せんだいタウン情報 マチコ

「東北はたらきスタ!」は、東北で働く人、働きたい人の背中を押す場所。
「働く」ではなく「自分を活かす」と考え、「自分らしくはたらく」ヒントをご紹介します。
人生の数だけ、働き方はあっていい。自分に合う選択肢を見つけてください。
変化の時代を生きる、あなただけの Tohoku Lifestyle Stories を。

2020年08月30日
東北はたらきスタ!TOHOKU LIFESTYLE STORIES
「今ある環境の中で、本物の豊かさをもとめて働く。」
東北はたらきスタ!TOHOKU LIFESTYLE STORIES
東北はたらきスタ!TOHOKU LIFESTYLE STORIES

新しくスタートした『東北はたらきスタ!』。働くことに前向きな人。東北で自分らしい働き方やライフスタイルを作り出す人のこと。その人たちをこのコーナーでは「東北はたらきスタ」と呼びます。

第1回目の「東北はたらきスタ!」は私たちと一緒に働く仲間。
結婚後の東北Iターン・産休・育休を経て、「おもしろいこと大好き」と笑顔全開で探求心とともに働く、コピーライター・プランナー・WEB編集者の曽根 真衣子さんと、
「生産者のためにできること」を常に考えながら地元愛とともに働く、メディア・イベント事業を担う児玉 龍哉さんをご紹介します。

おふたりの共通点は、「子育て真っ最中」。コロナの影響で、働き方の大変革が起きている今、それぞれのライフスタイルの変化と「東北で働くこと」の率直な考えを聞いてみました。

 

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プロフィール写真

曽根 真衣子さん
コピーライター・プランナー・WEB編集者
株式会社ユーメディア 勤務歴6年

千葉県出身。結婚を機に旦那さんの生まれ故郷である宮城県へIターン。一児の母。東京で10年間培ったコピーライティングスキルを活かし、プランニングチーム・せんだいタウン情報machico編集部で活躍中。

 
飽きずに続けられたのが「書く」仕事だった。

────発想豊かな曽根さんの周りには、どんな言葉で届けると伝わるのかというアイディアを求める人が集まります。「自分を活かす」ことができている理由を聞いてみました。

「自分が楽しいこと、やりたいことをやってきたら、今に至るという感じです。飽きずに続けられたのが“書く”という仕事だったんです。」

「せんだいタウン情報machicoの編集部員として、読者も自分も読みたい情報を自由に考えて届けることができていて楽しいです。今後は、日常の中に問題提起ができるような情報も発信していきたいと考えています。戦争が二度と起こらないように、仙台空襲を取り上げる特集など、子どもたちのために、後世に残す記事も大切だと思うので。」

 

挫折や不満がなければ、前には進めない。

本が大好きな曽根さん。
「大宮エリーさんにインタビューした時に『やりたくない仕事は、いかに楽しむかを考える』と話されていて、かっこいいなと思いました。私もやりたくないことや難題に当たったとき、さあ、どう楽しもうと考えるようにがんばっています。そこで自分は試されていて、また一歩進むことができるんだと思って。あと、もう限界だというときどうする?と過去に同僚に聞いたら『もう一歩だけ頑張る』と返ってきた言葉が印象的でずっと忘れられません。」

自分の言葉だけでなく、人の言葉も大切にきちんと吸収して、「言葉」をポジティブに転換されていました。それがアイディアとバイタリティの源かもしれません。

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東北へIターン。「仕事・家族・友達」がいれば、どこでも生きていける。

────Iターン・産休・育休からの復帰。お子さんの大病という苦難を経て、今「働く」ということへの想いを聞きました。
「夫の故郷である宮城県にIターンしました。結婚したてで、宮城のことを知らない私を採用してくれた理解のある会社に感謝しています。採用を担当してくれた方の雰囲気が柔らかくてとても素敵で1社目で決めました。めぐり合わせですね。」

