春のはじまりとともに旬を迎えるわかめ。岩手県・宮城県の三陸沖で養殖されるわかめは「三陸わかめ」とも呼ばれ、日本一の生産量を誇ります。
ですが、お味噌汁や添え物など、わかめ＝食卓の脇役のイメージが強い方も多いのでは？旬の三陸わかめは主役級のおいしさと存在感で、そのイメージが覆されること間違いなし！
そんな三陸わかめを堪能できる「岩手県産・宮城県産わかめフェア」が仙台市エリアを中心とした飲食店で2月からスタートします。
「＃三陸魚介プライド」を合言葉に、三陸わかめの魅力を体感しませんか？

生産者×シェフが語る！三陸わかめの魅力とは

今回は、松島湾でわかめやアカモクなどを生産・加工販売する(株)シーフーズあかまの赤間俊介さんと「洋食屋が作る居酒屋」がコンセプトの人気店『寿寿』の料理長・中村諭さんが、三陸わかめの魅力とおいしさの秘密を語り合いました。

(株)シーフーズあかま 代表取締役社長　赤間俊介さん
 

 赤間 　親潮と黒潮がぶつかる三陸沖は、わかめの養殖に最適な水温と豊富な養分が揃っています。それに加えて、リアス式海岸の地形は山からの養分もたくさん流れてくるので、山と海、両方の養分をたっぷり含んでいるんです。内湾・外湾どちらで育ったかで食感も変わりますが、三陸のわかめは肉厚でしっかりしているのに柔らかいのが特徴です。私の拠点でもある松島湾は内湾で波が穏やかなので、特に柔らかくて風味豊かなわかめが育ちます。
 

寿寿 料理長　中村諭さん
 

 中村 　「生わかめは溶けやすい」というイメージがあるかもしれませんが、三陸の生わかめは柔らかいのに溶けにくいんです。ミネラルたっぷりで塩味が程よいので味わいもやわらかい。他の食材にも合わせやすいですし、それでもわかめの味や香りが他に負けないのでいろいろな料理で楽しめると思います。水揚げしたばかりの新鮮なわかめがすぐに手に入る、産地との距離の近さもポイントですよね。
 

肉厚な茎わかめが主役の「茎わかめの青椒肉絲風」。炒めてもシャキシャキ食感はそのまま、存在感抜群。
 

「わかめと漢方牛のフリット」。牛肉と合わせても嚙み切れる柔らかさで、一口食べれば磯の香りが広がる。

 赤間 　わかめは何よりも鮮度が重要ですからね。新鮮な生わかめのおいしさは、塩蔵や乾燥のものとは全くの別物。ぜひ、旬の生わかめならではの香りや食感を味わってほしいです。本来のおいしさを楽しめるのも、産地に住んでいるからこその特権ですよね。実は、『寿寿』の皆さんには、毎年わかめの苗植えにも参加してもらっているんです。一漁師として、とてもうれしいですね。
 

「三陸わかめのアーリオ・オーリオ」は、シンプルな味付けで三陸わかめ本来の香りと味が引き立つ逸品。

 中村 　私たちにとってもすごく良い経験です。お店で提供する食材の生産現場を知ることで、料理にかける想いもより強くなりました。わかめはもちろん、三陸の食材の良さは山の栄養も海の栄養も「同じ出身地」で、採れたてのおいしさを地元で提供できること。地域の中で循環が完成されているので、安心して皆さんにお届けできます。
 

※2023年のフェアは終了しました。
2024年のわかめフェアはこちら>>
 

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