ハラル、ヴィーガン、ベジタリアン、グルテンフリー、オーガニックなど、世界的に注目されている食の多様性。みなさんはその違いを知っていますか?世界には様々な食文化が存在します。日本でも健康志向の高まりとともに、さまざまな食のスタイルが注目されるようになりました。
現在仙台市は、まちのお店や宿泊施設と協力してあらゆる食文化・食習慣に対応するまちを目指しています。今回、専門家監修のもと、Route 227s' Cafe TOHOKU by humming bird、ウェスティンホテル仙台 レストラン シンフォニー、秋保温泉 伝承千年の宿 佐勘の錚々たる料理長のみなさんが仙台特産の食材を取り入れたヴィーガン・ベジタリアン・ハラルの新メニューを開発してきました。2022年1月中旬には、完成したメニューの試食会が開催され、いよいよ店頭でのメニュー提供がスタートしました。
machicoでは、各店で開催された試食会の様子とともに、フェアの詳しい情報をお伝えします!
フェアメニューを召し上がっていただいた方には、各店のスタッフからアンケートフォームのQRコードを記載したカードをお配りしています。皆様から寄せられたご意見は、今後の取り組みに活用させていただきます。ご協力をお願いいたします。
ヴィーガン・ベジタリアン・ハラルメニューが味わえる!
Route 227s' Cafe TOHOKU by humming bird
「食を通して東北の魅力を発信する」をコンセプトに、東北227市町村の様々な美味しい食を提供するカフェレストラン。仙台市中心部の勾当台公園内にあり、テラス席では仙台のシンボル「定禅寺通」を眺めながら食事を楽しめます。
今回のフェアでは2022年1月24日(月)から、ヴィーガン・ベジタリアン向けメニューを提供しているほか、2月中の提供開始を目指してハラル向けメニューの準備も進めています。
【ヴィーガン・ベジタリアン向けメニュー】2022年1月24日(月)~提供開始(提供終了時期は未定)
仙台麩と根菜のラタトゥイユ(税込550円)/いぶりがっこのポテトサラダ(税込550円)
※写真は試食会用のお料理です。実際に提供される盛り付け・ボリュームは異なります。
仙台曲がり葱ローストの仙台味噌トマトソースパスタ(税込1,200円)
東北産キノコたっぷりペペロンチーノ(税込1,100円)
【ハラル向けメニュー】2022年2月中に提供開始予定
ハラルカレー(価格未定)
シェフの河原田さんは、これまでレギュラーメニューとして提供してきたレシピをベースにして、動物性由来の食材を除いたり植物性の食材を足したりする簡単なアレンジで新メニューを開発しようと心掛けたといいます。そうすることで、仕入れや調理の手間を増やさずにヴィーガン・ベジタリン向けメニューを提供することができます。
さらに、今回の試食会では、2月中に販売開始予定のハラルカレーも振舞われました。このカレーは、仙台市青葉区八幡で自身のお店「スパイシーカレー HALAL HUB」を営む、バングラディシュ出身のアブドゥラ・アル・マムンさんが子どもの頃から食べていたという“お母さんのカレー”をそのまま再現したもの。マムンさんは数年前、ハミングバード系列店で調理担当として働いていたことがあり、その縁で今回のコラボレーションが実現しました。
試食会に参加した方々からは、「特別な食のルールを持っていない私でも、何度でも食べたくなるおいしさでした」「ヴィーガン・ベジタリアン・ムスリムの人を対象にしたメニューを提供しているお店はまだまだ少ないので、また必ず食べに来たいです」という声が聞かれ、大盛況のうちに終了しました。フェアメニューはランチ・ディナーに関わらず提供しています。ぜひお店に足を運んで味わってみてください!
Route 227s' Cafe TOHOKU by humming bird
【フェアメニュー提供期間】2022年1月24日(月)~(提供終了時期は未定)
【住所】仙台市青葉区国分町3丁目1-1 map
【アクセス】地下鉄南北線 「勾当台公園駅」公園2出口 すぐ
【電話番号】022-796-9770
【営業時間】ランチタイム11:00~14:00(ラストーダー14:00)、カフェタイム14:00~17:00、ディナータイム17:00~23:00(フードラストオーダー22:00)
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、定休日や営業時間は変更なる可能性がございます。詳細は、お店に直接お問合せください。
公式サイト
ヴィーガン・ベジタリアンメニューが味わえる!
