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若手アーティスト支援プログラムVoyage2024 土井波音展「汽水の幽霊」

   

仙台・松島エリア

展覧会・アート

開催日時
2024年7月13日(土)~9月1日(日)
月曜休館(7/15,8/12は開館、翌日休館)
会場
塩竈市杉村惇美術館 地図

ここいこう!

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詳細

本プログラム10回目を数える今回は、公募により選考されたアーティストの土井波音と、画家の渋谷七奈をご紹介いたします。

土井は、幼少期から“全てのものが生きているように見える”という感覚を抱いてきたと言います。その感覚は生命や物質がもつ有機性、有限性の枠を越え、彼女にとっての「生命の存在」という境界を曖昧にしています。そうした自身の経験をもとにサウンドインスタレーション作品を制作し、既成概念に向き合い、現実の拡張を試みています。

本展は世阿弥による能の演目「融」(とおる)を参照した作品を表現します。作中で源融(みなもとのとおる)は、憧れた塩竈浦の風景を模した庭を京都の自邸につくり、幽霊となってもなおその風景に執着します。土井はかつて都会や異国の地へと憧れた自身を源融に重ね、ここ塩竈を舞台に、源融のように幻想に取り憑かれた幽霊と化して作品を制作。自身が日々往来した石巻ー塩竈ー仙台を結ぶ仙石線、その中間に位置する塩竈を、田舎と都会を繋ぐ境界、そして過去ー現在ー未来という時間軸と想起し、塩竈をふたつの幻想に挟まれた現在とも位置付けます。自身の記憶にもとづき採取した音をはじめ、旋律、語り、環境音、リズムといった様々な要素が重層的に展開されます。鑑賞者の鑑賞後の動きも構成要素となる本作は、観客の想像力を伴って情景を浮かび上がらせることで味わう、能の鑑賞と通じるところがあると言えるでしょう。

本展は、幻想が「幸福と共存する現実への手がかり」となることを目指します。新たな感覚が鑑賞者の日常へと地続きに浸透し、今を生きるための内なる力を引き出す機会となることを願っています。

開催日時 2024年7月13日(土)~9月1日(日)
月曜休館(7/15,8/12は開館、翌日休館)
会場名 塩竈市杉村惇美術館 企画展示室1
住所 宮城県塩竈市本町8-1
TEL 022-362-2555
アクセス 本塩釜駅(JR仙石線)から徒歩約10分
駐車場 あり/15台 ※美術館鑑賞券のお持ちの方には 提携駐車場(タイムズ24)のサービス券を配布しております※大型車両でのご来館は事前にお問合せください。
料金 観覧料/企画展+常設展セット(団体割引料金/20名以上):
一般500円(400円) 大学生・高校生400円(320円)
その他 土井波音(どい なみね/Namine Doi)
アーティスト/1997年宮城県石巻市出身。2019年、ロンドンのUniversity of the Arts London Foundation Diploma 修了後、石巻に戻り2023年5月まで石巻のキワマリ荘にて「momo」を運営。その後、現代美術・音楽分野を中心に活動を続けている。自らの実体験や幼少期からある超自然的感覚をきっかけに、国内外の⺠話、童話、怪異などをリサーチする。シュルレアリスムの観点からサウンドインスタレーションとして表現することで摂理や既成概念を曖昧にし、現実の拡張を試みる。
https://naminedoi.myportfolio.com/
イベントサイトURL https://sugimurajun.shiomo.jp/archives/11306

主催・問い合わせ

主催者名 塩竈市杉村惇美術館
問い合わせ先 塩竈市杉村惇美術館
TEL 022-362-2555

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