せんだいタウン情報 マチコ

2020年06月17日
「ゴチ」が仙台の今と未来を元気にする!
「#ゴチです」プロジェクト

「#ゴチです」プロジェクト

 

テイクアウトにリモートワーク、オンライン帰省…新型コロナウイルスの感染拡大によって私たちの生活は大きく変わりました。移動が制限されたり、みんなで集まることができなくなったりなどの影響がある一方で、新しい常識やくらしのカタチが生まれつつあります。
そんな中、仙台でもコロナウイルスの影響で困っている人を助けながら「新しい経済のカタチ」を目指す、とあるプロジェクトが行われているんです。

その名も「#ゴチです」プロジェクト

 

今回は、このプロジェクトの仕掛人にマチコ編集部とCOLORweb学生編集部・いかちゃんがお話を伺いました。

 

「#ゴチです」プロジェクトとは?

“学生たちが、腹ペコだ”を合言葉に、コロナ禍で経済的に困窮する学生たちに、大人たちが力を合わせておいしいゴチそうを届ける、ペイフォワードアクション。大人たちはゴチのお気持ちを一口500円に代えて飲食店の「#ゴチですBOX」へ。飲食店に集まった「ゴチ」の分だけ、学生は無償で食事の提供を受けることができます。

 

「#ゴチです」プロジェクト

 

参加方法

ステップ1 一口500円のゴチのお気持ちを、飲食店に設置されている「#ゴチですBOX」へ。
ステップ2 ゴチの用意ができた飲食店が、各店舗のSNSを通じて学生へお知らせ。
ステップ3 各店舗より学生へゴチ(お弁当などの食事)を提供。

 

未来を担う学生を守るための「やさしい循環」

ーどうしてこのプロジェクトを始めようと思ったんですか?

現在、学生の4割が親からの仕送りやアルバイトが無くなったことによって収入が減っていること、学生の2割が中退を検討していることを知りました。でも、県外出身の学生は帰省もできません。もし地元に帰る選択肢を取ってしまえば、クラスター発生が起きかねませんよね。そんな現状から学生を助けつつ、地域も守らなくてはならないと思い立ったのがきっかけです。
一方で、飲食店も売り上げが落ちていて厳しい状況にあります。コロナウイルスによって地元の飲食店が無くなってしまうのも防ぎたい…。「学生の貧困」と「飲食店の売上減」、この2つの問題をうまく仕組みを作って解決できないかと考え「ペイフォワ―ド」という仕組みに着目しました。これを応用したのが、「#ゴチです」プロジェクトです。

 

「ペイフォワード」とは?

「ペイフォワード」とは、「誰かから恩を受けたら、次はその恩を別の誰かに送る」という意味。これを社会経済の中で実践すると、カフェでコーヒーを1杯買うときに、2杯分のお金をカフェに預けることで、もう1杯分のコーヒーはホームレスの方などに提供することができます。優しさや贈与で経済が循環していくため、ペイフォワードの考えをベースとした経済を「ギフト経済」ともいいます。

 

ー「#ゴチです」プロジェクトが解決したい課題は全国でも共通している課題ですよね。

そうですね。このプロジェクトは、「コロナウイルスによって困っている学生を助けたい」という想いがきっかけで始まったものですが、仙台でのペイフォワードの実験でもあるんです。ペイフォワ―ドという仕組みが、学生・大人・飲食店のそれぞれに受け入れてもらえるのかどうか。受け入れてもらうためにどんな仕組みづくりが必要なのかを、仙台で試しながら、徐々に東北や全国にも広めていきたいと考えています。「#ゴチです」プロジェクトのターゲットは学生と飲食店ですが、ゆくゆくは状況に応じた様々な方々に、うまく優しさや利益が還元されるシステムになると、もっと明るくて楽しい未来ができるんじゃないかなと思います。

 

学生が「ゴチ」になってはじめて、みんながうれしい仕組みに

ー「#ゴチです」プロジェクトはどんな仕組みで循環していくんですか?

実は、大人の皆さんから預かった500円の「ゴチ」は学生の皆さんがゴチになった、つまりお弁当や食事をもらった段階ではじめて飲食店の売上になります。「学生たちにご飯を届けるだけではなく、飲食店の売上にも貢献したい」というこのプロジェクトの目的は、学生さんが活用してくれた瞬間に達成されるんです。
「何もしていないのにごちそうになるなんて…」と遠慮してしまう方も多いそうなんですが、学生の皆さんが「ゴチ」になってご飯を食べることで、飲食店を救うことができます。だから、学生の皆さんには「タダ飯が飲食店を救うヒーローなんだ!」ととらえて気軽に利用していただきたいです。そして大人の皆さんにも、「ついでのワンコイン」が学生と飲食店を救うはじめの一歩になると思ってご協力いただけたら。ゴチになった学生が大人になった時に、今度は「ゴチ」する側になるという循環ができるといいなと思います。
万が一、学生の皆さんが食事を取りに来なかったとしても、飲食店側から差し入れをするなど、何らかの形で学生さんに「ゴチ」をお届けしたいと考えています。

 

「#ゴチです」プロジェクト
500円の「ゴチ」がこんなにおいしそうな食事に!

 

私たち大人が飲食店に預けた500円の「ゴチ」が、学生の未来と地域の元気を守ることにつながる。善意の輪が社会を優しく循環させていく。学生の皆さんは、どんどんゴチになることが社会貢献につながります。そして、私たち大人にとっての「#ゴチです」プロジェクトは、未来への投資でもあります。

現在「#ゴチです」プロジェクトは仙台市内の飲食店で実施中。黄色いポスターとステッカーが目印です!テイクアウトや外食のついでに、飲食店に設置されている「#ゴチですBOX」に一口500円を入れるだけで、優しい循環を始めることができます。ぜひ参加してみてくださいね。

 

「#ゴチです」プロジェクト加盟店&最新情報はこちら

 

そして、machicoの姉妹サイト「COLORweb」では、さらに詳しいインタビューを掲載しています。こちらもあわせてチェック!

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