宮城県の特産品「ホヤ」を心から愛し、その魅力を世界中へ届ける「ほやドル」として活動するシンガーソングライターの萌江さんがmachicoに初登場!2019年4月には「いしのまき観光大使」に任命され、地元・石巻をはじめとする宮城県の魅力発信にも力を入れています。
テレビ番組やCMで見る萌江さんは、いつも明るく元気な人柄が印象的。しかし、そんな萌江さんに“夜の顔”があることをご存じでしょうか。ほやドルとして活動する傍ら、「直球怨念系シンガーソングライター」としても活動しているんです。実体験を元にしたストレートな歌詞の失恋ソングが、女性には「共感」を、男性には「恐怖」を与えると話題になっています。
今回のインタビューでは歌手活動を始めるようになったきっかけから、2024年2月にリリースした新アルバム「元カレ卒業」についてお聞きました。表と裏の顔を持つ多才な萌江さんの魅力を徹底解剖します。
machico編集部:いつもテレビでご活躍を拝見しています!早速ですが、歌手活動を始めたきっかけを教えてください。
萌江さん:大学時代に付き合っていた彼氏に振られたことがきっかけでした。その彼と付き合っていた当時から「大学を卒業したら歌手活動をしたい」と考えていて、ある時思い切ってそのことを打ち明けてみたんです。そしたら「お前には無理だよ」って言われてしまって。すごくショックでした。そんなことがあった後に振られてしまって、「この人を見返すために私は絶対に歌手になってやるんだ!」と決意しました。
ただ、その時はまだどういう路線で活動していくのかまでは決めていなくて。そんな時、福島第一原発事故の影響でホヤが海外に輸出できなくなり大量に廃棄されている状況を知りました。小さいころから大好きだったホヤがそんなピンチになっているなら、まずは地元のみんなでおいしく食べようというメッセージを込めて、「ほやのマーチ」という曲を作ったんです。そしたら徐々にラジオなどで広まっていって、今の「ほやドル」の活動につながっていきました。
machico編集部:そういう経緯があったんですね。
萌江さん:そうなんです。ホヤは小さいころから身近にあった大好きな食材だったのですが、私が通っていた県内大学の友人の中にも苦手という人が結構多くて驚きました。だからこそ、地元の人を含めてもっとたくさんの人にホヤの魅力を知ってほしいと思ったんです。そんな感じで今は、ほやドルが昼の表の顔、直球怨念系シンガーソングライターが夜の裏の顔として活動を行っています。
machico編集部:今年2月には、直球怨念系シンガーソングライターとして新アルバム「元カレ卒業」をリリースされたんですよね。先ほどお話されていた、元カレへの想いを歌った全12曲が収録されているそうですが、特におすすめの曲はありますか?
萌江さん:先行シングルにもなった『「友達に戻ろう」って言葉は他に好きな人が出来た時の逃げ道』という曲です。この曲は、元カレから「友達に戻ろう」と言われて振られた時のことが基になっていて。私としては、今まで通り電話で話したり遊んだりできるのかなと期待していたのに、実際には相手に新しい彼女がいてそれが叶わなかったんです。そういう“優しさに見せかけた言い訳”は、相手を傷つけるだけじゃないですか。どうせ振るならはっきり言ってよ!というメッセージを込めた曲になっています。
machico編集部:「友達に戻ろう」は、別れ文句のあるあるですよね…。
萌江さん:たぶん、自分も逆の立場だったらきっとそういう言い方をすると思います(笑)。でもやっぱり、相手を傷つけないためにはストレートに言うべきだと思うんですよね。
machico編集部:ほかにもおすすめしたいポイントは?
萌江さん:アルバムの曲順にもこだわりがあって、元カレに振られてから曲ができた時系列順で収録をしました!例えば1曲目の「嘘つき~呪ってもいいよね?♡~」は、振られた4日後にできた怨念100%の曲です(笑)。
2~3曲目は1人になった寂しさや悲しさが表現されていて、6~8曲目ぐらいになると、気持ちを切り替えるためにこの経験をネタにしてやろうという勢いを感じられると思います(笑)。私と同じように失恋した女の子たちには、自分の今の気持ちに合わせた”お薬”みたいな感じで聴いてもらえたらうれしいです!
machico編集部:どの曲も元カレに対する怨念が直球で表現されていますよね(笑)。でもなぜか、どの曲を聴いても暗い気持ちにならず元気になれるのが不思議です。
萌江さん:私が曲にしていることって、女の子が一度は抱いたことがある負の感情だと思うんです。でも、そういう感情って普段はなかなか口に出すことができない。だから逆にここまでさらけ出すと、聴いてくれる方はスッキリできるのかなって思います。ライブに来てくれた女の子たちも、「すごくスッキリした」と言って帰ってくれます(笑)。心の中に秘めている黒い感情を発散できる場を作れているのがうれしいですね。
怨念ソングと聞くと最初は怖い印象を持つかもしれませんが、ライブに来たら笑顔になって楽しんでくれる方がたくさんいらっしゃるので、最初の印象で決めつけずまずは曲を聴いてみていただきたいです!ホヤも同じで、見た目で判断して食わず嫌いせずに、まずは食べてみてもらえたらと思いますね。
machico編集部:ホヤの魅力発信以外にも、宮城の魅力を全国に伝えるために挑戦したいことはありますか?
萌江さん:歌手活動を始めたときから、地元・石巻でフェスを開催することが目標でした。そして去年の夏に初めて「ほやっほー祭」というイベントを開催することができたんです。音楽やお笑いライブのステージがあったり、ホヤメニューをはじめ県内各地のグルメを味わえる出店が並んだりと、盛りだくさんの内容でした。企画や準備はとても大変でしたが、石巻の人も他の地域から来てくれた人もみんなが盛り上がってくれて。県内が中心でしたが、東京や関西から来てくださった方もいて、全部で1,200人も来場してくださったんです。こういったイベントが、宮城の魅力を知ってもらうきっかけになったらうれしいので、今後も続けていきたいなと思っています。
ホヤと宮城への愛にあふれた萌江さん。何事にも純粋でまっすぐな気持ちをお話してくださる姿が、本当に魅力的でした。萌江さんが曲の中で表現している「元カレへの怨念」もとにかくピュアで、ストレートで、聴いた後は爽快な気分になれます。あなたもクセになること間違いなし。萌江さんの今後の活動にご期待ください!
失恋した時の思い出や悲しい恋のエピソードがあれば教えて!萌江さんへの応援コメントもお待ちしています!