もうすぐ春のお彼岸ですね。今年の入りは3月17日(金)で明けが23日(木)になります。
若い頃はお彼岸もよく分からず…親から「お彼岸ぬは帰(け)って来んのが?」の電話でその時期を知る…でしたが親も亡くなりお墓やお仏壇の位牌を守る年齢になるとその意味や意義を理解した上で仏事をちゃんとやらなければ…と思うわけです。
特に宮城県はじめ被災地域は震災から6年の月日が経ち、震災でお亡くなりになった方の七回忌の法要を迎えます。そういった意味でも今年の春彼岸は様々な事を想う大切な一週間になるのではないでしょうか。
さてお彼岸といえば『ぼた餅』『おはぎ』が無性に食べたくなりますが…
春彼岸が春の花・牡丹から『牡丹餅→ぼた餅』秋彼岸が秋の花・萩から『おはぎ』と呼ぶのが通説ですが…どちらも同じ製法だとする説、こし餡とつぶ餡の違いがある、大きさが違う、蒸かした餅米を潰す際のつぶの感じが違うなど諸説あるようですが…家の母親が作ってくれたのは米粒がはっきりして大きめにまとめられた餅米にまんべんなくこし餡がまぶされたかなり巨大な「ぼた餅」…いや『ぼだもず』でした!確か秋の彼岸に作るのも『ぼだもず』と呼んでた様な(^_^;)
今では秋保の「さいち」さんを初め近所のスーパーでも年中売られてますのでお彼岸のお供えとしても簡単に揃えられるようになりましたが…そう考えると何でも自家製だった昔の母親やばあちゃんのスキルってハンパないすよね!
さてお彼岸のお墓参りはだいたい彼岸の中日(チュウニチ)に行かれると思います。今年の春彼岸だと3月20日(月)の春分の日が中日です。
まぁ、この日じゃなきゃダメというわけでもないので混雑を避けるのと静かにお参りされたい方は期間内のどこかで行かれるのが良いと思いますが…最近はお墓参りの際のお供物は完全持ち帰りを義務付けている所が多いです。
そのままにしておくとそれを餌にするためカラス等が居着くからというのが理由のようですが…私の古里ではカラスの他に『鹿』もお供えを食べに来るみたいで(汗)…参拝者が鹿に突進されたり蹴られてケガをしないための安全対策が大きな理由のようです。
因みに家の親戚はお供え物を探しに来たら何も置かれて無かったからか供花をムシャムシャ食べてる野良鹿を見たそうです!(>_<)
春分の日は祝日法によると「自然を讃え生物を慈しむ」ことを趣旨としています。
春彼岸…墓前に手をあわせながら冬が終わり春がやってくるこの地球のメカニズムや…どのような縁が紡がれて自分が今ここに居るのか?たまには考えてみるのもいいのでは。(^_-)
文:本間秋彦
イラスト:あきばさやか ( https://akibasayaka.com/ )
あんこ、ごま、きなこ…etc。何のぼた餅(おはぎ)が好きか投稿してね♪