今年は5年に一度行われる「国勢調査」の年。この調査は、日本に住むすべての人と世帯を対象に実施されます。一体何のために、どのような形で行われるのでしょうか?そんな疑問を解消するため、今回はマチコ編集部が「奥州・仙台 おもてなし集団 伊達武将隊」と「COLORweb学生編集部」と一緒に“国勢調査を調査”してきました。これを読めば、国勢調査の大切さや役割が見えてくる!
インターネット回答期間
9/14(月)〜10/7(水)
調査票(紙)での回答期間
10/1(木)〜10/7(水)
仙台藩の藩主となった伊達政宗は、領内発展のため奔走する日々を過ごしていた。
しかし、先見の明を持つ政宗でさえ、城下の実態が分からなくては、
どんな政を行えばよいのか判断すら出来ない。
そんな政宗の悩みを知った松尾芭蕉は、
諸国行脚の途中で聞きつけた「国勢調査」なるもののウワサを
政宗に知らせることにした。
政宗は早速、黒脛巾(くろはばき)組のくの一「畑」に命を出し、
その国勢調査について調べさせることに。
やがて「畑」が情報を持ち帰ると、政宗はその内容に驚愕。
「民の実態が、一斉に明らかになるというのか…―?!」
自らの目で確かめるべく、芭蕉、畑と共に、その実態を調べることになった。
政宗一行が動き出したちょうど同じ頃、マチコ編集部とCOLORweb編集部のメンバーたちも、
“もうすぐ国勢調査が始まる”という噂を聞きつけた。
「一体どんな調査なんだろう?」と話し込んでいると、なんとそこに伊達武将隊が現れた!
理由を聞くと、国勢調査について探るために、
地域情報に詳しいマチコ編集部を訪ねてきたんだとか。
「我らとともに、調査へ行かぬか?」――。
政宗公の呼び掛けで、マチコ編集部とCOLORweb編集部が一行に加わり、
宮城県庁へと向かったのであった。
仙台藩の藩主となった伊達政宗は、領内発展のため翻弄する日々を過ごしていた。
しかし、先見の明を持つ政宗でさえ、民の実態が分からなくては、どんな政を行えばよいのか判断すら出来ない。
そんな政宗の悩みを知った松尾芭蕉は、諸国行脚の途中で聞きつけた「国勢調査」なるもののウワサを政宗に知らせることにした。
政宗は早速、黒脛巾(くろはばき)組のくの一「畑」に命を出し、その国勢調査について調べさせることに。
やがて「畑」が情報を持ち帰ると、政宗はその内容に驚愕。
「民の実態が、一斉に明らかになるというのか…―?!」
自らの目で確かめるべく、芭蕉、畑と共に、その実態を調べることになった。
政宗一行が動き出したちょうど同じ頃、マチコ編集部とCOLORweb編集部のメンバーたちも、
“もうすぐ国勢調査が始まる”という噂を聞きつけた。
「一体どんな調査なんだろう?」と話し込んでいると、なんとそこに伊達武将隊が現れた!
理由を聞くと、国勢調査について探るために、地域情報に詳しいマチコ編集部を訪ねてきたんだとか。
「我らとともに、調査へ行かぬか?」――。政宗公の呼び掛けで、マチコ編集部とCOLORweb編集部が一行に加わり、
宮城県庁へと向かったのであった。
Q.国勢調査とは、一体何のために行われている調査なのじゃ?
A.日本の人口や各世帯の実態を明らかにするために行っています!
国勢調査は、住民票などの届出に関係なく、10月1日の時点の「普段住んでいる場所」で回答を行います。例えば、実家を離れ、一人暮らしをしている大学生や社会人の中には地元の市町村から住民票を移さず生活している人もいますよね。しかし、国勢調査では今住んでいる場所で調査に答える必要があるので、住民票のデータよりも正確に各世帯の家族構成や居住地を把握することができるんです。正確なデータを把握することで、防災対策や少子高齢対策、生活環境の整備などに役立てられ、地域の実情に合ったまちづくりが行えるようになります。また、国勢調査の結果が、「衆議院小選挙区の改定」の画定基準に利用され、私たちの未来を決める選挙にとっても重要なものになっています。このように、私たちの身近なところに役立てられている大切な調査なんです。
Q.国勢調査の「国勢」とはどういう意味なんですか?
