2023年11月3日~12日、仙台市役所本庁舎・勾当台公園周辺で行われた社会実験イベント「せんだいCO-LAB.」。開催期間中の土日祝日には、道路空間の一部を歩行者天国にして、大人も子どもも楽しめる多彩なコンテンツが展開されました。今回、machicoの姉妹サイトである「COLORweb学生編集部」メンバーがこのイベントについて徹底取材してきましたよ。
仙台市役所本庁舎の建て替えに伴い、新本庁舎低層部に設ける機能や勾当台公園市民広場などの周辺エリアを一体的に利活用する効果、市民のニーズを調査する社会実験です。
仙台がこれからどのように変わっていくのか、気になるポイントを「仙台市財政局理財部 本庁舎整備室」の佐藤さんと石川さんにお聞きました。
A.今回の背景として、大型商業施設が立ち並ぶ仙台駅周辺に人流や賑わいが集中している課題があります。それはもちろん悪いことではないのですが、仙台市はエリアごとの特色に合わせた活性化の構想を進めており、勾当台公園や定禅寺通など仙台を代表するスポットが集まる勾当台、定禅寺通エリアをさらなる賑わいや憩いのある空間にしたいと考えています。そこで、このあたりの周辺エリアを一体的利活用することで、どのような課題や効果が見えてくるかを調査するために今回の社会実験を行うことにしました。
A.「定禅寺通や勾当台公園、市役所などの公共空間が連なっていること」や「憩いの雰囲気があること」が特色として挙げられます。これは仙台駅前など他のエリアにはないポイントです。地域ごとに特色を伸ばすようなブランディングをしていくことが重要で、その上で「せんだいCO-LAB.」が必要になってきます。最終的にこのエリアが「多様な活動が交わり、新たな価値を生み出す協働・共創の場」となることを目指しています。
A.新庁舎の1~2階には、市民の皆さんが日常的に利用できる飲食店やミーティングスペースなどを整備する予定です。さらに、市民広場と一体的に活用できる広場や天候に左右されず利用できる屋根付きの広場をつくるほか、休日のイベント時には市道表小路線の一部を歩行者天国化し、勾当台公園市民広場や周辺道路空間との一体的利活用を図るなど、まちの賑わいの相互波及や回遊性の向上を目指しています。
勾当台・定禅寺通エリアで進行中のプロジェクト(仙台市)
活気あるまちづくりのために、さまざまな取り組みが進んでいることがわかります。勾当台・定禅寺通エリアが新しく生まれ変わることでさらに多くの人が集まり、周辺の商店街にも賑わいが波及していくイメージが湧きました。
10日間にわたって開催された社会実験では、個性的なコンテンツが多数実施されました。区民まつりやPTAフェスティバルなど既存のイベントのほか、勾当台公園円形広場には新庁舎の低層部に見立てた固定コンテナが設置されたり、市道表小路線・つなぎ横丁を歩行者天国にしたりなど、さまざまな試みが行われました。
COLORweb学生編集部のメンバーも2日間にわたってイベントを楽しみました。詳しい様子はCOLORwebの記事で紹介していますが、こちらでもチラ見せしちゃいます。
▲こちらが会場図
勾当台公園円形広場には自由に演奏を楽しむことができるギターやDJスペースが設けられていました。COLORwebには音楽好きのメンバーが多いので、みんな大盛り上がり。実際に演奏もしてみました。
音楽を楽しんだ後は、おいしいグルメが食べたい!ということで、キッチンカーや屋台が出ているエリアへ。三陸オイスターのクラムチャウダーや塩竈藻塩ののり塩ポテトなどなど、みんなで好きなものを購入してシェアしながら食べるのは最高です♪
市役所と定禅寺通りをつなぐ通り「つなぎ横丁」にはたくさんのテーブルとイスが設置され、市民が自由に集える空間が。11月12日(日)には「せんだいミライトーク」というワークショップが開催され、参加者みんなで未来の仙台について語り合いました。
\イベントの様子を詳しく見る/
取材に参加した学生メンバーからは、「勾当台・定禅寺通エリアが自由度高く利用できるようになると、市民同士の交流が進み、より魅力的な都市になると思った」「仙台がどのように変わっていくのか、自分ごととして考えながら参加していきたい」という頼もしい声が聞かれました。
machico・COLORwebは、引き続き仙台の今を調査し、未来のために発信していきます!ぜひ、コメント投稿欄で皆さまの声も聴かせてください。
仙台がこんな街になったらいいなのアイディアをお待ちしています!