ウェスティンホテル仙台 レストラン シンフォニー
洗練された空間でホテルメイドの美食を堪能できるホテル26階にあるレストラン。仙台の伝統野菜を楽しむヴィーガンランチ「SENDAI TRADITIONAL」を提供しています。身体も心も満たされるウェルネスなスパ&ヴィーガンランチのお得なプランも。伝統野菜はもちろん、使う食材の生産者のもとへ足を運び、こだわりの逸品を生み出し続けるシンフォニー白川シェフの料理をご堪能ください。
伝統野菜とは、仙台の気候や風土に適した野菜として古くから栽培されている仙台曲がりねぎ、仙台白菜、仙台長なす、仙台雪菜、仙台芭蕉菜、からとりいもの6種類です。
【ヴィーガン・ベジタリアン向けメニュー】2022年1月19日(水)~2月28日(月)提供
MIYAGIベジタブルパフェ
※写真は試食会用のお料理です。実際に提供される盛り付け・ボリュームは異なります。
人参、デリシャストマト、枝豆豆腐のピューレを3層にしてパフェのようにいただきます。添えてある塩こうじとザラメと唐辛子を混ぜたものが味のアクセントに。最初の前菜の美しさで、次のメニューへの期待が膨らみます。
山形県舟形町産マッシュルームのコンソメと根菜の煮込み ずいき(からとりいも)と里いものニョッキ せりの香り
※写真は試食会用のお料理です。実際に提供される盛り付け・ボリュームは異なります。
出汁はマッシュルームと泉区で育てられてた乾燥しいたけ。仙台雑煮からヒントを得て、ずいきを使った年明けのメニューに適した一品。試食会に参加者からは「スープのお出汁が自然のやさしい味を感じつつも、しっかりした味で驚きを感じました」という声も。
【1】仙台曲がりねぎのブレゼ 柚子のエキューム 春菊のソースとミヤギシロメ大豆の味噌ソース トリュフ添え
【2】仙台白菜と多賀城市産古代米のオモニエール 白ごまとみかんのソース
※写真は試食会用のお料理のため、メイン料理2品を1皿にて提供しています。実際に提供される盛り付け・ボリュームは異なります。
【1】オリーブオイルと塩だけで仙台曲がりねぎの甘みを堪能できる料理。【2】仙台白菜は生で食べても甘みのある伝統野菜。ボイルされた白菜で大豆ミートと多賀城市産の古代米が包まれていて、古代米の食感も楽しみながら食べることができるボリューム感のある料理でした。お皿に添えられているアクセントになる複数のソースをつけていただきました。
にこにこベリーと宮城野ゆばのミルフィーユ仕立て 仙台雪菜と青りんごのアイスクリーム
※写真は試食会用のお料理です。実際に提供される盛り付け・ボリュームは異なります。
にこにこベリーの羊羹のような食感。海藻を使って固めてあり、また仙台雪菜のアイスは豆乳を使い、動物性のものは一切使われていません。 他にも豆乳を使った宮城県産ホウレンソウのパンやウェスティンホテルオリジナルブレンドのハーブティーをいただきました。
参加者のみなさんからは、「予想よりもお腹がいっぱいになりベジタリアン・ヴィーガンメニューのイメージが変わったし、全部美味しかった」という声が多数。26階からの景観と上質なサービス、そして何より味の良さがたくさんの人を満足させ、食に対する意識を塗り替える所以でしょう。
≫machicoの姉妹サイト「COLORweb」学生編集部も「SENDAI TRADITIONAL」の実食レポートを公開しています!あわせてチェックしてください。≪
【フェアメニュー提供期間】2022年1月19日(水)~2月28日(月)
【住所】仙台市青葉区一番町1-9-1 26階map
【アクセス】JR「仙台」駅 西口より徒歩約9分、地下鉄東西線「青葉通一番町」駅 南1番出口より徒歩約7分
【電話番号】022-722-1234(代表/10:00~20:00)
【営業時間】ランチ 11:30~14:30(14:00ラストオーダー)
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、定休日や営業時間は変更なる可能性がございます。詳細は、お店に直接お問合せください。
公式サイト
ベジタリアンメニューが味わえる!
秋保温泉 伝承千年の宿 佐勘
仙台の奥座敷、秋保温泉の湯守の宿。 地域を代表する有名旅館の一つ、佐勘の和食の料理人が今回手掛けたのは、「-WASYOKU-を楽しむベジタリアン会席」。素材そのもののおいしさを引き出した全8品は、宿泊者のみが味わえる特別な会席料理です。
【ベジタリアン向けメニュー】2022年2月1日(火)~3月31日(木)宿泊分
-WASYOKU-を楽しむベジタリアン会席の献立はこちら。
酒菜 胡麻豆腐とトマトのカプレーゼ
吸椀変り 仙台曲がりねぎスープ
焼物 オムニミートと大根のかさね焼
変り鉢 七菜白菜つつみ 黒酢餡かけ
食事 野菜彩々炊き込みごはん
香の物 三種盛り
止椀 仙台麩と仙台味噌の汁物
甘味 仙台いちごプリンと和風マリトッツォ
試食会では、全8品のうち「仙台曲がりねぎスープ」「七菜白菜つつみ 黒酢餡かけ」「仙台いちごプリンと和風マリトッツォ」の3品が提供されました。中でも、「七菜白菜つつみ 黒酢餡かけ」には植物由来100%の代替肉「オムニミート」でつくった団子が入っており、普通のお肉とほとんど変わらない食べ応えのある団子に、参加者たちはみんな驚いた様子でした。
仙台市内から試食会に参加した女性は、「ベジタリアン向けの料理を食べるのは初めて。どれもとてもおいしかったです。優しい味つけで、健康にも良さそうだなと思いました」と感想を聞かせてくださいました。また、ニュージーランド出身の女性は、「日本は外国に比べて、私たちのようなヴィーガン・ベジタリアン向けの対応がまだ進んでいない印象があります。これをきっかけに、もっとたくさんのお店が対応してくれるようになったらうれしいです」と語りました。
佐勘のフェアメニューは宿泊者限定の提供となりますが、新型コロナウイルスの感染状況に注意しながら、温泉とベジタリアン会席で日々の疲れを癒しにでかけてみてください。
秋保温泉 伝承千年の宿 佐勘
【フェアメニュー提供期間】2022年2月1日(火)~3月31日(木)(旅館宿泊者様のみご注文いただけるメニューとなります。)
【住所】仙台市太白区秋保町湯元薬師28 map
【アクセス】仙台市内から車で約40分
【電話番号】022-398-2233(音声ガイダンスにて対応いたします)
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、定休日や営業時間は変更なる可能性がございます。詳細は、お店に直接お問合せください。
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