A.国の「勢い」ではなく、国の「情勢」という意味です。
国勢調査は国内の情勢を知るために行われます。その時々の情勢を把握することで、時代に即したまちづくりを行うことができます。日本同様、世界各国でも調査が行われていて、英語では「Population Census(人口センサス)」と呼ばれています。国際的な状況を把握するために各国の結果を比較することもありますが、「国の勢い」を比較するためのものではありませんのでご注意を!
Q.調査は、誰が対象になっておりますか?
A.国籍に関係なく、日本に住んでいる全ての人と世帯が対象です!
外国人留学生や日本で働く外国人も、3か月以上日本に住んでいれば調査の対象になります。逆に、3か月以上日本を離れて海外転勤などしている日本人は、調査対象になりません。
Q.誰がいつから始めた調査なんですか?
A.東北出身者として初の内閣総理大臣となった原敬が、1920年に初めて国勢調査を実施しました。
1920年には、欧米諸国ではすでに国勢調査に当たる「人口センサス」が実施されていました。だからこそ、「一等国の仲間入りを果たすためには国勢調査が絶対に必要だ!」と、国勢調査の実現に情熱を注いだ偉人たちが多くいました。第1回目の調査を実施した原敬も、その一人。“人民の数を正しく把握することが租税・行政の基礎となる”と考え、国勢調査の実現に尽力しました。
原敬が実現にこぎつけるまでには多くの苦労があり、実は1905年に実施予定だった調査はその前年に始まった日露戦争で中止。1915年に再び実施しようとした際も前年に参戦した第一次世界大戦によって中止、と戦争に阻まれてきた歴史があるのです。
今年は第1回調査から100年目の節目でもあるので、そんな歴史を知ると、国勢調査の大切さがより感じられるはずです。
Q.調査結果はどんなことに活用されているんですか?
A.政治・行政はもちろん、民間企業や研究機関でも活用され、私たちの社会や暮らしを支えています。
例えば、私たちがよく利用するコンビニエンスストアが新しい店舗を出店する際、出店場所や店舗の規模を検討するために、その地域の人口規模や年齢構成などの分析が行われます。そのためのデータとして、国勢調査の結果が活用されています。国が全国の状況を把握するためだけに行っているのではなく、私たちの生活や街をより良くするために行っている調査なんです。想像以上に、私たちの日常生活と密接に関わっている調査といえますね!
Q.調査には、どうやって回答すればいいんですか?
A.回答方法は「調査票への記入」と「インターネット回答」の2つです。便利なインターネット回答がおすすめですよ!
調査票は、2020年9月14日(月)から調査員によって各世帯に届けられます。自宅に調査書類が届いたら、回答サイトにアクセスし、画面の案内にそって、全16問の調査項目に回答します。インターネット回答が難しい場合は、調査票(紙)を使って回答することもできます。記入した調査票は郵送で提出してください(調査員に提出することもできます)。
インターネット回答をおすすめしたい理由は、時間や場所に縛れず簡単ステップで回答できる点はもちろん、集計作業の効率化といったデータを集める側のメリットもあるからです。パソコンやタブレット、スマートフォンを使って、ぜひインターネットで回答してみてくださいね。
国勢調査の実態を調査し終えた一行。政宗公も納得の調査結果となりました。
政宗公:国勢調査とは、我が国にとっても、民にとっても大きな意味のある重要な調査なのだな。早速回答するぞ!
一行:はい!お館さま!!
今、私たちが調査に参加することは、この先の未来をつくることにつながります。 また、インターネット回答をうまく活用することで、迅速かつ正確に私たちの生活状況を国に伝えることができます。私たちの住みやすい街をつくるために、みんなで国勢調査に参加しましょう!
記事を読んで、国勢調査の「ここがいいね!」「なるほど!」と思ったことを教えて。