「2歳の娘の子育て中なので、今は9:00から16:00までの時短勤務。時間が全然足りません。コロナの影響でリモートワークも導入されたこともあり、活用しながら時間の使い方を工夫しています。みんなに迷惑をかけているんじゃないかと気になったりして、子どもを寝かしつけてから業務をすることも時々あります。」

 

自分の可能性を狭めない方がいい。

「娘は生まれてすぐに大病を患い、手術を何度も受けました。そのとき、周りの親族が優しさから『仕事は辞めても大丈夫だから』と言ってくれたのですが、私は早急に判断することはしませんでした。子どもに100%じゃなく、自分の人生を生きなければいけない。そう思ったからです。それに上司がなんでも相談できるとても理解のある方なので、そこも大きかったですね。この会社だからこそ、仕事をあきらめずにいられたのかなとも思います。
今、娘は元気に保育園に通っていますが、たとえ仕事を辞めていたとしても、その時はその時で自分のやりたいことを探していたと思います。どんな状況になっても、最大限自分が楽しめることを見つけていきたいですね。」

「今、ママ編集部員として子育てコンテンツを自分の強みにして働くことができています。今後は、プランニングチームとして、さまざまな案件のプランニングや広告制作を手掛けたいです。ゆくゆくは小説を書きたい。笑」

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東北で働きたい人へのメッセージ

「今、私が住んでいる仙台は、コンパクトシティ。現在は都会のラッシュには無縁なので、通勤はストレスフリーで子育てもしやすい環境です。東京からのIターンやUターンを検討されている方にとっては、東京で培ったスキルを活かして、やりがいのある仕事ができるチャンスもあると思います。一筋縄ではいきませんが、一歩踏み出してチャレンジしてみてください!」

 

 

次の「東北はたらきスタ!」は、

「生産者のためにできること」を常に考えながら地元愛とともに働く、メディア・イベント事業を担う児玉 龍哉さん。

 

profile

プロフィール写真

児玉 龍哉さん
メディア事業部営業・イベント企画運営
株式会社ユーメディア 勤務歴7年

宮城県仙台市出身。7ヶ月の娘の父。仙台オクトーバーフェスト・横丁フェス・伊達美味マーケットなど、「食」のイベントを複数手掛け活躍中。メディア事業部で営業も担当。

 
人生の豊かさ・本当の豊かさを優先して、会社を辞めた。

────営業でありながら、イベントで汗を流して笑顔で働く児玉さん。その原動力を聞くことができました。
「新卒で入った会社で営業をしていたとき、若かった自分にとって驚くほどの収入がありました。ただ、お客様の喜びも感謝も感じられるものではなく、自分が働くほど、社会の足を引っ張るのではないかという感覚があり、会社は安定していましたが、辞めることを決意しました。お金ではない大切な何かを求めていたのだと思います。」

「その会社を退職後に、縁あってイベントの仕事をすることになり、マルシェで生産者さんと触れ合い、おいしいものを喜んで食べてもらいたいという素直な思いにふれました。商品は100円の野菜でしたが、お金を稼ぐ尊さを知りました。」
これが、今の仕事につながる児玉さんの転機。

 

生産者さんのために。笑顔の連鎖が生まれる仕事がしたい。

「自分の仕事が相手に感謝され、その感謝に応えるためにまた頑張る。頑張っている姿に誰かが勇気づけられ、その人がまた誰かを感動させるような仕事をする。こんな連鎖が生まれる仕事に出会うことができました。まだ20代半ばでした。」

「昔からミスチルが好きで、一番好きな曲が『彩り』です。その曲の中に『僕のした単純作業がこの世界を回り回ってまだ出会ったことのない人の笑い声を作ってゆく・・・』という歌詞があるのですが、こういった見えない“縁”みたいなものが、世の中を良くしていくんだろうなと思っています。」

37才になった児玉さんはフィールドを広げ、地産地消の大規模な「食」のイベント事業や食を通じて東北の魅力を発信する事業に携わっています。
今年は、コロナの影響もあり予定していたイベントがすべて中止。しかし、メディア事業部の営業として、違う角度から生産者や飲食店の支援になる案件を進めているそうです。

