新型コロナウィルスの影響で活動が制限されている芸術家を支援するため、また、県内外の人が宮城県のアートシーンに触れる機会をつくるために創設された「みやぎアート・プロジェクト」。審査の結果、採用となった動画作品が、現在web上で配信されています。才能と個性にあふれた作品の中からお気に入りを見つけて、活動を応援しませんか。
今回は、動画公開中のアーティストを代表して、3組に活動内容や作品について話を聞きました。

 

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2012年に結成した10人組のボーカルグループ。日本語のオリジナル楽曲を歌うゴスペルスタイルのグループで、これまで3枚のCDをリリースしています。県内はもちろん、県外のライブやイベントにも多数の出演実績があり、「歌うことの楽しさを伝えたい」という思いから、県内の小・中学校で歌声を披露する活動も展開。2022年5月には、Sing Like Talkingの佐藤竹善氏を迎え、結成10周年記念ワンマンコンサートを開催しました。

 

「作品を通してグループで歌う楽しさも表現したい」と語るリーダーの猪狩さん。美しく、力強いハーモニーを構築するために、仲間への信頼やリスペクトは必須。チームワークだけでなく、個々の技術を磨くことや、意識を高く持つことも重視しており、日々の練習はアスリート並みにストイックなのだとか。「歌詞には、愛や希望、前向きなメッセージを盛り込んでいて、みやぎアート・プロジェクトで配信中の『風が止んだら』は、コロナが明けたら必ず歌声を届けに行くよ、という思いを作品にしました」（猪狩さん）。

 

 

●今後の活動
現在、『風が止んだら』を含む4枚目のオリジナルアルバムを制作中。夏には、完成したアルバムを引っさげてライブも予定しています。生の歌声は、動画以上にパワフルで感動的。作品を聞いて興味を持った方は、ぜひライブでその迫力とクオリティの高いハーモニー、そして思わず身体が動いてしまう心地よいリズムを体感してください。「心から楽しんで歌っている私たちの笑顔も、ぜひご覧いただきたいですね」（猪狩さん）。

 

 
 

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ヴァイオリニストのタタル・ヘンリさんと、ピアニストの木下順子さんが2005年に結成した夫婦デュオ。活躍の場は日本国内にとどまらず、ヘンリさんの出身地、スロバキアのスロバキア室内管弦楽団からソリストとして招待され、大きな反響を呼ぶなど、世界に広がっています。これまでに2枚のアルバムを発表しており、クラシックから映画音楽、ジプシー音楽までレパートリーは多彩。チャリティやボランティア活動にも力を入れています。

 

ときに繊細に、ときに力強く、呼吸を合わせて奏でられる2人の音楽は、聴く者のイマジネーションを膨らませます。「音楽は世界の共通語と言いますが、さまざまな国の民族音楽やクラシック音楽を通して、まるで世界一周旅行をしたかのような、視野が広がる幸せな時間を届けたいと思っています」と木下さん。現在公開中の動画でも、その演奏から遠く離れた東欧の香りや文化が感じられます。動画に使った写真は、2人が撮影したスロバキアと周辺国の風景です。

 

 

●今後の活動
「コンサートでは、リラックスした雰囲気の中で楽しんでもらえるよう、トークを交えながらお客様との絆を深めています」（ヘンリさん）。現在の活動は、仙台と東京が中心。毎年自主企画しているコンサートに加え、リサイタルやサロンコンサート、学校、お寺など、全国の多種多様なシチュエーションで演奏を披露しています。オフィシャルホームページでは、活動の予定を随時公開しているほか、リリース中のアルバムを視聴することもできます。

 

 
 

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宮城県で生まれ、武蔵野美術大学日本画専攻を卒業した関真衣子さんは、宮城県を中心に、アート作品の制作・展示、ライブペインティングやワークショップなどの活動を展開中。活動は基本的に1人ですが、プロジェクトによっては複数名のアーティストとコラボレートすることも。昨年はアーティスト3人で『AKIULUMINART2022』に参加し、子どもたちと一緒に約150mの巨大壁画を完成させました。関さんは「子どもが自由に表現できる“遊びの場”をつくることも重要だと思っています」と語ります。

 

配信している動画は、2022年に行われた『Matherhood展』のパフォーマンス映像。「時世を反映したものなので、人によっては賛否あるかもしれませんが、日常で表現しにくいこともアートという媒体を通せば可能になる。サードプレイスとしてアートの可能性を感じます」（関さん）。また、2016年から『GALAXY』と題した個展をシリーズ化して行っており、これまで4度開催。回を追うごとに展開していく世界観を、絵画やインスタレーション作品で表現しています。

 

 

●今後の活動
3/11（土）～3/24（金）まで、北仙台の眞野屋アートギャラリー「The attitude」にて、個展『Play back』を開催。この展示は個展『Gallery』シリーズの番外編で、平面作品が数十点展示予定です。このほか。イベントの予定など最新の情報はSNSにて発信しています。「仙台のアートシーンの盛り上がりはまだこれから。活動を通して、アートの楽しさや魅力を発信していきたいです」（関さん）。

 

 
 

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インタビューした3組以外にも、宮城には素敵なアーティストがたくさん活動しています。
みやぎアート・プロジェクトの動画をチェックして、お気に入りのアーティストと出会うきっかけにしてください！