。まずは、自分の健康状態を知ることが大切です。そのために不可欠なのが健康診断。
特に石垣先生が強く訴えていたのが、一般健診だけでなく、乳がんや子宮がんといった女性検診の重要性です。女性のがん罹患率の一位は乳がん。9人に1人が罹患しているほど身近な病気です。また、乳がん・子宮がんについては罹患率に加えて死亡率も上がっており、20代、30代が増えているという深刻な現状が。

実は、乳がんや子宮がんは、定期的な検診で早期発見が可能ながん。そのためにも、検査方法の選択が大事です。
乳がん検診と聞いてすぐに思い浮かぶマンモグラフィーは、乳房を圧迫してX線撮影し、しこりを見つける検査。一般的な検査方法ですが、乳腺もしこりも白く映るため、乳腺が発達している若い女性の場合は病変を見つけにくく、発見が遅れてしまうことも。そのため、乳腺濃度が高い「高濃度乳房」の場合は、しこりが黒く描かれる超音波検査の方が適しています。

セミナーの様子4

一方、年齢を重ねると乳房の脂肪組織が増え、画像では脂肪が黒く写ることから、40歳以上の女性にはマンモグラフィーが向いていると言われています。
ただし、年齢はあくまでも目安。40歳以上でも乳腺濃度が高い人もいるので、自分自身が高濃度乳房か否かを知ることが大事です。

また、子宮がんに関しては、子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)検査や細胞診に加え、定期的に経膣超音波を行うとより安心。超音波では、卵巣や子宮体部を検査することができます。 「一回の検診はとても貴重。だからこそ、自分の状態に合った方法を選ぶことが重要なんです」と石垣先生。

セミナーの様子5

今や人生100年時代。女性の多くが50歳代で閉経を迎えるため、人生の半分は更年期・老年期です。閉経後は女性の体を守っていたエストロゲンの分泌が減り、心疾患のリスクが高まる傾向も。高齢になっても自立した毎日を送るために、定期的な健康診断は欠かせません。

セミナーの最後に、「私は女性だから、私は母だから、などと女性は自分でリミットをつくりがち。訪れたチャンスを逃さず、ぜひ職場でリーダーを目指してください」と、石垣先生から女性たちへのメッセージが送られました。

 

ブースで体験!毛細血管スコープ

毛細血管スコープブース

イベント会場には、フェムケア・フェムテック関連の商品やサービスを紹介するブースがずらり。「せんだい総合検診クリニック」では、500円で毛細血管の状態をチェックできる毛細血管スコープの体験コーナーが。採血することなく気軽に毛細血管がチェックできると知り、実際に体験してきました!

検査方法は、専用の顕微鏡に利き手とは逆手の薬指を置くだけ。爪の下を軽く圧迫すると、画面に毛細血管の状態が映し出されます。画像の撮影まではほんの数分。専用アプリに画像が保存でき、それを見ながら簡単な診断もしてもらいました。

毛細血管スコープ1

毛細血管スコープ2

毛細血管は、血液内の酸素や栄養を組織内に送り、組織内の老廃物を排除する大切な役割を担います。画像では毛細血管のねじれや太さ、濁りが観察でき、そこから生活習慣の乱れなどもわかるのだとか。
毛細血管スコープで自分の健康を知り、生活習慣を見直すきっかけになりました。

 

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性別にかかわらず誰もが身体的・精神的・社会的に良好な状態にあるウェルビーイングな社会を目指して、まずは私たち一人ひとりがヘルスリテラシーを高め、相互理解をすることから始めていきましょう。

 

この企画は、#Relifeプロジェクトのひとつです。

#Relifeプロジェクト

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