2012年3月、宮城県川崎町の支倉小学校は惜しまれつつ廃校になりました。たくさんの卒業生の思い出が詰まった校舎。あたたかくなつかしい空気がいっぱいのその小学校の校舎は再生し、2018年7月28日「食・遊・集」をテーマに、食と体験の観光交流施設「イーレ!はせくら王国」として新たに生まれ変わりました。オープンを前に、編集部が訪れたその場所は、これまでにない発想とセンスに溢れたスポットになっていました。
支倉常長は日本人で初めてチョコレートを口にしたといわれる甘党が頭の上がらない貴重な人物。「HASEKURA カカオ亭」では、常長にちなんだカカオを使った料理やスイーツを提供しています。
ページ先頭の写真は、提供メニューの一部、カカオカレー、カカオティー、ワインを使ったオリジナルチョコレート。気軽に立ち寄りたい人のためのテイクアウトメニューも多くあり、懐かしいカカオのあげパンも。他にも、お子様がうれしいオムカレーライスやショコラソフトクリーム、カカオライスコロッケなどなど、メニューは盛りだくさん。
ハセコレ(HASEKURA COLLECTION)は、地元で採れた新鮮な野菜や東北でみつけたこだわりの逸品を販売するセレクトマーケット。「イーレ!はせくら王国」の理念の一つが『農都共生』。川崎町の農業の振興をベースに、住民と若者が協力し合い新たな価値を生み出すことを目指しているそうです。「ハセコレ」はその理念をかなえる場所。販売していた野菜は驚くほど大きく、たくさんの良質なお土産が見つかるはず。野菜の他、「東北地方のおいしい逸品」は、あれもこれもと購入したくなる品ぞろえ。ちなみに、編集部は川崎町の丸々としたにんにくと青森県の出汁と岩手県のこだわりの塩を購入。次回は、川崎町の本格キムチを購入予定です。
体育館は、加工品製造・開発エリアとして利活用。「Fattoria ALFIORE」というワイナリーがオープンしました。地元だけで販売されるワインも醸造しています。添加物を一切使用せず、純粋にぶどうを100%使用し手間暇をかけて作っているので、口当たりがやさしいワインと好評とのこと。また、ワイナリーと連携し、ワインとチョコレートの新商品を開発しています。このチョコレート、口当たりが上品で絶品。お酒が飲めない方でもおいしくいただけるチョコレートです。ワインもチョコレートも「ハセコレ」で購入することができます。
体育館がそのままワイン醸造所に。なんだか不思議な空間。
ワイナリーとのコラボチョコレート『ヴァン・ヴァン・ショコラ』
体育館の半分は、広々としたワインセラーとワインを飲めるスペースに。
旧支倉小学校の校舎の外観はそのままに、リノベーションされた「イーレ!はせくら王国」。今も残る教室の机を眺めながら廊下を歩いていると、子供たちの笑い声が聞こえてくるような大切な歴史を感じました。
学校の教室を活かし、週末や定期ワークショップなど、親子で遊べる体験イベントも実施しているので、週末の家族のおでかけにもおすすめ◎
[公式HP] https://www.ire-hasekura.com/
イーレ!はせくら王国 |
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住所 | 宮城県柴田郡川崎町支倉塩沢9番地 |
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TEL | 0224-51-9131 |
アクセス | 仙台から車で約30分 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://www.ire-hasekura.com/ |