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農業を守るということ

────農業・漁業の人材不足。東北の美味しい食材を絶やさないために、農業・漁業が受け継がれるために大切なことを聞いてみました。
「イメージの誤解があって、やらない人が多い。農業・漁業は、『儲かる・かっこいい・やりがいのある』仕事だということを伝えていくべきだと思います。
農業をはじめとする一次産業守るということは、自分たちの未来を守ることでもあると思います。日本は食もエネルギーも内需で賄えていませんので、一次産業の担い手減少に歯止めがかからない現状は危機的なものだと思います。コロナ禍で先行きが不透明な国際情勢もあわせて考えるともっと一人ひとりが作り手への理解を深める必要があるのではないでしょうか。そういったメッセージを、自社メディアを通じて東北のみなさんに発信し、地域が一次産業をささえるような動きを仕事を通じて少しずつ作っていきたいです。」

 

子育ても家事も、男性が手伝うのではなく「主体的にやる」

7ヶ月の娘さんの誕生で意識ががらりと変わったそう。
「児玉に100の力があったら、80仕事・残りの20は家事という感覚でした。でも、娘が生まれてからは家事に50の力を注いでも、仕事は80のままというか、うまく言えないのですが、100の力が130とか150になるような気がしています。
職場の仲間の家族の分まで一生懸命働くという気持ちをみんなが持てたら、無敵の会社になれますね。笑」

「子育てに関しては、平等に関わるのが理想的だと思いますが、現実はできていません。でも、子育ても家事も、男性が手伝うのではなくて、『主体的にやる』ということが大事だと思います。家事が分担されると、家族の時間も増えて、家庭の雰囲気も良くなり、仕事のモチベーションも上がります。」

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東北で働く人・働きたい人へのメッセージ

「私は地域貢献ってなぜするの?と聞かれたら、地元が好きだから。と答えます。
東北では、首都圏に出ていく若い人が多いですが、出ていくとき誰だって後ろ髪をひかれる思いがあると思うんです。その後ろ髪を引く思いの正体って『地元愛』じゃないですか?
私たちが働くことで東北の魅力をどんどん磨き上げて、発信して首都圏に一度は出ていってしまった人はもちろん、東北以外の出身の方にも、なんか盛り上げっているな、いいな東北ってと思わせていきましょう!」

 

 


 

企業担当者からのコメント

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株式会社ユーメディア 取締役 今野 彩子さん

ユーメディアでは、「ちいきのミライ、わたしたちから。」のグループメッセージを掲げ、地域の課題を「魅力」にし、持続可能な社会と地域経済循環を生み出すことを使命としています。
その使命を果たすために、あらゆる場面で「ありたい姿」を一人一人が描くことを重視しています。新しい働き方の実践をリードする「ワークイノベーション委員会」や、若手社員が中心になり経営課題を議論する「経営活性化部会」、全社採用プロジェクトの中核チームである「アンバサダー制度」など、社員が主体的に取り組みを進める場が多くあります。
当社には、地域に貢献する仕事がしたいという希望をもって入社してきた社員が多くいます。すべてが、社会の課題に向き合い、街の未来を創り出す仕事だからです。曽根も児玉も、その誇りをもってポジティブに仕事をする社員の代表でもあります。「自分の人生を生きたい」という曽根や、「自分たちが働くことで東北の魅力を磨き上げたい」という児玉の想いを受け止め、持てる力を最大化したいと人材開発の施策にも力を入れています。
地域に貢献するために、常に自分を進化させ、自ら創造する勇気を持ち、多様な人と共創をしていく、そんな仲間と仕事をしたいと考えます。

 

企業イメージ写真

株式会社ユーメディア

住所 【営業センター】
宮城県仙台市若林区土樋103番地
【印刷センター】
宮城県仙台市若林区六丁の目西町4番12号
【東京支社】
東京都中央区新富一丁目16番9号 タイムズビル3階
公式サイト http://www.u-media.jp/

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